独裁者と小さな孫

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president

これは本来、戦争映画中央評議会のほうで紹介するべき映画だと思うのだが、「マイクロソフトエクスプレッションウェブ4」とかいうクソソフトがあまりにもクソなので、面倒だからこっちで紹介してしまう。今までに何度も狂ったように必死で書いた文字の群れがデータの渦の中に消え去ってしまった。早い話がすぐオチる。ほんっと使えねえドーグだ。

その点、このWordpressはクソヤ×チン。史上最高の道具だ。まあ、そんなことはどうでも良いので映画の話をしたい。

これは、初見では「本当につまんなくてだるい映画だなあ、オーマイガッ」と思ったものだが、今にしてじわりじわりと余韻がわいてくる、そんな大人な映画だ。

ストーリーはむちゃくちゃ単純で、アホな独裁国家で独裁者などをやりながら孫と戯れていた爺さんだったが、革命が勃発。一転追われる身となる。他の家族を国外へ逃がしたあと、爺さんは国へ残って革命勢力と一戦交えようとするのだが、孫も「ボクも閣下について行くぅ~」とついてくる(笑)。ガキは状況が全然わかっていない。神のような権力を誇るじいさんが、貧民の群れに食われそうになっているだのとは想像だにできない。そりゃそうだ。で、ついて行ってすごく苦労する。そういうお話だ。

舞台設定は架空だし、革命勢力の全体像もなんとなくしかわからない。どうも軍主導のクーデターに民衆や民兵が乗っかっているような構図である。独裁者の私兵であった軍や警察も全部爺さんを裏切り、爺さんは髪を切って汚い服を着て、孫には女装させ(笑)、旅の大道芸人の親子のような装いで民衆の中に隠れ潜む。そうやってかつては弾圧し収奪していた国民の疲れ果てた荒んだ姿を目の当たりにする。複雑な心境のジジイと孫であった。

(まあジジイは敵に囲まれて悲惨な状況にみえるかもしれないが、この映画がそこまで悲惨になっていないのは、逆にジジイの味方をする勢力がほぼいないことだ。シリアのアサドの親衛隊みたいなのがいたら、と想像してみろ! 爺さんは隠れ潜む必要もないし、国中が内戦に晒され、外国に干渉され、とんでもないクソ地獄に陥る。ジイサン派の勢力が全然いないがためにこの映画はひたすら平和だ。無血革命か?というぐらい平和。だからこれは戦争映画ではない。だからこれはこのブログで紹介して問題ない)

とまあ、そんなお話で、最後は正体がばれて怒れる群衆に囲まれてしまう。群集はジジイだけでなく何もわからぬ小さな孫まで殺そうとする。むしろ独裁者を苦しめるために、ジジイの眼前で絞首刑にしようと首にロープを巻き付ける、、、ジジイは自らの罪の重さを知るのだが・・・

こうやって書くと、死ぬほど面白そうなストーリーである。しかし実際はかなり緩慢な映画で、あっさりとした演出の東欧らしい静かな映画だ。

というか、この映画ジョージアで作られたらしいんだよな。んだ? コーヒー豆かよ?! と思ったアンタはまだ正常だ。おれもそう思ったもん。でもジョージアって国があるんだってよ!ロシアの南の方に!

知るかそんなもんっ!どうせトウモロコシの粉ばかり水で薄めて食ってるんだろ?!と吐き捨てて終わりにしたいのは山々だったが、よく調べると「国旗に見覚えがあるなあ・・・これってグルジアの間違いなんじゃねえの?」と思ったら案の定、ジョージア=グルジアのことらしいんで、なんで名称が変わったのかはおなじみ馬鹿の国語辞典Wikipediaでも読んでくらはい。

おれは隠れ潜む爺さんの姿を見て、なんとなくサダム・フセインを連想していたのだけど、グルジアとなるとやはり思い出すのは同志スターリンである。同志スターリンは確かグルジア出身だったと記憶している。ザ・独裁者と呼ばれるにふさわしい人物だ。となるとなんだか深い映画のようにも思えてくる。

とはいえ、この映画のテーマは「憎しみは連鎖する」ということだ。そして「連鎖する憎しみを絶つには、結局どちらかが報復や復讐を諦めねばならない」という主張がはっきりなされている。参ったな、これはおれと同じ考えである。いくら中国・韓国が無茶苦茶やってこようとも、それは大戦中の日本帝国の行為に対する報復なのであって、これにまた報復することで、彼らはまた報復をする、こうして憎悪は無限に受け継がれてゆく。

パレスチナ問題も同じだ。平和を得るためには報復を諦めねばならない。ところが、である。報復を諦めるとパレスチナ人はイスラエルの民族浄化作戦によって地球の歴史から姿を消すかもしれないじゃないの?!と言われると返す言葉もないんだよな。やはり抵抗は必要だ。ヒトラーを戦争以外でどうやって排除できたというのだろうか? でも抵抗は報復であるから、また報復を招く。戦えば戦うほど戦争は終わらない、、、どうしたらいいのぉ!?

と頭を抱えてしまったが、もうそういう話はナシにしようや。これ映画だし。楽しもうや、ということで見所はかわいい孫である。

ワタクシはこう見えても、本当はかなりの子供好きであるから(性的な意味ではない)、これはかなり可愛かったと言っておきたい。スラブ人のガキは妖精のようにかわいいな。。。大人は憎たらしいのに! どういうわけだ!

というわけでこのガキがふにゃふにゃとイカ踊りを踊るラストはかなり感動的というか、わけがわからんし主張も穴だらけだが、なんだか納得してしまう。そんな力を持った映画でもあった。そういうわけなんで、ショタ好きの人は絶対観たほうがいいと思いますよ。

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