モテないしアニメみる

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最近、仕事の合間合間で介護士とお喋りをする。これはワタシにとって最も楽しい時間の一つだ。何しろ一日中おばあちゃんの足をモミモミしていると脳が倦んでくるのだ。体も疲れてくる。その点、介護士と言えば、ユニットという10人部屋を1人で面倒見ていて、それこそ会話の相手に飢えている。認知症の年寄りの泣き言を延々きかされる彼らにとって、たまには雑談も悪くはないようなのだ。


そんな風に利害が一致した結果、私たちはよくお喋りをする。やっぱりそれは大抵同年代の男性である。自然とそうなる。

うちの職場は女性社会なので、そんなところにいる男は自然と去勢されて無言で仕事をしていることが多い。無理もないことだ。男に生まれればなぜそうなるのかわかるだろう。今回はそれが本題ではないので省略。

介護士の1人にこんな男がいる。仮にM君としよう。

「最近、仕事帰りに近所の公園に寄って、そこに住んでる野良猫にエサをあげるのが楽しみなんですよ」
と、M君は言った。
「でも、必ずいるでしょう? 猫にエサやるとグダグダ文句つけてくるババアが。こないだ、そんなババアを睨みつけてやったんですよ。以降は文句言われることもありません」
M君は元郵便局員で受付カウンターで仕事をしていたという。郵政民営化前にその職に就いたというから、れっきとした公務員だったはずだ。なぜそんな安定した仕事を辞めてまで介護の仕事を選んだのだろうか?
「生活のためです。今本当に不況でやばいですよ。選ぶなんて無理ですよ」
彼は介護の仕事を始めた理由をそう語ったが、なぜ郵政公社を辞めたのかは語りたがらなかった。彼の神経質でどこか苛立たしげな目つき、そしてしょっちゅう同僚とトラブルを起こす粗暴な性格が何かを物語っている気がした。
「おれ、あの子に惚れてるんですよ。いつか一緒に暮らしたいと思ってます」
M君はプロボクサーを目指す貧しい若者が、恋人を語るかのように、そう言った。

後日、ワタシが仕事をしていると、M君が嬉々として話しかけてきた。やっととっておきの話ができる。彼の笑顔がそう語っている。
「おれ、あの子と暮らすことにしたんですよ。見てください」
スマホの画面に映っていたのは檻であった。アマゾンで二千円ぐらいだったという。
「これであの子を家に連れて帰るんです」
ワタシは野良猫を家に慣れさせることの難しさについて、聞きかじった話をした。M君はそれを聞いて初めて、「あの子」が自分を受け入れてくれない可能性を考えたらしい。
「おれ、マジにあの子に本気なんですよ」
M君は続けた。
「もし、あの子がおれを受け入れてくれなかったら、おれ、あの子を……」
M君はそう言うとふさぎ込んでしまった。ワタシは、猫が環境が変わることで壁を引っかいたり一晩中泣き喚いたり窓の外に飛び出そうとしたとしても、それは恐怖から行っているのであって、猫には何ら悪意はなく、責めることはできないと話して聞かせた。M君はその話を真剣に聞いていたが、やがてこう言った。
「この仕事に何があります? ババアのクソを処理して飯食わせて風呂入れて。何かほかのことがないと……やってられないですよ」

M君は独身だ。彼女もいない。M君は、「女も家庭を持つことも面倒だ」と言う。「家庭を持って何かいいことありましたか?」ある日、M君がワタシに尋ねた。ワタシは「いいことは何もない。不自由になって金もなくなって、うんざりするほど退屈な毎日だ」と、答えた。M君はそれを聞いて満足げに「そうでしょ?」と言った。それはまさに彼が聞きたかった答えだった。

女も家庭を持つことも面倒だが、可愛い猫と一緒に暮らしたい。独りぼっちは辛い。ワタシは複雑な気持ちになって、以降はM君に話しかけることを避けた。

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男はモテないと、本当に駄目である。ことわっておきたいのは、M君は見た目は爽やかで大層マダムに人気がある。一見すると優しそうだし物腰柔らかだし、元公務員という肩書が介護業界ではとにかく光る。公務員時代は結婚話もあがったらしい。それだけに現在との落差が激しい。現状に納得が行かないのはわかる。

モテない男がダメだというのは、むろん自分にも言える話だ。というか、この話のサンプルのほとんどは自分かもしれない。男は好きな女がいて、正常な性の受け皿があれば、ビックリするほど快活に正常な人生を送ることができる。しかしそうでない場合、精神を支配するのは嫉妬と憎悪と暗愚と無気力である。なんとか女の代わりになるもの、性欲のはけ口を見つけ出そうとする。その結果行き着くのはアニメや抵抗できない動物や小学生だ。いわゆる二次元は抵抗しないし、しばしばヌキネタも提供する。

女性がアニメを好むのと、男性がアニメを好むのとでは、けっこうその意味に違いがあると思っている。男の場合、リアルな大人の女性と正常な人間関係を結ぶことができず、煮詰まった結果、アニメで性欲を満たそうとするように思う。アニメは抵抗しない。このロジックならば、彼らが猫や小学生に手を出そうとするのも理解できる。猫や小学生が抵抗できないという意味では、アニメとほとんど同じだからだ。

ただし、同じもてない男にしても、AVや風俗に流れる男もいる。アニメや小学生に流れる男と、その分岐点がどこになぜ現れるのかはワタシにもわからない。二次元や小学生に興味がない男は、徹底して興味がない。しかし、ワタシの適当な偏見で言えば、二次元や小学生を好む男は、よりアウトサイダーというか、より重症なドー×ーをこじらせているように思う。より鬱屈していて暴力的で攻撃的である。ネット上でもその傾向は顕著だ。こう言うとアレだが、まだAVや風俗に流れる男の方が正常な気がする。まだ現実に目が向いているように思える。

日本のもてない男を蝕んでいる病理と言える、このアニメや小学生に目が向く傾向。ワタシはアニメ(でヌくこと)にも小中学生(でヌくこと)にもまったく興味がないので、同じもてない男であるにしても、彼らはまったく不可解である。ツイッターとかには溢れるほどそういうのがいるのだか、まったく不可解であり、薄気味悪さすら感じる。

このブログの客にも、おそらくそういう客がいると思う。小学生や二次元にしか興味が持てないという手合いが。

児童を誘拐し監禁し強姦する事件が、まあまあ起こっている現状を鑑み、問題提起したいのだが、子孫を残せという暴力的なまでに突き上げてくる衝動と、男は死ぬまで戦わなければならない。女性にはそこを少しだけ理解してもらいたいと思う反面、容赦もしないでほしいと思う。もてないのは、もてない男が悪いのである。というか、男のほとんどは、特にもてないのだ。もてない男が全部小学生を誘拐するわけではない。しかし、支配したい。子孫を残したい。抵抗出来ないものを所有したい。という本能は男は皆持っているものである。イスラム国はその暗い欲望を神が保証してくれるから人気があるのだ。アニメを性の捌け口にする人間=特に支配欲が強い人間だと、証明されているわけではない。児童を襲う人間は、ただ単に抵抗できないから児童を襲うものである。しかし、やはり気をつけてほしいと思う。アニメにどっぷりはまっている男は、この日本ではかなり高い可能性で性に鬱屈しているからだ。

もてない男は、アニメや小学生に逃げずに、正常なコミュニケーション能力を磨きなさい、としか言いようがない。ブ男なのが原因なのではなくて、人に好かれるための努力をしないことがもてない原因の全てである。笑顔の練習でもがんばりなされ。

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