ゆく年くる年

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トレーニングの頻度について。「クライマーズコンディショニングブック」より引用

今年は前半は公認心理師試験とボルダリング。
後半はボルダリング、ボルダリング、ボルダリング…という形で走り抜けた一年でございました。ほんとそれだけでした。まー私生活も仕事もまあまあ充実してたんですけど。


それにしても、今年が異端なのは珍しく勉強して資格を取った、というのも勿論だが、特筆すべきはボルダリングとの邂逅であろう。ここまでハマるとは想像だにしていなかった。もはや仕事もプライベートも全て侵食する勢いである。肉体から脂肪はごっそり削ぎ落とされ、カチカチの痩せ体型になってしまった。。醜く弛むよりはいいだろう。

週に3、4回はジムに通っていたが、最初は体も弱く長い練習時間は無理だったが、夏を終えるあたりから一回の練習時間が延び、怪我がかなり増えた。

まずは夏頃3日続けて登っていたら3日目にきっちり腰を痛めた。思えばそれが最初の怪我だった。

同じ月、高難度ジムと横浜では有名なとあるジムで、スラブ壁から転落してマットに着地できず別のホールドを踏んでしまい、右足を捻挫。それでも変わらぬ頻度で練習を続け、それどころか自宅で片足スクワットの練習をしていたら完全なる故障。治る頃には首を痛める事故が同じ月で2度続き、けっこう長い時間痛みとコリに悩まされた。

それ以降はジム通いを週2回に減らし、練習時間を減らそうと努めたが、あまりそれは長く続かず結局2日に1回はジムへ行き、1回の練習時間は今や3〜4時間超えが当たり前で、5時間を超えることもある。

それでも飽き足らず体重を減らそうとレスト日にはジョギングをはじめ、自宅で靴下履いたままサイドプランクをしていたら軸足の腓腹筋腱を痛めた。にもかかわらず翌日もボルタレン飲んでテーピング巻いて登り、登りながらなんとなく治ってしまった

これほど怪我をしつつ、体を痛めつつもやめられぬ中毒性。楽しすぎなんだよね〜。もはや、登らない人達がなぜ登らないのか疑問に思えてくるほどだ。

とはいえ、10月頃の首の負傷はこたえた。一度目を痛め、治ったと思ったらまた痛めたのだ。かなり心配になった。理由はたぶんオーバーユースだ。クライミングで首をオーバーユースする人は少ない。スマホ見過ぎで異常なまでに首が硬く、そこに全力で上を見上げ壁を登るという行為が加わり怪我をもたらしたに相違ない。

一時期は首コルセットを巻いてまで登っていたが、痛みはすぐ引いたがコリは長く酷かった。今も左首の付け根付近が慢性的に凝っていて鈍痛がする。いつまた痛めてもおかしくない。

10月ごろ、回らない首に溜息をつきながらベッド上で天井を見上げていた時、俺はもうこのアソビはやめたほうがいいのかもしれん、と初めて思った。

怪我をしてはセーブしながら練習し、グレード更新は長く足踏み状態だった。春にはじめて夏前には初めて4級が落とせたのに、秋を迎えようとしていた当時、まだ俺は4級に苦戦していたのだ。必死で練習したが体は付いて来ず、怪我を繰り返していた。所詮アソビ、趣味に過ぎないボルダリングを、こんなに怪我ばかりしてまで、俺は一体何してるんだ。何がしたいんだ、どこへ向かってるんだ、と考えていたのである。

そこで、「クライマーズコンディショニングブック」という本を買って読んでいたら、クライミングでよく見られる故障と、その対策についてまとめられていたので熟読した。

そこで、とあるプロクライマーが怪我をしないこともクライミングスキルの1つである、それどころか最も重要なスキルなのだと書いていた。怪我をしないことが定期的な練習を継続することに繋がり、その結果強くなれるというのだ。

登りたい欲求をどうにか抑え、体に無茶なトレーニングを控え、しっかりレストすること。それも良きクライマーの条件なのだと。

一方で、筋肉は追い込まないと強くならないという特性がある。痛めつけて損傷させることで、筋肉は超回復を起こし、より強く復活するのだ。

このジレンマに悩み、レストが必要だと理解しているが、結局登りたい欲求がスパイスとして加わり、レスト不足のまま登る人が多いと思う。そしてよく聞くのが怪我。軽い怪我ならまだいいが、重傷を負っての長期離脱だ。これだけはなんとしてでも避けたい。

本当によく聞くのが肩の故障だ。そして指。下半身はあまり聞かれない。クライミングは結局のところ手に負担が大きくかかるスポーツなのだ。俺の首のオーバーユースも肩の故障と繋がっているところもあった。

2時間練習してるだけでダメになってしまった首だが、最近は4、5時間練習しても大丈夫なんで、練習の中身も大事だろう。ひたすら強傾斜を撃ち込みまくってたらダメになると思う。肩や指を怪我してる人の多くは異常なまでの筋肉崇拝主義者で、傾斜の強い人間離れした課題を無茶して登ろうとするのだ。

セッション好き、という罠もある。人とセッションするのはクライミングの醍醐味の1つだが、セッションはリスクもある。パワフルな登りがウリのAくん、いつもいつもBくんより難しい課題を易々と登るのだが、それが当然の形になってしまうとBくんが登れてしまった課題で転落するわけにはいかないし、ダメだったとしても油断した、とかたまたまだったと言わなければならない。力でいつもBくんをねじ伏せてきたAくんは、ちょっと体が悲鳴を上げてる程度で芋引くわけにも行かず、結果無茶をする。ガンバガンバと声をかけられ、もうとっくに肩と指が悲鳴を上げてるのに、すんなり諦めて仕切り直せばいいのに力任せのもう一手を繰り出してしまう。その結果の怪我、故障、事故…

このような形のしょーもない見栄、痩せ我慢の結果怪我するのは本当にアホらしい。それで強くなることもあるだろうが、怪我しないために、自分のペースを一貫して守るため、ぼっちで登るのは合理的だ。俺は強傾斜の課題は腕が張ったらすぐやめるし、ああ、だめ!と思ったらすぐ降りて仕切り直すか、また今度にしよ〜♩と別の壁に行く。人とセッションしてたらこのような行為はマイペースなどと断じられる可能性があるんだが、怪我しないためには重要なことだ。

それに、経験則がモノを言う場面も増えた。まだ一年未満のビギナーだが、人生経験はそれなりに長い。気長に構える、というのが若者よりも上手なのだ。今ダメでもいつか登れればいいや、ダメならしょうがない、と思えるし、もう少し頑張ればいけそうな課題と、これは今の自分ではちょっと粘った程度じゃ無理だわ、先にもっと易しい課題を練習しよ、という曖昧な境界線が最近はよく見えるようになってきた。

それに、ある程度経験を積むと傾斜の角度によって得意不得意が出るのは普通のことのようで、強傾斜は3級止まりだけど、スラブなら初段が落とせるという人もいるのだ。俺も傾斜苦手でスラブが得意だ…
高齢クライマーが強傾斜苦手なのは普通のことのようで、諸行無常なんでこれに逆らっても仕方ないでしょ。無理して怪我して登れなくなるほうが辛いし悔しいでしょ。指の腱が強くなるのはどんなに頑張っても2年ぐらいかかるとも聞くので、焦らずに指の力を鍛える方向には行かず、指の負担を減らすための体さばきを磨いて行きたい。

目標は怪我をせずに継続すること、だ。とりあえず来年の春まで。一年続けた頃にどんな風景が見えてるか楽しみです。
とりあえず3級はだんだんと落とせることも増えてきたので、続けていればそのうち得意系の課題なら2級を落とせる日も来るだろう。それには怪我をしないことが一番の近道だと思う。

とはいえ、楽しすぎて最近は2日に1回は登ってるし、週末なんか3日連登も普通にしている。でも最近は怪我をしない。ペース配分がわかってきたのと、無理に強傾斜に挑まないからだ。

レスト日が事実上ほとんどなくなったので、ボルダリングの前後でジョギングをしている。
俺のことをガチガチの糖質制限派と思う人も多いだろうが、運動しまくった日や、仕事で遅くなった日はおにぎりをよく食べている。雑穀混じりの小さいのを一つだけ。糖質は35グラム未満のものを選ぶ。納豆や漬物と一緒に味わってゆっくり食べる。おにぎり美味いな〜と感涙にむせび泣いている。

人間はおにぎり一つで十分働けるしハードな運動もできるってことだ必要以上に食べ過ぎるのは悪趣味だ。

なにかと心身を痛めつけてばかりの日々だが、その分鍛えられるだろうと思う。人間は辛い経験や苦労した経験をたくさん積み重ねるほど厚みが出ると思う。すごいやつの息子がいつでも阿保なのは単に苦労してないからだ。そう信じている。

俺はたぶんエネルギーが有り余ってるんだろう。全全力をぶつけ、力を使い果たせる対象がようやく見つかったんだろう。

ボルダリングをはじめて、つまらない女を口説く時間が本気で無駄で無益で退屈に思えるようになった。そんな時間があれば登りたいのだ。刃の如く体を鍛え研ぎ澄まさせたい。これはきっと良いことだ。

そんな訳で、来年は悪いことはせずに健全にスポーツをする一年にしたいと思います。横浜から東京近辺で一緒に登ってくれる人募集してるぜ〜。45歳未満の男性でお願いします。太ってる人はダメです。差別ではなく、太ってるとクライミングは指の負担が大きすぎて危ないからです。ぽっちゃりならできると思うけど根性は要ります。あと、遠方からわざわざ一回だけ来るとかも勘弁してください。クライミングは一回登って終わりとかじゃないから。強くなりたいなら週二回以上の練習は必須なんで。継続する気のある方です。(まーこんなん言ってると誰もこないと思います。来年も俺はマイペースに自分の課題をせっせとやってると思います。。)

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