ザ・プレデター 違和感ありまくりの続編

シェアする

こいつは参った。こいつは駄作だ。
スターウォーズもそうだが昨今過去の偉大な傑作のリバイバルが喧しいが、ことごとく失敗かましてるのは結局かつての観客が名作達の解釈を間違えまくっていたといういい証明なのではないか? かつての観客が勘違いパワーでクソつまらん同人作品を開陳し、思考停止群の盲目信者が崇め奉る。このような構図は許せないと断言したい。少なくとも何度もやっていいことではない。

一つ俺が言いたいのは、プレデターはアイアンマンじゃあねえぞということだ。うだうだと説明もいらん。わけのわからない何かが姿さえ見せずに襲ってくるという恐怖がプレデターシリーズ通しての醍醐味だった筈だ。

だった筈だ、、、と言ってしまうほどには俺もこのシリーズの大ファンで、どちらかといえば上でいう「盲目的信者」に位置する人間だ。80年代冒頭に産まれ80年代に少年時代を過ごした。俺こそが80年代の申し子だ。その俺がいうが、この映画の80年代の空気に固執するアチチュを褒めそやす姿勢があるがこんなもん80年代じゃねえ!つうかプレデターはどっちかっつーと80年代の映画だけど80年代の空気ってダセエよな、って姿勢が作品の根底にあった(断言)。それを原点回帰だ、帰ってきただの、こういうのしか作れねえのさ、、、なんて無骨さをフィーチャーすんのはお門違いもいいところ。断言するが褒めそやす連中は「プレデター」も「プレデター2」も地上波で観たことはねえんだろう。よくやってたんだよこのシリーズ。地上波で。ラテン美女が騎乗位でヤリまくる映像がお茶の間に普通にデリバリーされてた時代だったの!俺たちはママの横で股間押さえつけながらたっぷりもったいぶってやっと姿をあらわすプレデターの針鼠のようなかっこよさに度肝を抜かれ、結局美女の裸体で抜いてるのか引きずり出されたはらわたでシコってるのか全然わからねえというような血と精液の香りでむせ返るような少年時代を送っていたのだ。それがなんだこの偽物!映画館で文字通り反っくり返ったよ。参ったぜほんと。

確かに「プレデター」では最後の最後まで正体不明で、ぶっ殺したシュワルツェネッガーでも「あいつって結局なんだったの……?」という感じだったのが、「プレデター2」では人間サイドの研究が進み(作中では10年時が進んでるので当然だ)、対策が講じられ、アメリカの政府機関が自ら出張ってきて高度なテクノロジーと異常な身体能力を持った異星人を捕獲しようとする流れがあった。敵を出し抜くには敵を知らねばならん。アリューシャン列島で零式艦上戦闘機をようやく無傷で捕獲し、翌年には敵を凌駕する性能の戦闘機を作ったアメリカである。敵を知れば百戦危うからず。謎は徐々に解明される。この辺は当然許せる。しかし今回はどうだ!プレデターの体が遺伝子レベルでまで解明され、プレデターのいい感じの意味不明な言語体系までまるっと解明されて日本語で字幕表示までされてしまう!こんなこと誰が望んだ!こんなんできるんならプレデターの恐怖なんてちょっと賢い猛獣ぐらいのレベルにまでトーンダウンされてしまう。「プレデター2」も政府機関は登場したが、せいぜい人間サイドの無手勝流で、無駄なあがきといった範囲を超えてはいなかった。プレデターはあくまで圧倒的な存在で、圧倒的な恐怖であった。それが今回は、、、「あいつらプレデターというよりただのハンターなんだよ(笑)」などとステゴロで喧嘩したこともなさそうな女科学者に鼻で笑われてしまう。ここまで貶める必要があったのかと猛省を促したい。

ストーリーもガキの御都合主義そのもの。これを80年代だ!とか言うんなら確実にそいつは80年代をベロベロに舐めてるし馬鹿にしてるだろ。俺の少年時代を馬鹿にするんじゃあねえ。どいつもこいつも80年代が何かも知らないで、ここまでいう必要あんのか?クソッタレ!
そもそもミルコ・クロコップみたいな主役が犯罪セラピー軍人集団とタッグを組むあたりでおかしさ爆発だ。頭がおかしいでは済まされない。普通ならバスを乗っ取れたんなら蜘蛛の子散らすみたいに逃げて終わりだ。長年の盟友だというのでもあるまいに。なんでわけわからん宇宙人をやっつけるだのそんな理由で命を張れるというのか?ごちゃごちゃ言うなよフィクションなんだからとか抜かす連中は漏れなく童貞。大枠はデタラメでも細部はクソリアルにというのが脚本の基本のキだ。この辺を違えればガキの御都合主義と謗られるのも仕方がない。この辺を軽視してオマージュだの下ネタだのとクソ寒いとしか言いようがない。これで満足したんならプレデターファンをやめろと言いたい。

ボロクソ言ってるが、かの駄作AVPシリーズでさえ微笑んで赦してきた俺である。プレデターさえ出てきてかっこよくやってくれれば何一つ文句は言わずに俺はDVDを購入した。皆がグダグダぬかす「プレデターズ」でさえ年に3回は見返すほど好きである。つうか「プレデターズ」はすげえ良かった。プレデターが人間にとって圧倒的な謎で、圧倒的な恐怖だということを少しも踏み間違えてはいなかったからだ。まあ、確かにヤクザに日本刀でやられちゃう奴とか、よええかもなと思ってしまいそうになる日もあった。でもあれは細部が割とよく作られてたから脳がうまく誤魔化されていい感じだったのだ。そもそも2時間で終わらせるんならあんな感じにしないといけないのは今ならわかる。人間サイドのキャラもあっちのほうが200倍無骨でクールであった。メキシコマフィアのダニー・トレホとか。一体アレの何が不満だったのか?!と声を大にして言いたい。今回は最後の最後まで人間の顔と名前が一致せず、プレデターが最後人間語を喋って「◯◯は俺の獲物だ!」と言い始めたところでさえ、「え?◯◯って誰?あのアップルのCEOみたいな雰囲気の黒人科学者だっけ?」と思ってしまったぐらいどうでもいいキャラクターばかりであった。言葉もない。

今回はオリジナルなプレデターがご丁寧に人間サイドに自分らのテクノロジーを伝えに地球にやってきて、それを阻止するためにやってくるデカいプレデターと戦うというクソストーリーなんだが、確かにプレデターは女や子供を殺さないという騎士道精神を持っている変な奴なんだが、そこまで全面的に人類の味方はしねえだろ。何が目的なんだと言いたい。御都合主義というしかない。グッズを売りてえだけなんだろと鼻白んでしまう。しかもオリジナルはソッコーで殺されてしまう。クッソー、、馬鹿にしやがって、、、

最悪なのは今回はプレデターが全然ステルス迷彩(景色と自分を同化させるクソクールなテクノロジーだ)を使わないこと!最初から意味もなく姿現しまくりだ!シュワルツェネッガーやダニー・グローバーやエイドリアン・ブロディが一体何に苦労してたんだかさっぱりわからない!プレデターを撃退するためにはまずあれを突破せねばならなかった筈で、これこそシリーズの伝統だ!それをあっさり踏み潰してなかったことにしやがって!絶対こんなん許せんでしょ!え?許せるの?!

デカいプレデターが最初から人間語をマスターしてるだとか、マスクなしでも全然サーモグラフィーきいてるところとか、そんなもん進化とちゃうわ!御都合主義っていうんだよ。それを80年代だというなら解釈を完全に間違えてる。つうかこんなもんアイアンマンと大同小異だ。

そもそも80年代のヒーローの代表格たるシュワルツェネッガーでも、現実や理を無視してでは生き残れないという人生の真の過酷さを80年代後半に提示してきたアナキズムに溢れた映画が初代「プレデター」であった筈。全部ぶっ壊して実に安いパロディに貶めたのが今回の「ザ・プレデター」。これならAVPシリーズのほうがスピンオフ作品だと最初から言ってるだけまだマシ。

常々俺が言いたいし言ってるし何度でも言うのだが、映画評論家やツイッターの扇動家がおもしろい!おもしろい!とか言ってるのは全部コマーシャルなんだよ!どっかから金貰って言ってるだけなの!それを鵜呑みにしちゃって馬鹿な連中だな。本当に面白かったのか?本当にこれがアリだったのか?自分の脳で考えてみろ。