嫌悪感

シェアする

人間を完璧に理性的かつ合理的な存在とならしめることを阻む最も憎むべき敵は感情だと思いますが、中でも「嫌悪感」というやつは厄介です。頭でわかってても、非合理な感情に左右されておかしな行動をとってしまいがち。俺は心当たりありまくりだ。

「嫌悪」と書くと、「そんないつも嫌って憎んでばかりいやしないよ」と言いたくもなるが、これはけっこう守備範囲の広い言葉で、いわゆる「生理的にイヤ」とか「軽蔑」とか「うざい」とか「うわ、なんかキモい」とか「なんとなくイヤ」とかも含まれる用語と思うんですよね。

例えば、頭では同性結婚とか「別にいいんじゃね?」と思ってても、嫌悪感は厄介で、その2人を目の当たりにしたときにきったないオッサン2人だったとしたら、「うわ、気持ち悪っ」と思っちゃうわけです。正確には思っちゃう前に嫌悪感を感じるわけですね。知覚し、認知し、その後思考が追いつくわけですが、思考をいくら無理やり矯正してみたところで、知覚や認知を誤魔化すなんて高等テクニックは人間は持ち合わせていないのです。

なので、巷の同性結婚の是非について賛否両論ある中で、基本的には人権尊重の観点から「いいと思いますよ!人が人を愛することに垣根はない」とか言っとけばとりあえず問題はないのですが、これは世間の目を気にした模範回答であることは否めません。「気持ち悪いからイヤ」などと言うわけにはいきません。「原爆が戦争終わらせたよね」とか「地上戦は沖縄だけで済んでよかったわ〜」と思ったとしても言えないのと同じです。世間体。言ったら軽蔑されますし、悪人扱いですし、ルールを逸脱した者として取り扱われる恐れあり。というわけで「いいと思いますよ!人が人を愛することに垣根はない」と言ってる人たちが、心の底からそう思っていると断じるのはあまりに浅はかです。

仮に、「う、、気持ち悪っ…でも正直にそう言ってしまったらナチ扱いされちゃうしなあ。他のみんなはどう感じてるのか?…ふんふん、あーそうか。これはそう言わなきゃなんないわけね。ありがと!Google先生!」って感じなわけだとしたら、別に本音はどうでもいいとして、とりあえず「いいと思いますよ!人が人を愛することに垣根はない」と言っておくことは非常に簡単に行えるリスクヘッジなのです。

では、Googleのアルゴリズムが別の検索結果を彼あるいは彼女に見せたとしたら、結果はまた違ってくるかもしれない。例えば、前のアメリカ大統領が好みそうなアレコレが普通に賞賛と共に紹介されていたら、彼あるいは彼女は「そうだよな。同性結婚て意味ねーやろ。倫理的におかしいし、子供産まれなくなるし、エイズ広げるのやめてほしいわ。何より気持ち悪いんだよ。カマ野郎どもめが」などと言うかもしれないんで。いや、ほんと、そこはわからないんで。他人がどう認知し、どう思考するかはコントロールできないんで。どう言葉を発するかのみ、世間体に影響を受けるわけですが、世間体と自分の意見が似ていたら言葉を我慢する意味もなくなると思うんですよね。

逆説的な話になりますが、同性愛の議論に関しては、白人至上主義的(=広義の極右という意味ではない。白人が支配するこの惑星のグローバリゼーションのこと)な言論環境から、同性結婚反対=ナチ=人類の敵=堂々と攻撃し、抹殺して良い対象、となっており、同性結婚を堂々と批判することはできず、むしろ同性結婚に反対した者は攻撃して良い、という言論環境になっている。これは誰も否定できないでしょう。これは世間体=グローバリゼーションがそうさせる訳です。同じく捕鯨、移民、ジェンダー、その他多くのマイノリティに対する議論も同じことが言える。

嫌悪感は置いてけぼり、というか人間は嫌悪なんて感情は持っていないかのような、そんな前提で話が進められているのは気になりますよね。例えば生活保護の仕組みや意味については、私は仕事で関わる身として十分頭で理解してるつもりだが、それでも生活保護者が競馬やパチンコして酒飲んでるの見ると腹が立ちますから。嫌悪感もどうしても感じる。でも態度に表すと世間から制裁を受けるわけでして、我慢するしかない。ひたすら我慢。死ぬまで我慢です。仕方がない。

ただ、こうやって我慢を強いられているとして、延々と延々と我慢をずっとしていると、フラストレーションはけっこう溜まってきますよね。で、ふとした時に、例えば日本でもトランプみたいなのが現れて生活保護者を攻撃したとしますよね。世間もそれに賛同したとしますよね。すると、俺は最大限の歓喜を持ってそのシュプレヒコールに加わって、本音を吐き散らしてスッキリするだろうと思います。人間なんて所詮はそんなもんで、表に出てくる言葉は全て世間体を気にした嘘ごとでして、全く信用できないと思うのです。嫌悪感は人間が正直に感じる部分で、誤魔化しようがない。

ほかにも様々なものに嫌悪を感じているが、特にネットの掲示板等でイヤでも見せられる、オタク漫画系のエロ漫画には本当に毎度毎度嫌な気持ちになっています。最近は何故か同性愛者同士の絡みとか、小児が集団暴行されてるような明らかに倫理的にもNGな奴が遠慮なく表示されて、イヤでも視界に入ってくるのでその都度吐き気を催しています。こんなもん作る人間も消費する人間もどうかしてるんじゃないか?と嫌悪感を感じるわけですね。そして同性愛者への偏見が育てられたりとか、関係ないリアル社会の同性愛者にも似たような嫌悪を覚えたりとか、そんなところに繋がっていくような気がします。なんとかこの手の広告を表示させないようにできないものか。ネットで掲示板見るなということなんでしょうけどね。

また順調に話がとっ散らかってきましたが、人間は嫌悪感を持ち合わせており、嫌悪感を正当化するためにもっともらしい理屈を作っていると思うんですよね。もっともらしい理屈がどうしても思い浮かばない場合も多いけど、それはそれで嫌悪感を隠して行動する、或いは思ってもないような逆のことを言ってみたりね。簡単にできるわけ。そう仮定できると思うんです。

じゃあなんで嫌悪感ってものが必要なの?そもそもなんで人が人を否定するような感情が備わってるの?例えば犬や猫などの動物にそう言った感情はあるのだろうか?と。色々考えることはまだ多いと思います。

先天的に備わってる嫌悪感、社会で育ち暮らして行く中で後天的に備わった嫌悪感。同じ言葉でも由来の違う2つの嫌悪感がありますよね。だからまた複雑なんだが。

先天的な嫌悪感はおそらく本能にまつわるものだろうと思います。虫が気持ち悪い、とか男同士のセックス とか。太った女や痩せすぎの女は嫌だとか。毛深い女も男を連想させるから嫌だとか。

でも、よくよく考えると太った女が豊かさの象徴として好まれる時代もありますし、女性の美醜は流行りすたりがあるようなので、よく考えるとわかんなくなりますね。同性愛そのものも寛容な時代があったようですし。虫も食用として周りの人がみんな食べてたら気持ち悪いどころか「美味しそう(@ ̄ρ ̄@)」みたいな感じになるのかもしれん。。

先天的な嫌悪感て、実は無いのかな?子供は誰にでも分け隔てなく笑顔を見せてくれます。親がどんなにゲスでも愛してくれます。こう言ったら子供に悪いが、犬もそうだね。群れにいる仲間ならば誰にでも愛情と友情を示してくれます。

いわゆる「生理的にイヤ」「なんか理由は説明できないけど、なんかイヤ!」というのは本能に根ざしたように思えるけど、実は違うのかもしれない。女性の意見も聞いてみたい。「なんとなくイヤ」「なんとなく違う」と男性を選り好みするのは女性の特権なわけでして、そこには人に言えないような嫌悪感情が先立っているからこそ、と思われるわけなので。それが先天的なものなのか、実は後天的なものなのかはきっと議論が分かれますね。(ただ単にスペックを比較してより優秀そうなオスを受け入れているだけ、と考えると嫌悪感情が関係しないケースもあるのかもしれないね。つまり君がフラれたのはより優秀なオスが同時に求愛していたからたまたま選ばれなかっただけなのであって、別に嫌われているわけでは無いのだということです。だからと言ってどうにもならないですが。ナハハついてなかったな)

朝鮮人がムカつくとか、黒人がなんか怖い、とかはきっと後天的なものだと思います。同性愛がなんかキモいというのも上で書いたような下劣な広告をイヤイヤ見せられてそう条件づけられた後天的なものかもしれません

でも、女性が金持ちを好み決して障害者を配偶者に選ばないなどは、これは先天的なものもある気がします。でもどうだろう。もしも障害者と結婚したら国が一億円の祝金を出し、その後も年金生活できる、世界だとしたらおそらく障害者はモテるでしょうね。乙武さんとかめちゃくちゃモテてて絶倫だったようですし。

嫌悪感情というのは後天的なモノが多いんでしょうかね?この日記を書く前までは先天的なものが多いイメージでいましたが。考えているうちに変わってきました。後天的なものなら社会がそのような嫌悪感を持つように我々に働きかけてきた結果と言えませんかね?? でも世間体を気にして嫌悪感を隠すってのは自分で書いといて変ちくりんですね。パラドクスだ。でもだんだん真理に近づいている気はする笑 またいつかこの話の続きを書きたい。

ちなみにワタクシは同性結婚、別に反対はしませんがどうにもならない嫌悪感情はどうしても持ってしまいますね。例えば他人だったら勝手にしろよだが、兄が男を連れてきて「結婚する」とか言い出したら、表立って反対はしないにしても「この変態野郎が」と心の中で毒づくと思う笑。こういう人は多いと思いますよ笑。つくづく人間は言っていることと思っていることは違うのだと思います。

だーれも信用できませんね。信じられるのは行動だけだ。つまりツイッターの扇動家を信じるなぞ狂気の沙汰だということです。

皆さんはどう思われますか?

↓この記事が面白かったら拍手ボタンを押してください
web拍手 by FC2

↓管理人へメッセージを送る↓

お名前

メールアドレス (返信欲しい方のみ)

フォームを入力したら「確認」にチェックを入れて「送信」ボタンをクリックして下さい。

確認