読書でもしよう、、

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生来煩悩が多い上にスマホや映像メディアの発達によって、落ち着いて腰を据えて読書するというのが難しくなっている。おれだけではないと思いたい(泣)。

最近は書いてばかりで落ち着いて読むという時間が取れずにいた。部屋の中に積まれた未読本や、買ったはいいがいつまでたってもダウンロード待ちのアマゾンKindleブックが増えていくばかり、、、やべえなあ、、、と手先が震えるような焦燥感だ。やべ〜〜


丸々一ヶ月も休みなんだし読めるでしょ?!とか思っていたら、あめ〜〜〜よ。2月の終わりに借りた10本のDVD、SF映画を中心にセレクションしていたのだが、なんと半分以上ろくに観ないまま先日返却期限を迎えた、、、しかも一番つまんなそうだと大あくびかましながら観た「パージ アナーキー」が一番まともに観れたという始末(でも後半早送りした)。

あとはね、タルコフスキーやテリー・ギリアム、カフカの「審判」などディストピアな映画をいっぱい借りたんだけど、15分ぐらいで全部観るのやめた。ダメだ。入ってこん。面白いのかこれ? おれに集中力がないのは確かにしても、なんてつまらないのだろう、、、アートなのは構わないのだが、、、、あまりに起伏がない展開に何考えてんのかさっぱりの登場人物たち、、、そんな中、劇場で観た「虐殺器官」が全部見通せたので「ハーモニー」を借りたんだけど、もう覚えなきゃなんない難解な設定や専門用語の海に溺れて30分で溺死完了。DVDを機械から取り出して膝蹴りで粉砕した。

おれも趣味で小説を書くので、次はディストピアなSF小説でも書こうと思ってこんなふうに無理をしたが、SFでも異世界でもファンタジーでもいいけど、架空の設定や専門用語を覚えるのはマジだりぃ。もう脳みその機能も衰える一方なんで、そういうのが一番苦手なんだよな。昔はおれも「マテリア」とか「ソルジャー」とか「神羅カンパニー」とかに夢中になったものだし、宇宙世紀0079から0083までだいたい歴史を暗唱できたし、アナベル・ガトーの悲運の人生に涙も流せたものだけど、今思えばなんでそんなことができたんだろうね? やっぱ若かったから、としか言いようがないんですわ。もう全然興味ない。現実にしか興味ないんすよ(震え声)。。懐かしさすらまったくどこ掘ってもないのだ。おれはきっと情の薄い人間なのだろう。

30超えても電車の中で少年ジャンプを楽しそうに読んでるオッさんをおれは長らく軽蔑していたが、実は脳が若いってことですごいんじゃねえのかなあ? 無理だよ、、、ジャンプなんて、、、くだらねえもん、、、高校生のときに一人で読むのやめたきりまともに読んだことはない。

というわけでSFは無理だな、、、と感じた。ノウハウがなさすぎる。アニメはともかく文章で架空世界を「説明する」作品を読むにはおれは歳を取りすぎたらしい。映画でさえダメなんだから小説なんてもっとダメだろうな、、、設定を覚えられん。。興味がなさすぎる。。そういえば本格SF小説ってほとんど読んだことないかも、、、

というわけでSFは早々に投げ出した。でもアレクセイ・ゲルマンの「神々のたそがれ」みたいにどう見ても中世なのに実はSF、、、みたいなのを書きたかったんだが、、、、あとはマッカーシーの「ザ・ロード」のような。あれはSFではないか? もういいや、、諦めよう。

という流れが2月~3月にあったのだが、最近お客さんに教えてもらって知ったのがこれだ。

佐藤亜紀さんという作家だ。上のはナチ時代のヒッピー集団?のような「スウィングボーイ」という名の少年たちの反体制運動のお話らしい。「エーデルヴァイス海賊団」によく似た反抗期のガキどもの反ナチ活動のようだ。これらガキどもに対するナチ治安当局の異常な手ぬるさは前にも語ったことがある、、といってもあまりスポットが当たる分野ではないが、特筆すべきは日本人作家が書いているということだ。すごすぎる、、、前にも書いたが外国が舞台の外国人が主人公の日本人があまり出てこない小説は、とにかく売れないので忌避される題材だ。おれも相当探したがそんな奇妙な作品を書く人物は、皆川博子や北杜夫などごく僅かに限られる。

そんなわけでおれはいっぺんにこの佐藤亜紀氏に興味を持ってこれまで刊行された作品を調べるのだが、これがまた濃ゆいのだ。どうも作者はハプスブルク朝末期の時代に相当な興味(というか執着?)をお持ちらしく、作品のほとんどはそれ関連。といっても末期ハプスブルク関連の領域はかなり広大で、オーストリア、ハンガリーに限らずチェコ、スロバキア、イタリア北部、スロヴェニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナやポーランド、ウクライナ(特にガリチア地方が重要)、ルーマニアの一部などなどに渡る。

氏の作品「ミノタウロス」は革命直後のウクライナでドン百姓のガキが愚連隊に加わって暴れるというピカレスクロマンだし(これは買ってしまったので今読んでるとこだ)、「吸血鬼」はポーランドとウクライナの間に挟まれるガリチア地方の田舎に赴任してくるドイツ人官吏が奇異に遭遇する話(これもクソ面白そう)。「天使」は第一次大戦前夜のオーストリア諜報機関のお話(こんなんでサイキッカーが活躍するチートファンタジーらしい)だそうだ。

じゃあ、デビュー作はどうなの、って調べたんだが、「バルタザールの遍歴」というタイトルで、ナチ台頭から逃れる二重人格のオーストリア没落貴族のお話でした(発想もとは多分ヴィルヘルム・フォン・エスターライヒかな?)。これも思わずポチりました。つうか、この人はこれでSF小説として大賞を取り、作家デビューしたようですね。重厚な歴史作品ながら、少し幻想文学的要素を入れて大衆小説化しているようだ、、皆川博子っぽい。やはり影響うけているのかな?

おれもティモシー・スナイダーの「赤い大公」を読んだばかりで末期ハプスブルクや第一次大戦前夜の時代に興味が出ていたので、全作チェックしたいですね。。とはいえ、佐藤亜紀氏はめちゃくちゃ書き込みまくるタイプで、文章が読みにくいことこの上ない。作者が影響を受けているかは疑問だがむちゃくちゃコーマック・マッカーシーに似ている。会話文に鉤括弧使わないところとか、一文がクソ長かったりみたこともないような漢字がいっぱい使われているとことかそっくりですね。。。まさに海外文学を名翻訳家が訳したかのような非日常的味わい、、、文学の芳醇な香り……ううむ、コーヒーが飲みたい。。。。

これは読破すらできないかも、、、と思わずひるむが、おれもこれぐらい書けるようになりたいなあ、なんて思ったりもする、、、こんな文章書けるなんて頭良すぎだろ(震え声)。。。この域に到達するのは絶対無理。おれの中で世界一頭良い人ランキング上位に躍り出たところだ(笑)。

まあ、このシトの作品をちょこっと読んで(というか字面だけ追って。頭に入ってこん笑)「騎士団長殺し」読んでると心底安心しますね(笑)。読みやすすぎ。とはいえ、買ってそろそろ一ヶ月経つけどまだ読み終わってないんだわ、、、今下巻の300ページぐらいなんでそろそろ読み終わるとは思うけど、、、ハルキたんはとにかく読みやすいですね〜〜。。読みやすいほうが好きだけど、マッカーシーや佐藤亜紀氏のスタイルのほうがかっこいいな。まあ前者はアマが真似したらバカにされますし、後者は真似さえできそうにないですけどね。。。文芸もいろいろで興味深いですね。佐藤亜紀氏の作品は年内で全部読むのが目標だ、、、今年はこれだけで終わるかも。。

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