戦争こそ救い

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「戦火のナージャ」というロシア映画があります。これは「太陽に灼かれて」から始まり「遥かなる勝利へ」に続く壮大な三部作の二作目なわけだが、スターリンに粛清され、独ソ戦によって懲罰大隊にぶっこまれたソ連軍大佐の数奇な運命を描いた映画…まあそんなのはいいんだが。



なんでこの作品を引用するのかというと、
「戦争か…唯一の救いだ」
というセリフがあるから。今の時代にうってつけ。

みんなアメリカに戦争でぼろ負けしてからというもの、戦争アレルギーなのは言うまでもありませんが、戦争より恐ろしいものはありますよ。

曖昧な言い方はやめましょう。戦争より恐ろしいもの。それは…

独裁政権によるジェノサイドです。

これは戦争より怖いんだってことをおれは口酸っぱく言い続けてるんだが、なかなか誰もわかってくれません。ナチスによるホロコーストは戦争ではありません。まあ、無論戦争を回路に進行したのは事実ですが、開戦前から水晶の夜やダッハウや強制移住やT4はありましたし、日本だって精神障害者や癩病患者の隔離と絶滅政策は戦争とは無関係に起こりましたね。

ポルポトは国民の四分の一をたったの四年で殺しましたが、ポルポトの悪行を終わらせたのはベトナム軍による侵略です。戦争が愚劣なる人道犯罪を終わらせました。

革命直後のソビエト政府も、恐ろしく非人道的な独裁政権でした。テロで数百万の農民を意図的に餓死させ、数えきれないほどのブルジョワ階級を裁判にもかけず銃殺しました。レーニン死後も権力闘争は留まるところを知らず、ネップだなんだと浮かれていたらいきなりテロが始まり、ウクライナでは500万人がたったの二年ぐらいで餓死させられ、大粛清では反ポーランド、反ドイツ、反日本キャンペーンによって公式に70万件の銃殺刑が行われ、シベリアとカザフスタンの収容所はパンパンになりました。秘密警察や軍にまで粛清は及び、無数の人々がわけわかんない理由で凍った大地に穴ばかり掘らされていました。

「戦火のナージャ」では、冒頭スターリンにラーゲリ送りにされたソビエト軍大佐が、まさに穴を掘っていたところにドイツ軍侵攻の報を聞き、「戦争か。。唯一の救いだ」と空を見上げて呟くわけだ。なんとも含みのある名台詞。これに何も感じない貧相な感性があるとしたら私はそれを躊躇なく憐れみますね。

同じことが北朝鮮でも起こっているのだと言いたいし、これを見ないふりをする人道的な反戦平和主義者はまとめて偽善者だと唾吐きかけたいと思う。

北朝鮮の強制収容所の実態はあまり明らかにされてないが、国中に未だにラーゲリがひしめいていて、そこでは異常な純血主義に基づく思想洗脳が行われ、人々は人為的に飢餓や疫病に追い込まれ、厳しい労働によって苦痛と呪詛の中で空を見上げ、「戦争こそが唯一の救いだ…」と濁った目で言ってるかもしれない。というか、その可能性はかなり高いのです。

人類皆兄弟だというのなら、かれら北のラーゲリで地獄の苦しみを受け続けている人間たちを救ってやんなさいよ。おれらはこの人たちを見殺しにしてるし、その上で美味いもの食って呑気に馬鹿面かましてインスタやツイッターでいいねを押して酒飲んでセックスしているのです。ひどい話だよ。。

必要なのは天国を作ることではなく、地獄を破壊することです。

北朝鮮との戦争に備えなければならない。無関係でいられると思い込むのは甘えだ。難民は押し寄せてくるし、拉致被害者や韓国で戦渦に巻き込まれた邦人を救出するための特殊部隊を編成しなければならない。北で虐げられている勤勉な人々を取り込んで、労働者として迎える用意があらねばならない。それは労働者不足で喘ぐ日本の国益になるはずです。

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