お勧め戦争映画ランキング

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色々なことを思い出しながら、廃棄改装となった「戦争映画中央評議会」をうろついていました。もはや完全な無人地帯で、「BLAME!」の霧亥ですら特に寄り道もせずに上の階層に行っちまうだろう。ここにいるのはもう作った本人のこの俺だけだ。もはやデータベースにアクセスするためのIDとパスワードをすら忘れ、消すことさえ難儀となってしまった真の意味での廃棄階層。「建設者」が暴走して勝手に都市を拡充するために働き続けてくれていればまだ良かったのだが、それすらもうない。(マニアックなネタでスンマセン)

そんな訳ではありますが、これを作ってた頃の俺はまだ若いよなあ。ほんと思うよ。ちゃんとレビュー書いてるしな。文章も熱苦しいし。たくさんいろんなことを調べて勉強して、さも昔から知っていたような顔でレビューを書いていたわけですよね。アホみたいにいろんな本を読んで。インプットしてアウトプットして。延々それをモチベにして遊んでいたわけだが、映画も今とは比べ物にならないほど本当にたくさん観ていた。給料は今の3分の1ぐらいだったのに、、女も寄り付かなかったな~この頃。仕事も勉強も今よりずっと真剣に情熱をもって悩み苦しみながら頑張っていたのに。その頃の俺を好きになってくれた女は一人もいませんでした。

まーレビュー読んでると色んなうんちくを語ってますよね~。こんなどうでもいいことをよく色々知っていたもんだ。へ~?そうなの?ふーん。自分で読んでて思うしね。若かりし頃の情熱いっぱいの自分がまだそこに幻影のように居座っているわけです。奇妙な感覚ですよ。

そんなわけで唐突に戦争映画ランキングをしてみよう。どうせならだれにも顧みられず埋もれてしまってる、無名の名作というやつにスポットを当てていきたいと思う。戦争映画好きな人に観てほしい、玄人向けの戦争映画ランキングだ。

え?そんなもん知らん!という作品ばかり選ぶことにする。まーこういう展開になると「は?知ってるわ、え?こんなの誰でも知ってるよね?」と嫌みを言う暇人が必ず現れるのだが、そいつが確実に女にモテないだろうことを約束する、そんな微妙なマニアックさで選ぶ。俺が。独断で。

ランキングと書いておきながら順位とか決めないので順不同で観てほしい。(いきなり嘘ついてスイマセン)

でも全部面白いことだけは約束します。

ザ・フューリー 烈火の戦場

大戦が終結する直前、最後の一週間で、アメリカ軍の駆逐戦車とドイツ軍のⅢ号戦車がむやみにクオリティ高く戦う堅実真面目な戦争映画。悪役のドイツ将校が東部戦線帰りの教導装甲師団の生き残りという設定(←俺の妄想)で、全体にカッチリまとまっており、歴史考証も手堅い。

捕虜大隊 シュトラフバット

ロシアのテレビシリーズで、粛清された様々な階層の人々が懲罰大隊として前線の矢面に立たされ、少しずつ死んで行く姿を延々と見せられる映画。正直きっつい。この時代をこの切り口で語るお話は珍しく、スターリンにとっちめられたバラエティ豊かな囚人兵は皆魅力的。普通に歴史好きなら観たほうが良い。

1944 独ソエストニア戦線

最近のエストニア映画。

短期間のうちにNKVDとナチス親衛隊によって2度にわたって国家を破壊されたエストニア。

ドイツとロシアの支配をほぼ同時に受け、国が2つに分断された悲劇をもとに、国民が同じ国土の上で大国に翻弄され殺しあう姿は涙なしにはみれない。演出考証共に及第点でこの悲劇的時代に没頭できるのでお勧め。

誰がため

フランスマフィア映画みたいな雰囲気の、いかにも欧州なセリフや演出の少ない大人向けのデンマーク映画。反ナチレジスタンスのお話だが、主人公2人組が普通に良いキャラで、アクションも過激で面白い。殺しの手管に優れた悪党が、だんだんと人間らしさを学習するのだが、気が付いた時にはもう手遅れ。そんな普遍的テーマが魅力だ。

独立機関銃隊未だ射撃中

戦時中の戦意高揚映画のタイトルをモジったアナーキーな作品。タイトルだけ読んでると岡本喜八か?と思ってしまうが違う。満蒙国境地帯で逃げ散った関東軍のしんがりを務め、トーチカに居残って最後まで戦った部隊がいた。旧式の機関銃だけ構えて、どんどん近づいてくる死の恐怖と戦う。元ネタとは異なり、現場将兵の悲哀と、戦争の虚しさを描いた静かな作品。

独立愚連隊西へ

岡本喜八の往年の名作。絶対「戦争のはらわた」の元ネタだと俺は信じてるよ。すごく良い映画なので騙されたと思って観るよろし。

沈黙の戦場

ボスニア紛争で戦うクロアチア軍兵士の視点と、ナチ傀儡時代のクロアチアで国軍兵士として戦う男の視点で交互に物語が進む。実に奇妙でへんちくりんなクロアチア映画。ホラー映画的演出が施され、不気味な絵作り。ナチ傀儡時代のクロアチアが映画で描かれるのはかなり珍しいので映画好きはチェックするべき。

コーカサスの虜

チェチェン紛争の悲劇を民草の目線で描いたロシア映画。プーチン独裁以前の映画であり、公平で平等な視点。ロシア軍兵士とチェチェン人少女の静かな交流が胸を打つが、戦争の正体が憎悪の応酬だとはっきり示してくる。言葉を失うラストだ。

チェチェンウォー

これもプーチン独裁以前の映画で、平等な視点のロシア映画。この頃のロシア映画は愛国テイストが少なく名作が多い。アナーキーな主人公が拷問かましたチェチェンゲリラに復讐するようなお話だが、イスラムゲリラの残忍さの描写など先見の明があったような気がする。今思うとだけど。

ジョニーマッドドッグ

アフリカ黒人紛争映画のてっぺん取っちゃった最悪の戦争映画。ひどいお話。元少年兵を本当にカメラの前で演技させたらしく、クオリティはめちゃくちゃ高い。粗野で野蛮で残忍な、神が見捨てた土地で繰り返される戦争。まるで別の惑星のできごとのようである。

ダルフールウォー 熱砂の虐殺

変な映画ばかり作るウーヴェ・ボルというドイツ人監督が「炎628」の影響を受けて作った(と思われる)アフリカ紛争映画。殺戮シーンの過激さだけ妙に突き抜けており、村を火の海にして立ち去るアラブ人ゲリラたち・・・のシークエンスは「炎628」そっくりなんで映画好きな人は見比べてみてほしい。

モレク神

ヘブライ語で偽の神を意味するモレク。ヒトラーがベルヒテスガーデンの要塞で重臣たちと休暇を取る様子が描かれている。時代錯誤な価値観を確信をもって語るヒトラーと、その取り巻き。不気味なカメラワーク。そして人間としてのヒトラーを愛したエヴァ・ブラウンと、その愛を信じ切れずドイツを破滅させたおっさんの悲しいお話・・・のはずなんだが、観客は幽霊屋敷に迷い込んだような奇妙な違和感を覚えるはずである。

牡牛座 レーニンの肖像

モレクと同じくアレクサンドル・ソクーロフの「権力4部作」の2作目にあたるロシア映画。認知症になってぼやけた意識の中の最晩年のレーニンの姿を描いている。これも変な映画で、歴史映画のはずなのに暗いゴースト映画を観てるような奇妙な違和感を覚える。変ちくりんなアート映画だ。最後のほうでスターリンが登場し、「邪魔な大木?徹底的に切り刻みます」と断言。権力が間違った継承を許したごくわずかな期間を描いている。といってもレーニンも相当なマキャベリストで、スターリンはその弟子というのが俺の歴史認識だけど。

チェキスト

ロシア革命直後に暗躍したレーニン肝いりのテロ組織「チェーカー」の日常の風景を描いている。ソ連崩壊直前に公開された時代の落とし後のような映画。今、この表現はロシアでは不可能だろう。ちなみに日本配給はされていないので海外版を英語字幕で観てください。

ちなみにこの頃のロシア映画にチェーカーの後継組織「ゲーペーウー」がウクライナで行ったテロ行為を描いた映画もあり、それもとんでもなく残酷で暗いストーリー。精神弱い人は観ちゃだめよ。←いつものジョークじゃないからね♡

コーストガード

今思うとキム・ギドクの映画で初めて観たのはこれだったな。「戦争映画中央評議会」では韓国版のフルメタルジャケットだのとものすごくピンとのずれたこと書いてる。ごめんなさい。今は毛ほどもそんなこと思わないんで許してください。キム・ギドクの映画は毎回テーマが同じ。このブログでもたくさん紹介してるのでゴミ漁りでもするような気持ちで探してみてください。


さて、ぱっと思いついたマニアックそうなのを15個も紹介してしまったので疲れました。

広告貼るのも画像アップするのも戦争映画中央評議会とリンクするのも面倒で、もう終わりにする適当な仕事で申し訳ないですけど、面白いですよ。レビューは全部戦争映画中央評議会にあるので気になったら探してみてください。あー疲れた。

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