なんでもいいからイスラム原理主義組織が出てくる映画がみたいなあと探していたら適当にこれにぶち当たった。
「ピアニスト」という映画でオ×ニーばかりしていた熟練女優イザベル・ユペールが主演している。もうおばあちゃんである。
とりあえずこの映画はこのnaverまとめでもみて欲しい。
最悪の377日間!フィリピンで起きた観光客21人誘拐事件とは!?
実際の事件の映画化だ。
映画としてはフランス映画らしい状況説明の乏しさ、感傷を排除した演出、淡々と進む物語、少ないセリフ。
・・・うとうとすると不意に始まる銃撃戦。ドキュメンタリーというか、再現VTRとしてはまあまあ優秀かもしれないが娯楽性はかなり乏しい映画だ。おもしろいか?と言われたらまったくお勧めできないが、けっこう銃撃戦はおもしろい。フィリピン軍の野戦服がなかなかかっこいいのだよね。フィリピンのジャングルにマッチしているといいますか。
対してテロリストたちは薄汚れたヒッピーみたいな感じといいますかぁ、、、野蛮人が銃を持っているだけという感じで大変に弱そうだ。子供兵士も混ざっており、組織力も大したことなさそう、、、で、なんだか悪役になりきれておらず、ちょっと人質に優しかったりするのだ。まあイスラム原理主義者を悪として単純に描きたくなかったのだろう。この辺はヨーロッパ映画らしいといえる。
過激派はコーランのいいとこどりをしているという感じで、自分たちの都合のよいように捻じ曲げているだけ。その信念にも全く心を動かされるようなものもなく、悪い意味で特に新鮮味のない映画であった。単なる荒くれ者で卑怯で金に汚い連中である。
377日も一緒にいたわけだし人質とテロリスト側(特に子供兵士)との心の交流があったりとか、、眠い。。
ラストもあっけない。人質の人命を軽視しまくったフィリピン軍の適当な仕事を告発する意図があったのかもしれない。演出が控えめでそれすらイマイチわからない映画。50点。