清貧?

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俺、この1ヶ月で1000万円ぐらい使って利子込みで4000万円近く借金したんすよ。けっこういいところで土地と家を買いましたから。すげえっすよ。とんでもない話です。これまでの蓄えを全開放した……わけでもなくまだまだ金ありますよ。パネライの腕時計また買おうかなと思ってるもん。それぐらい、日本人ってのはけっこう稼げるんですよ。ただ日本人に生まれたというだけで。

こいつボンボンなのかな?だって?違うよ。俺の年収は去年400万ぐらいだったしな。今年はどうかというと500万ぐらいだな。来年はもうちょっと上がる見込みです。500万もらっても150万ぐらいは税金ですよ。実質350万でやりくりすんだよ。でも長年こんな有様でも働いてさえいればなんとかなるんすよ。金貯まるし。社会的な信用も長く働けば働くほど上がる。信用なんて食えないだろ、ってのはお子様のご意見で、信用があれば金を借りれるんすよ。ちゃんと期限通りに遅延なく返せばまた信用が上がります。この辺の大人のルールはガッコーでは教えてくんないかもしんないけどねえ。


そんわけで、通勤中の俺の服装なんてエリートサラリーマンそのものですよ。いいスーツ着てるし。高い腕時計つけてるし。家買うぐらいのこともできる。この辺の立場は社会人として真っ当な組織に属していることで誰でも得られるわけでございます。

でもよお。確実に貧乏人が増えてるよな。もちろんネット基準で行けばおれも最底辺の貧乏人なんだけど、収入に関して言えばネットは見栄はり運動会みたいになってて、誰でも年収は2000万ぐらいということになってるんだが(笑)、日本人で年収2000万超えてるのは僅か1.2%だ実に56.6%の世帯が年収500万未満である。⇦世帯でってのがポイントな。2馬力3馬力の世帯もあるだろう。それでも500万も稼げないのだ。

出典:厚生労働省 「所得の分布状況」より引用
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa09/2-2.html
(データはちょい古めだが)

追記20181206
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/15700226/
正社員の平均年収は414万円
2018年

所得中央値は427万だ。すご〜〜く現実的な数値で、文字通りこれが世界に冠たる大日本帝国臣民の真ん中ぐらいの収入なのである。男女差とか年齢とかもあろうが、427万がフツーの収入。別に恥じることはない数字。でもネットでこの数字をカミングアウトすると20年代後半ドイツのロマ・ジプシーのような扱いを受ける。実際はこの数字で十分ローンを組んで新築戸建てを買えるのだが。
ネットで収入を語るものを信用するなかれ、である。どういう心理状態かは不明だが、人は自分の所得を大きく見せようとするのだ。(ネット以外にそれができる場所がないからであろう)

というわけなんで、俺が男としては中間か、ちょっとそれより安い収入の男なんだな〜とわかって頂いた上で話を続けるが、マジに最近貧乏人が増えたよ。最初は清貧ぶってるだけかと思ったんだけどね、、、卵の特売に群がる主婦みたいな。強力なおとーさんに囲われて、子供二人育てながら三食昼寝付きのオバサンよ。バブル期によく見られた。日本の黄金時代だ。最も豊かなりし時代。でも最近はマジにやべえよ。貧乏だもんほんと。

高齢社会が関係しているね。恐ろしく豊かな、恐ろしい財力をもてあます怪物のような老人も無論たくさんいますが、だいたいの老人はこの厳しすぎる競争社会で一度や二度は落ちぶれ、再起を図る活力もなく貧困に落ちていった人々である。なにしろ日本の会社は一度辞めるとリスクがでかすぎる。このご時世別業種に転職するのも20代半ばまでが関の山。30超えるともうその仕事を好き嫌いに関わらず続けるしかない。そんな風に好きでもない仕事を何十年も続けたとしても、ひとたび病に罹れば全部台無し。辞めるしかなくなるし、その後は年齢にもよるが第一線に立つのは不可能。ほそぼそと自転車係員のバイトをできればまだ良いほうだ。実際は闘病生活に金と時間を食われ、税金の徴収やローンの支払いが追い打ちをかけてくる。生きるだけでも大変。

スターバックスが心地よいのは、一杯400円以上もするコーヒーを優雅にのんびり飲んでられる人間なんて富裕層しかいないからだ。ディズニーランドが綺麗で清潔なのは、入場券に7400円もかけられる人間はよく躾けられた行儀の良い富裕層しかいないからだ

僕の友達の話をしよう。多分発達障害だ。知能が低く注意集中に問題がある。20代の頃はキャバクラ遊びに全財産をつぎ込み30代になると酒と暴食に溺れキャバクラは月に一度の楽しみに。親は金持ちだったんでこのバカ息子にマンションを買い与えたが、度重なる犯罪行為……殺人、窃盗、暴行、日本刀による威嚇行為、銃刀法違反により何度も警察の世話になり、どうすんだよと話していたのだが欲望だけは十人前で、キャバクラや酒代欲しさに職場の人間の財布を失敬して追放され無職に。しかもこうやって職場を追われるのはこの男にとって二度目だった。呆れていたらこのご時世にまだタバコを吸っていて酔ったまま寝タバコし唯一の実物資産だった大事なマンションは全焼。当然火災保険には入っていなかった。今は親元でやっかいになりながらまだ介護福祉士をやってる。クレジットカードやスマホゲームの課金に熱狂し数百万単位の借金を何度もし、そのたびに親がこの不良債権がこしらえた不良債権を処理した。親は涙ながらに言った。「私達が死んだらどうするの?」と。

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この男に先天的な脳の障害があるのかないのかは重要な前提となる。まあ、多分ある。問題は、こういう認知されぬ発達障害、知的障害者が僕たちの社会にはまあ、割といるということだ。で、彼らはこの欲望にまみれた資本主義社会では搾取の対象。我欲を制御できずに自滅に追い込まれて行く。彼ら大人の発達障害者は、社会では前科者、犯罪者、キチガイ、変な人、変わった人と呼ばれていることが多い。精神障害者と誤認される場合もしばしば。統合失調症の診断がついていることも稀ではない。何故なら障害年金を受け取るためには発達障害単独ではインパクトが弱いからだ。経済的に困窮するのはどちらも同じ。そこでちょっと気の利いた医師は統合失調症の診断をする。こうすることで彼らは一時的に救われるのだ。

老人、子供、精神・発達障害者、というカテゴリーにシングルマザー、専業主婦も含めねばならないだろう。女は自分一人で子供を産み育てるのは不可能である。女は偉いのよなんてふんぞり返るのは破滅的見当違い。実際には自分一人で産み育てるのは絶対無理。そんなことができた人間は有史以来一人もいない。現実には夫、親、家族、社会制度、地域・福祉サービス、各種医療機関に援助を受けてようやく産む。そして育てるのも同じで、何かしらのセキュリティ装置に依存している。働いたって僅かな金。上の厚生労働省の統計の左端にそびえ立つのが関の山だ。自分一人でさえもままならない。そんな環境で育てられる子供はもっと悲惨。母親はまだマックのバイトや風俗で金を稼げるし、恋人を作ってsexと引き換えに資源を受け取ることもできるが、子供はその方法はいずれも不可能。運良く福祉に拾われることもあるかもしれないが、だいたいの困窮した母親は子を育てる生活力が自分に全くないことを一切認めず養育権を盾に福祉の救済に抵抗する。彼女たちもまた発達障害を持っていることが多いのだ。

貧困は貧困を産み続ける。これが資本主義社会のことわりである。
それに比べて俺なんか、数年前に円高の時に60万で買ったロレックスが80万で売れると聞いて「え〜〜どうしよっかな〜〜♪」と大黒屋で五分ぐらい考えて結局売らなかったもんな。この違い。今やっと年収500万程度のボンクラな人生を送ってきた俺でさえこんな感じなんだから、「普通」というレールに乗るのは大事だし難しいってことだ。個性を気にして気を衒った生き方を志向したって漏れ無く貧乏神が付いてくるんだから。「普通」にするのはすごく大変だし、1日1日ミスをせずに積み上げ続け、体も健康を保たなきゃならん、、、大変だ。

一度でも失敗すれば、健康をそこなえば、だいたい貧困に叩き落とされてしまう。かくも厳しい世の中。そんな中、国民の大部分が貧困に落ちて行くのは必然なのであろう。

世の中確かに変わった。男女は同権。もはや偉いおとーさんが一人で頑張ってなんとかなる時代は終焉を迎えた。
問題は男が失落したことにより、女がどんどん食えなくなってることだ。にもかかわらず、「革命未だならず」と白人至上主義がこの数十年で急進的に進めたジェンダーの解放という名の苦役をありがたがって推し進める訳だ、今後もね。「ティエリー・トグルドーの憂鬱」という映画を参考に勧める。子供が産まれないのは当たり前だよ。この世の中は女が生きてくのが大変すぎる。「解放」の美名に酔いしれて自分一人で生きていけると勘違いしたのが全ての元凶である。もっと社会は女を助けねばならないのである。

ティエリー・トグルドーの憂鬱