混沌

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Money Lender, 1531

恐ろしい混沌の時代だ。

水曜日の夜、仕事後に3時間ボルダリングをした後家路を急いでいたのだが、先週から明らかに増加したのが酔っ払いだ。それまでもいたと言えばいた。アルコール中毒と思われる、缶チューハイ片手にその辺に座り込んでる爺さんたちだ。彼らは間違いなくアル中である。コロナは関係ない。しかし、今週月曜から緊急事態宣言が解除され、街にあふれた酔っ払いたちはアル中ではなく、ごく普通のスーツ姿の若者たちだ。若者と言っても、ニュース全く見ずに好き勝手やるだけの屑のごとき大学生や老人とは異なり、普段は仕事を真面目に頑張りストレスと疲労で押しつぶされそうになりながら、懸命に生きている(と思われる)30前後の労働者である。

労働者の慰めは酒だと相場が決まっている。東欧のガリツィア地方の農奴も稼いだなけなしの金は全て酒で消えていた。酒を製造する権利を独占していたのはポーランドの王族や貴族階級で、その走狗として仕えていたユダヤ人たちは酒を貴族の代理で販売する権利を付与され、なおかつ金のない農奴に金を貸し、それを取り立てる貸金業を営んでいたわけだ。稼ぎをピンハネするだけでは飽き足らず、金が無くなった農奴には無茶な金利で金を貸し、死ぬまで働かせるわけだ。

こうしてユダヤ人はケチな金貸しが多いというイメージが定着した。現実に高利貸し=ユダヤ人という時代が数百年続いたのだから仕方がない。ウクライナの奴隷たちは酒が飲みたくて稼ぎを全て貴族に吸い上げられ、金がなくなるとユダヤ人から金を借り、その取り立てに苦しんだ。アルコールに身も心も蝕まれ、借金で雁字搦めにされ、奴隷は奴隷として活力を得ることもできず、巧妙な支配体制に絡み取られて抗うことすらできなかった。

ウクライナ農民の数百年に渡る積年の憎悪は、ポーランド貴族よりもむしろユダヤ人へ向いた。反ユダヤ主義の源流だ。ドイツの国民社会主義政府はキエフを陥落させ、ウクライナを手に入れると、この積もりに積もった真っ黒な憎悪を利用しない手はないと考えた。ウクライナの奴隷たちは、今度はドイツ人の猟犬となってユダヤ人を殺しまくる。その殺戮の光景は常に歓喜に満ち、まるで楽しげなカーニバルのようだったという。

まーそんな小話はどうでもいいのだが、、、

水曜の夜でこんなにオフィス街に酔っ払いがあふれているのだから、金曜はどうなんだ、と久々にHUBに行ってみた。だいたい友人とナンパする時に行く場所だが、家の近所のHUBは全然ナンパスポットではなくてお一人様の会社員がむっつりした顔で一人で飲む場所だ。俺もすーごく久々。会員カードが期限切れになっていたぐらい。全然この1年は一人で酒を飲むということはしていなかったのだ。そんな時間があれば壁を登っていたのである。おかげで大変強くなれたと思うが。

思ったほど混んでいなくて、一杯飲んで、スターバックスへ移動した。スターバックスも20時閉店が長らく続いていたのだが、21時閉店に変更になっていた。でも客は20時を過ぎればみんな帰っていき、店内はがらんどうだ。俺もすぐに帰った。酔いはすぐ冷めた。

みんな刹那的になっていると思う。大学生や老人とは異なり、会社員世代の30前後の男たちはそんなに馬鹿ではない。リスクが全然変わっていないことは知っているはずだ。ではなぜ?

どうせ1か月後には…せいぜいもって2か月だろうが、また感染者は2000人を超えるだろう。100人程度の重傷者で医療はひっ迫し、日本中で毎日50~100人が死亡し、「変異ウィルスが…」「ワクチンの遅れが…」「IOCが…」とマスコミは不安と憎悪を焚きつける呪詛のごとき報道を連日流し、夏が終わるとまた寒くなってきて、去年と似たようなことになるんだろう。

だったら、今は空白の1か月なわけだ。21時まで酒が飲めるならけっこうそれで何とかなる。店に集まって酒を飲み、閉店やと追い出されてもコンビニ行ってストロングゼロでも買えば十分楽しい気分になれるのだ。そんなわけだから、この「緊急明け」もそう長くは続くまい。今だけ楽しければいい。もうそれでいいと。みんなそう思ってるんだよなきっと。

自制心を持とうと思っても、そう長くは続かない。もともと人と集まってわいわい騒ぐのが好きだった連中にとっては今の時代は辛いのだろう。俺はいつも独りで無言で無慈悲な壁と格闘してるので全く辛くない。「セックスしてえなあ、、」とごくたまに思うぐらい。オナニーでもすればその情念もすぐに消える。今年は女にかまけないで自分のことを頑張る、と決めている。仕事、クライミング、オタ活に打ち込んでまいりたい。

ところで、コロナで何もかもクソだぜ、、、という人もいるだろうが、決してそんな人ばかりでもないだろう。コロナで変わりゆく社会にいち早く順応してひと稼ぎしてるやつもいると思うので。俺もコロナと座間のクソ殺人鬼のおかげでかなり仕事の展望が変わった。脱サラの目が出てきたからだ。どう考えても、俺は会社員向けの性格ではない。どう考えても、あと20年も老いさらばえながら会社でうまくやっていくなんて不可能だ。ずっとその事実が未来への重しになっていたのだ。ところがコロナでワンチャンあるかも?と思えてきた。そんな風が吹いてきたのだ。どう転ぶかわからないが、厄払いはしっかりして、勝負は来年か再来年か。近々また運命と格闘することになるだろう。不安で仕方がないが、この戦だけは負けましたでは済まされない。。万全の態勢で臨む所存。ここにも良い報告が書けるといいのだが、、

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