パラドクス

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三連休が2度も続いたもんだから、気合い入れて遊びまくってしまいましてね。

ボルダリングしてオナニーして、ボルダリングしてオナニーして、ボルダリングしてオナニーして、ボルダリングしてオナニーしていただけなのにね。困ったもんです。熱が出たんですよ。いつものことです。よし寝てよう!と思っていたら、ありとあらゆる穴に棒を突っ込むかのごとく予定入れまくっていた弊害がここにも…

あ、そうだ、今日は近所の心理相談室に研修の相談をしに行く日だった。。わざわざ電話してアポ取っていたのである。初回無料で相談を受けてくれる。行かないと…行かないと…


熱は微熱だがなんかめちゃ頭重いし胃ももたれるし、こりゃあかん…きついわ、、と言いつつ車に乗ってブーンと30分ぐらい運転し、早く着きすぎたのでコンビニのイートインで朝飯を食べた。吐きそうになりながら胃薬を飲み、10時半まで待つ。

受付で予約していたことを告げ、カウンセラーの先生が登場するのを待つがなんと1時間も待たされたので、もうよっぽど体調悪いから帰ろうかと思ったんだが、ここで帰ったら次からは有料になってしまうわけで、気合いで起きて待っていました。

そんなにまでして何を相談したかというと、俺も先月公認心理師の国家試験を受験し、からくも合格できたわけである。心理療法士の国家資格だ。長らく日本には臨床心理士という名の民間資格が心理カウンセラーの仕事を担っていたわけだけど、ようやく心理療法に関して国家が免許を与えようと動いてくださり、俺は受験資格があったので受験できたわけだ。

とはいえ、心理の大学を出たのは今から15年ぐらい前。occupationaltherapistとして臨床経験を長く積んできたが、心理士としての仕事は当然ど素人。認知症や高次脳機能の検査なら一通りできるが、ロールシャッハテストとか、いわゆる心理士の独壇場となってる仕事は当然できない。いわゆるカウンセリングも自己流でしかできない。精神分析とかもわからんし信じてない。認知行動療法を最近独学してるが、プロがどう治療行為としてそれを使ってるのかは見たこともないから真似すらできない有様。

このままでは資格倒れ。免許はとっても仕事ができないなんてかえって恥ずかしい。ペーパードライバー以下だ。そこで、どうしたものかと悩んだ挙句、近所の心理相談室でその手の相談を受けてくれるということだったので行ったのだ。今後のキャリアやステップアップを占う重大行事。疲労で熱が出たぐらいでキャンセルはできない。

臨床心理士の先生が丁寧に相談に乗ってくれたが、心理の仕事はマンツーマンじゃないと基本覚えるのは無理だとのこと。たしかに。それは俺もそう思う。マンツーマンで指導してあげると言ってくれて嬉しかったのだが、問題はその料金だ。60分12000円也である。

60分12000円?!高い!
でもそんなもんかもしれん。
この歳になって人にタダでものを教わろうと思うほど俺は厚かましくはない。でも高いなあ。60分は短くて、そこまでたくさん教わるのは無理だろう。それで12000円となると、何回通わなきゃならないんだ?10回も通えば120000円だろ。でも10回通ったぐらいじゃ大してスキルも身についてなさそうだ。全然足りんだろう。それぐらい心理の仕事はたくさん覚えることがある(と思う)。

然るに、臨床心理士ってのはたった2年の院で論文も書きつつのカリキュラムだし、そこまでスキルを教わってるとは思えない。初めての現場で先輩にオラオラと指導されつつ身を切りつつ頑張るのではないだろうか?

俺の場合、スキルも学歴もなく、資格だけがある状況で、若さもないし新卒として迎えられるなんて絶対にない。スキルないゆえに仕事にありつけず、仕事にありつけないからスキルが身につかない。このパラドクスは俺に限らずたくさんの人々が感じる大いなる矛盾だが、なかなか打開策を見出すのは難しい。

心理の業界は公認心理師ではなく、やっぱり臨床心理士資格がブランドで、世間も評価する。でもこの人たちは超高学歴だが良くて手取り20万ぐらい…ひどい給料だ…俺なら耐えられん…

このまま料金に尻込みし、資格だけを名刺に書いて自己満足に浸る手も勿論ある。費用はゼロ円。給料も別に下がらないし、知ったかぶりしてるだけで心理士ツラしてられるから一番楽で自尊心も傷つかずフツーの選択肢だ。

しかし、俺はもともと臨床心理士を志したこともあるんで、心理療法を仕事としてやってみたいという気持ちがある。全然金にならないと知り、あの時はその道を歩まず見送った。

しかし今は金がある。
要するに、壮大な趣味行為として心理を勉強し、そのうちパートで働いてみるって手はある。それが自分のためになるのか?キャリアとして正しいのか?それはわからないが、そういうことをしてみたいという気持ちはある。

あとは、費用が自分の中で折り合いがつくかどうかだ。納得できるのか? 60分12000円。それを何度やるのか?

臨床心理士は言う。
ある程度スキルが身につけば、研修生として当事務所が受け入れます。そうなれば費用はゼロです。私どもの仲間として受け入れさせて頂きます。

これは甘い囁きだ。研修生、費用はゼロ。要は只働きのアルバイトだが、12000円もかかりますよりマシだろう。でも研修生になるなら、面接を受けて然るべきテストに合格せねばならないと言う。なら、適当に勉強してるだけでは無論ダメで、かける費用に見合うぐらい本気で勉強せねばならないわけだ。

努力が報われるかはわからない。努力が何にも見合わずあっさり虚空へと消えるのが日本社会である。心理界隈は資格ビジネス教育ビジネスが氾濫する危険な業界だ。極めてリスキーである。ハイリスクローリターン。

何もしなければノーリスクノーリターン。
どちらが懸命かは火を見るより明らかだ。
だが、何もしないという選択肢に魅力は感じない。期間と費用の上限を決めて、とりあえずやってみるべきだろうか。

悩んでる時間が一番無駄だとわかってるが、今回は流石に悩む。自分で決めなければならない。結局ここで頑張っても新たな資格が手に入るわけではない。世間もこの頑張りを評価するとは到底思えない。若かりし頃の青春時代の忘れ物を、高い金を払って取り戻す。そういうことかもしれん。これは。でもやってみたいなあ。でも高いなあ…

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