飯乞食に関するお話

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信じる信じないは勝手だが、おれは男友達はせいぜい二人ぐらいしかいないが、女友達はめちゃくちゃ多い。普通に仕事が女社会であるし、つうか今の職場からして男はおれ一人だ。事務の人から同業者まで全部女である。加えて、僕は週末に限らずいつも色んなところで酒飲んでいるのだが、酔うととても気が大きくなって、その辺にいる人といつの間にか仲良くなってだらだらくっちゃべったりもする。このブログでは口汚く常に何かを罵っているので、大抵の人間にパスされてしまうワタクシではあるが、現物はとても柔らかい雰囲気の優しそうな人だそうである(微笑)。

本当のおれはせこい子悪党で、嘘つきで小心者で超絶の快楽主義者だが、そうではないかのように見せることはできる。年の功だ。加えて医療従事者たるものは、クソ垂れたボケ老人に罵られたって笑顔で体調を心配し、実際に困っていたら助けるし、必要があれば他の医療機関とも連携を取らねばならん。この世で最もコミュニケーション能力の必要な商売であろう。かれこれこの世界に十年いるので、童貞臭いコミュ障だったおれも場に慣らされて変わったわけだ。辛い仕事だがそれは悪いことではないと思う。

そんなわけで、おれはこの歳になっても女性と食事したり酒を飲む機会が半端なく多いし、若い頃は血道を上げてナンパばかりしていたので、女性と話すのはけっこう得意である。ただ、それでも女はよくわからない連中である。本心をなかなか話さないし、すごくアホだな・・・と呆れることもあれば、思い込み強すぎて心配になることもあるし、おれでも真っ青になるほど超現実的にものを考える人もいる。

そんなとある女と飯を食って酒を飲んだとしましょうや。おれが去年の秋ぐらいにちょっといい仲になった34歳の美容師の話をすると、これがマジで何が起ころうが1円も払わない女だったのだ。何食おうが、酒飲もうが、カラオケ行こうが、ホテルで一戦交えて帰りに寄った牛丼屋でさえも、ただの1円も払わない。まあ、本当におれも呆れ果てて仕舞いには吉野家の前で「牛丼代ぐらい払ったらどうだ? たかだか300円ぐらいだろう」と説教したこともあるが、それでも財布出すふりだけしていたたまれなくなったので「冗談だよ奢ってやるよ」と言ったらそのまま本当に財布をしまいやがったのである! なんなんだこいつは、と心底呆れた。

こいつは本命の彼氏(妻子持ち)が別にいて、「彼のことを死ぬほど愛している。貴方(つまりおれな)はお友達」と断言して憚らないわけだが、だったらなぜ自分の飲み食いした分ぐらい払わないのよ。おかしいだろう。

誤解のないように言えば、おれは大抵の女と飯屋に入った場合、100%全部奢ってやっている。ごく稀に奢られることを拒否する真っ当な女性がいるが、残念ながら本当にごく稀である。まあなぜかといえば、おれも「いいよいいよ出すよ出すよ?」と言っているからなんだが、だったら文句言わずに払えよ、とまったくその通りです。とはいえ、やっぱり何度も会っているのに1円も払わない女はいて、だいたい財布だけは取りだして「じゃあ、次回は私が奢りますね」「すいません・・ご馳走様ですぅ」「え~いいんですか~~悪いですよ~~ご馳走様」と最初の一回目はこんなようなことを言う。でも二回目三回目となると財布を出す素振りさえせず、礼もそこそこに、奢られるのが当然という顔をしだす。実際、若さと美しさに物言わせて彼女たちは「飯やら酒やらは男が全部出すのが当然」と強く確信している。おれはその姿を「おお、いいぜいいぜ、飯ぐらい全部おれが出してやるゼ?」などと言いながら、心の中では(クソッ!飯乞食が。てめえの食った分さえ払わないような女に誰がこれ以上投資するんだよこのクソ淫売が。だからてめえは誰にとっても遊び相手以上にはなれないんだよ、クソッタレ!)と悪態をついているんだが、悲しいかな、誰もそのことに気がついていない。恐らく考えたこともないだろう。男が内心ではこんなせこいことで悪態をついているだなんて。

しかし考えてもみてほしい。飯代デート代一銭も払わないような女と、今後末永く一緒にいられますか?不景気な世の中で、男だって財布の中身は寒風が吹いているのだ。格好つけるために一度や二度なら文句も言わずに奢るけれど、それが毎回となると先が思いやられる。先が思いやられるような女を結婚相手には絶対選ばない。セックスの相手にはなるだろう。でも結婚相手には絶対ならない。男はセックスの相手と結婚相手を厳密に分けている場合が多いのだ。ヤリたいと思う女と結婚したいわけではない。どんなにいい女でも、金に汚くてお股の緩い話のつまんない女はフェラチオさせるぐらいしか用途はないのだ。

なんてことを内心考えているんだよな、実わ。

一番ムカつく逃げ口上は「次は私が出しますね」というやつだ。だいたいこれを言われると次はないし、あったとしても次のときには綺麗さっぱりてめえの発言を忘れている。この美容師もそうだった。まさか「前回、『次は私が出す』と言ってくれたよね?今日は出してもらえるのかな?」なんてせこいことを言えるはずもない。結局散々飲み食いされてその日も全部おれが払った。このクソ女はおれとさんざんセックスしておきながら「やっぱり彼を裏切れない!」などと言い出したので「君の気持ちを尊重するよ。今までありがとう」と言って別れた。つまんない女だった。本当に。

他にもセックスした後に「やっぱり旦那を裏切れない」「やっぱり彼を裏切れない、あの時は魔が差しただけ」と言い始める女は数多い。でも一番ムカつくのはハナからタダ飯を食うためだけに男を利用しているケースだ。今はパパ活という言葉もある。「お買い物に付き合ってくれて、おいしいお店に連れて行ってくれる素敵なおじさまに出会いたい♡」などと宣うクソ女は山ほどいて、これはすなわち全部奢ってくれて、全部お金出してくれる男にぶら下がりたい、という売春婦とまったく同じ心理状態なんだが、調子こいた若い娘に本当に多いという印象だ。たちが悪いのは、飯の後にセックスがあるかのように振る舞っておきながら、実際にはその気はなくて間を持たせて飯を奢らせようという魂胆のクソ女だ。これも最近何人も遭遇した。たいてい、お顔だけは綺麗な若い娘さんである。飯乞食と呼ぶ以外にどのような呼称がふさわしいというのだろうか?まったく話にならない。そんな卑しいこと散々繰り返しておきながら、順当に運命の人と出会って幸せな結婚ができると思っていなさるのだ。哀れすぎて言葉もない。

こう考えると、そんなに美人でもない、でも教養のある娘さんと飯に行くと、ちゃんとお金を払ってくれるので感動するのだ。「す・・素晴らしい・・」とプルプル震えてしまうぐらい感動する。そして、男が投資するのはこういう女である。自分の食った分ぐらい多少なりともキッチリ払う女だ。男が大切にし、本気で惚れるのはこういう女だ。美人である必要はない。女は中身が大事なのだ。絶対間違いのない真理である。払うフリだけで結局財布をバッグの中にしまっちまう女は、これに似て非なるもの。男が「いいよいいよ」と言ったとしても、無理やりにでも払う女は尊敬される。そんな女性は滅多にいないからである。逆説的に、男尊女卑を解消したい、男に見下されたくない、ともし貴女が考えているのならば、てめえの食った分ぐらいはちゃんと払いなさい。それに尽きる。飯代も払わない女に男は興味はない。一度セックスしたらもう十分だし、一度既読スルーされたらすぐ次に行くだけだ。飯乞食にだけはなってはいけない。現代日本女性をかなり広く覆う病である。飯乞食だけは卒業しろ。

※この話には創作が含まれていますので本気にしないように

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