老病死

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逃れられぬ人の業。老病死

何者もこれから逃れられない。
若い頃は老いた自分も、病んだ自分も、死の今際の自分も、1つも想像できない。つうかできてもしない。


虚しさに襲われるからだ。
積み重ねてもいずれ確実に失われるなんて、そんなもん考えたくないが、最近は嫌でも考える。若者と呼ばれる時代は終わり、中高年と呼ばれる時期に足を踏み入れたからだ。

物覚えは悪いし、スポーツをすれば怪我をする。

一度風邪を引けば治るのに何ヶ月もかかるし、関節の痛みはほぼ一年中だ。

気持ちを若く保っても、体はついてこない。きっちり怪我をする。むしろ、怪我をしないためには気持ちを老けさせないとセルフケアもできない。怪我をすれば自分の限界に嫌でも直面し、情けない気持ちとなり、老いを自覚して思い切った行動が取れなくなる。

まー俺は若い奴に負けたくないと死に物狂いだったかもしれないが、怪我をして、やっぱりダメだと自分の限界に直面してるその真っ最中だ。

老いた体と精神と向き合いつつ、自分なりの楽しみを見つけて、でも自分のその時の限界と戦う年配者に対して尊敬の念を覚える。

最近はボルダリングで肩を壊して鬱屈とした気持ちでジョギングばかりしてるんだが、肩が治るのをただ待つのは本当にストレスだし、気持ちが暗くなる。このままずっと登れないんじゃないか。登れたとしてもすぐ怪我するから、と思うと全力を尽くせない。それは本当に残念だ。

どんなスポーツでも、怪我のリスクは付きまとうが、クライミングは特に怪我が多いようだ。周りは若者ばかり。強傾斜の悪いホールドに指二本引っ掛けただけでぶら下がってられるんだから奴らは化けもんだ。対抗したって勝ち目はない。

そんな中、中高年のクライマーは何をしてるんだろうと調べると、やっぱりボルダリングは危険だからそこそこ楽しむ程度にして、リードクライミングなどのフリークライミングにシフトする人が多いようだ。

彼らの経験則はひたすら参考になり、自分の道筋も見えてくる思いがする。若い天才アスリートには全く興味ないが、老いと向き合いつつ各々の課題に取り組むオールドアスリートは大尊敬だ。若い頃は爺さんを尊敬したことなどなかった。

同じような理由で肉体のハンディキャップと戦う人々を尊敬する。パラリンピックは五万円分ぐらいチケットを応募した。一枚もあたらなかったら泣く。

昨年は自分の時間のほぼ全てをクライミングに捧げたが、今年はもっとたくさん走りたいし、本も読みたいし、書きたい。勉強したいこともたくさんある。怪我をしたのは無念だが、これを機に今までできなかったことにじっくり取り組み、何かを得られるなら正に怪我の功名という奴だろう。暗い気持ちにはしばしばなるが、負けずに頑張っていきたい。

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