掏摸ー中村文則 2016/9/20 書評 これは、中村文則氏の2010年発表の長編だ。掏摸(すり)を主人公に据えた個性的な作品である。 デビュー作の「銃」も、拳銃を拾った大学生が銃に取り憑かれて狂っていく話であったが、この作者の作品は、ため息が出るような悲惨な下層社会を超リアルな筆致で描写しつつ、ほんのちょっとの非日常を混ぜ込むスタイルが多いらしい。 バツダの哲学ノート 1 Share銃 中村文則表紙もタイトルも非常に地味な、、、一見売る気あるの?と訝ってしまうような文庫本である。これは中村文則という作家さんのデビュー作で、新潮新人賞を受賞。筆者はその後も芥川賞をはじめ、数々の賞を受賞し、しかも海外での評価も高い。デビューからして24歳?ぐらい?だったか。いわゆる鬼才である。新潮新人賞は純文学賞で、この作品もエンタメ小説ではなくサスペンスでもスリラーでもなく、純文学ということだが、のちに筆者はミステリやサスペンス要素を作品に取り込んでゆくらしく、このデビュー作はその原型らしい緊迫感のあ... >>続きを読む 共有:TwitterFacebookTumblrPocket続きを読む印刷SkypeLinkedInPinterestRedditメールアドレス
銃 中村文則 2016/9/7 書評 表紙もタイトルも非常に地味な、、、一見売る気あるの?と訝ってしまうような文庫本である。 これは中村文則という作家さんのデビュー作で、新潮新人賞を受賞。筆者はその後も芥川賞をはじめ、数々の賞を受賞し、しかも海外での評価も高い。デビューからして24歳?ぐらい?だったか。いわゆる鬼才である。 >>続きを読む ↓この記事が面白かったら拍手ボタンを押してください ↓管理人へメッセージを送る↓ お名前 メールアドレス (返信欲しい方のみ) フォームを入力したら「確認」にチェックを入れて「送信」ボタンをクリックして下さい。 確認 共有:TwitterFacebookTumblrPocket続きを読む印刷SkypeLinkedInPinterestRedditメールアドレス