「 漫画の話 」一覧

忍者武芸帳(影丸伝)【書評】

だいぶ前にカムイ伝の話をした気もするんですけど、男の子ってのは人生において恐竜と忍者と大ドイツにハマる時期が絶対どっかにあるもんなんすよ(真顔)。白戸三平さんの漫画はうちにもたくさん置いてあったので子供のころからよく読んでいました。「カムイ伝」はハードコアな作品で正直きつかったですが、「ワタリ」は小学生などにも大変読みやすいマンガで一番好きでした。「忍者武芸帳(影丸伝)」はカムイ伝のハードさもありつつ、「ワタリ」のヒーロー漫画的色彩も濃かったので、マニアぶりたいサブカル大学生などに勧めたい作品。

おなじみの階級闘争史観もありつつ、忍者漫画らしい真っ向勝負なバトル時代劇でもある。

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病み?

最近はSNS見てても無料漫画見てても、社会に適合できない自分可哀想みたいなエピソードに溢れていていい加減に辟易である。

自分にもそういう時期があったからなのかなんなのか、こうやって他人の愚痴を読んでも全く目新しさとか新鮮味はないし、何より愚痴なんか読んでも面白くないし、「ひゃ〜根性ね〜」としか思えない。

だいたいがいわゆる「普通のレール」からあぶれた普通の人々の慟哭や嘆きだったり、「普通のレール」にいるからこその辛さだったりするんで、そりゃ誰かの共感を呼ぶのかもしれないが。
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【書評】戦争は女の顔をしていない(コミック版)

偶然書店で見かけ、「ぇえ”?!」と素っ頓狂な声をあげてしまった本だ。原作はノーベル文学賞作家のスヴェトラーナ・アレクシェービチの名を有名にした代表作ともいえる。その漫画化だ。

もちろん興味を惹かれて手に取ったが、そこにはガンダムの富野由悠季監督のコメントがまず目に入って来る。
「この原作をマンガ化しようと考えた作家がいるとは想像しなかった。瞠目する。原作者の慧眼をもって、酷寒のロシア戦線での女性の洗濯兵と狙撃兵の異形をあぶり出した辣腕には敬意を表したい。それをマンガ化した作者の蛮勇にも脱帽する。男性の政治家と経済人たちの必読の書である。女たちは美しくも切なく強靭であったのは事実なのだ。」 >>続きを読む


漫画ルポ「中年童貞」

かる〜〜い気持ちで「ピッコマ」で読んでみた漫画だが一気にハマってKindleで購入し、読んでしまった…これはえげつない。

ギャグ漫画なんだが、いわゆる「中年童貞」なるカテゴリーを一つの棄民問題として捉える内容だ。これは僕のブログでもちょっとそういう要素はあって、たくさんの中年童貞の方々から嫌がらせや罵倒を浴びたりもした。もはや社会全体でこの問題を考えるべきだという機運も高まっている。何しろこの漫画でルポルタージュされてる人物は全て強烈極まりないが、「ああ、いるよな。たしかに」と思える人々ばかり。確かにいる。確かにいて、さまざまな人に迷惑をかけている。 >>続きを読む


ネットで読む漫画たち

学生の頃はとりあえず暇さえあれば漫画を読んでたが、今の貧乏マンションにこしてからというもの、買えば買うほど狭い部屋を圧迫するわけなんで、漫画は買いたくても買えなくなっていった。

あと、社会と格闘するうちにもともと冷めた性格だったのがますます現実主義的となって行き、いつしか漫画の設定に感動したり一喜一憂するのが難しくなってきた。ノンフィクションやルポの類は真剣に面白く読めるのだが、フィクションかと思うとやる気を失う。なんでこうなったのか…こうなってしまったのだ。残念なことである。
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殺し屋1

最近暇なのでネットで無料漫画を漁っていたら、「殺し屋1」が全部無料で最初から最後まで読めるというので読んでみた。軽く流すつもりだったのだが五時間ぐらいかけて熟読してしまった(笑)。お、おもしれ〜。。。 あまり言うとますますおっさんくさいので言いたくないのだが、、、、ちょっと前まで漫画も面白かったし映画も面白かったし音楽も素晴らしかった。「今」ってほんとにつまんね〜〜。。。。これは年寄りの定番文句だと思うのだが、そう感じるのはホントなんで、おれも戸惑いながらもやはり断言するしかないのだ。いやだね、、、また老害と言われてしまう(おれはまだ36だぞ!)
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ミスミソウ

ムナクソ悪い系のホラー漫画だ。ホラーといっても幽霊は出てこないしゾンビも出てこない。今はやりの「本当に怖いのは人間」系のホラー。ごくありふれたプロット。

いじめられっ子が、いじめっ子に家族を殺され、復讐鬼と化すという、色々と既視感のある設定だが、絵柄や表現が個性的で、ありふれたお話ながら異様な緊迫感を放つ一作だ。けっこう胸が悪くなった。

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エンタメか純文学かファンタジーか②

別館でこんな話をしていたのだが、だんだん本気になってきたのでこっちで公開することにする。

エンタメか純文学かファンタジーか①

重い歴史的なテーマや戦争をエンタメとして描写した作品はあるのだろうか? そんなもんいくらでもあるわ! と言いたいところであるが、やはり映画やアニメやマンガに多いと思う。

「シンドラーのリスト」「ライフイズビューティフル」など、ホロコースト映画の多くは娯楽映画として作られている。もちろん単なる娯楽映画ではなく、強いメッセージ性のこもった(これを宣伝と呼ぶか否かはまた別の話である)作品が多くある。

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恋は雨上がりのように リアルなのかオヤジの夢か

熱を出して会社を休んだ。そこで急遽漫画を読んだ。

試し読みだけのつもりだったのだが、おもしろかったのでついつい課金して全巻読んでしまった。序盤からぐいぐい引き込まれた。絵も上手だ。

ミステリアスな女子高生が、バイト先の45歳のオジサン店長に恋をするお話である。
こう書くと気持ち悪い話だな、と思うであろうが、なかなか女子高生の心の動きなどが瑞々しく、可愛らしく、かつありえそうな感じに表現されている。
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