夏はホラー映画

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夏になるとホラー映画が観たくなるんですよね。しかもじとーっとネチっこくて薄暗い、日本のホラーが最高である。
平山夢明原作の『「超」怖い話』を借りたんですよ。

これは近所でずーっとレンタルされてていつまでたっても帰ってこないから「きっとカルト的面白さなんだろう……絶対大盛りで観よう(ごくり)」と思い痺れを切らしてツタヤディスカスでレンタルしたんだが、噴飯ものの駄作でごんした。多分怖さのクオリティは悪く無いはずなんだが、俺の目が肥えてしまってるんだと思う。全然満足できなかった。余計欲求不満が溜まってしもうた。

そこで、じゃあ、ということでもう怖いやつを!なんでもいいから怖いやつを!と考え迷わずチョイスしたのは黒沢清大先生の映画群だ。さあどれだどれにする、、、もうこの際一度観たやつでも構わねえぞ、、、ということで俺の中では「降霊」や「回路」や「叫」などが候補にあがったんだが、調べていると黒澤監督の新しい映画、全然観てねえな、ということに今更気づき、どうせなら観てないのにしようと思って「贖罪」を借りた。

ジャケからして「告白」の三番煎じぐらいに見えたが、黒沢御大のことだからそんな駄作になってるわけないな、と思い全5話、約5時間に及ぶDVDを一気にレンタルし一気に見通してしまった。相変わらず人間を顔色悪く撮ることに関しては宇宙代表ぐらいの勢いである。おばけなんか一匹も出てこねえのに素晴らしく不気味なドラマとなっていた。これテレビで放映したのか〜、、、2012年に、、、そんなもんがあったのか、と知らなかったのもショックだが内容も実にショッキング。よくテレビで放映できたものである。というかテレビの限界みたいなものは感じたけど、テレビドラマらしい超尺の物語で全ての重要な登場人物が女であるのも素晴らしい。現代女性のルサンチマンを代表するには御大もおっさんすぎるので細部はやや非現実的であったが総じて見ればまあまあ満足できたかな。綺麗な女を不気味に撮ることに関しては第一人者ですな〜。特に四人めのフラワーショップ店員の池脇千鶴の阿婆擦れっぷりにはゾクゾクさせられる。こんな女とズブズブの関係になって翻弄されてみたい、と思ってしまった。ポニーとエプロンがたまらん。あと小池栄子がいつもながら素敵である。女はケツでも乳でも何でもいいけど「うずもれたい……」と思わせないとダメだ。

まあ、そんなわけで汚ったない恋愛映画も観たくなったので「モテキ」の大根仁監督の「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」という映画を観たんすよ。

「モテキ」は楽しめたし、同監督の「恋の渦」は現代日本の愚かなる男女を総結集させたような、秀逸な風刺劇で掛け値無しに素晴らしいと膝をうったものである。

恋の渦

今回も似たようなノリで恐ろしく性格の悪いクソ女のアイコンを水原希子が演じていて、妻夫木がひどい目にあうんだが妻夫木も中年になっていい役者に成長したなあ、と感じるから不思議。役柄を考えれば歳を取りすぎてると思うが童顔だからいいんだろう。ちなみに顔からファッションから俺の飲み仲間にそっくりだ。恐ろしくスケベで好きな女に強く言えないところまで似ている。水原希子も神がかった演技力でAVばりのベロチューをかましまくってエロくて大変良い。痩せた女は魅力半減だがたまにはいいなあと思うこともある。奥田民生の歌はキモくて大嫌いだが、映画のでき自体はたいそう良い。テンポも良くてかなりみやすい。

まあ、そんなわけで話戻るがホラーを観たいという欲求はとりあえず満たされました。ホラー映画じゃねえのにこの辺の欲求を確実に満たしてくる辺り黒沢のオッサンは天才だな、と再確認しましたよ。最近はぬるめのアート映画ばかり撮ってるイメージなんだが、そろそろ原点回帰して幽霊とかキチガイがバンバン出てくる映画をドシドシ作って欲しいものだ。散歩する宇宙人←?(だっけ?てきとー)とかもチェックしてみるかな〜。「降霊」も傑作なんでまた観たいですね、、、序盤のファミレスの大杉漣と、なんにもしねえけどただそこにいる髪の長い女の幽霊、あの演出マジに最高。幽霊はああでなければ、、、、(これもテレビドラマだったんだよなあ、、、)

昔観た「女優霊」や「仄暗い水の底から」も素晴らしくじっとりしたイヤーなホラー映画だ。特に梅雨の時期に観る後者は戦慄ものである。「女優霊」の後半の笑う女は正に「世にも奇妙な物語」で「笑う女」というチャプターがあったのを記憶している。あっちのほうが怖かった。小学生の俺をトイレに行くのを躊躇わせた。確か浮気された女がいきなり笑い始め、笑いながら刺してくるという話だったと記憶している(怖い話だ。。。)その前は「耳鳴り」という話だったような気がする。女が幻聴に支配され恋人に捨てられて終わりというどうにもならんお話。昔はテレビが面白かったのだ(オッさんはすぐにこういうことを言うから嫌なものだ)。「耳鳴り」に続いての「笑う女」だったので相当嫌な気持ちになった。親も絶句していたのを覚えている。

今思えば、「世にも奇妙な物語」もかなりいい線いってたものだ。俺の中で忌まわしい記憶となっているのは確か「急患」という話で、のちに「感染」という映画にリメイクされた。「急患」は小学生の俺を恐慌に陥れ、最後まで観るのは不可能であった。確か親が「もうやめとけ」と制止したのだ。小学生だったからな。無理もない。以来十数年に渡って結局どんな話だったのかわからないままだったのだが、youtubeは便利なもので、大人になって色んなホラーに揉まれた俺は真顔で全部観たが、あの当時ほどの恐怖を感じることはできなかった。

で、この話はどこに着地するのかよくわからんのだが、最近は仕事が本格的に忙しくくだらん話もほとんどできていない。

俺が許せんのは同調圧力で仕事させようという日本の会社の在り方だ。だいたいこの世の不幸の殆ど全ては同調圧力で嫌がってるやつに色んなことを無理やり強要して起こるやろ?サビ残とか休出とか、しょーもない職場の飲み会とか。たしかにちょっとは出ないとね、と、思うこともあるよ?でも忙しく働いて休憩もなしで早出サビ残とかもやってるのに、さらに土曜出勤を求められると糞食らえという気分にもなる。しかも土曜出るやつを金曜の朝礼で手あげさせたりとか。誇らしげな顔で手を挙げる馬鹿ども一人一人が窮屈でゆとりのない社会を作ってると自覚しろよな。自覚してればまだ救いもあるが、だいたい自覚してねえんだよな!善人気取りで、むしろ自分は正しい側にいると思い込んでやがる。決まり文句は「常識」やら「協調制」だ。救えねえなあそんなアドルフ・アイヒマンみてえな連中は…

ま、そんなわけでいきなり愚痴りましたけど、ここの更新頻度が減ったのは全部会社のせいなんで、ここが好きな人は漏れなく同調圧力を憎悪してもらいたいと思います。特攻隊だって単に同調圧力に屈した結果やろ?英雄なんかじゃねえよ!島国根性に負けて命捨てた馬鹿どもだよ!……というわけで同調圧力に負けて今週も興味もない勉強会に行く予定が仕事後に詰まってます。ほんクソこの国。マジムカつくっすわ。何でみんなで我慢してるんだ?お利口気取りのアホどもが…