ヴィジット

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「シックスセンス」などのM・ナイト・シャマランの新作だ。後半例によってどんでん返しがある。

この監督の新作を観るのは久しぶりな気がする。いつも独特のアイデアで新鮮な驚きを与えてくれる。良いストーリーテラーだ。

今回は、とある家庭の孫二人が初めて祖父母の家に泊まりに行くのだが、どうもおじいちゃんおばあちゃんの様子が変だぞ。。。。というシンプル極まるお話。ただでさえ子供から見れば老人の生態は謎めいて見える。非合理的で要領が悪くて当然知っているはずのことさえ知らず、成立する話題はお天気と食い物だけ。しかし、それだけではない。祖父母はどうも日没症候群のようだぞ、、、、

姉は映像作家志望で常にカメラを回している。この映画はいわゆるフェイクドキュメンタリーの形をとる。ブレアウィッチみたいな感じである。子供目線のカメラは、祖父母の異常な行動をことごとくとらえる。

いきなりゲロ吐くわ、汚れたオムツを納屋で発見するわ、しわだらけのただれた体で全裸で徘徊するおばあちゃんの不気味さと言ったらない。四つん這いで追いかけてきたかと思えば、怖がる孫を見て大爆笑しながら去っていく。異常である。

これら奇行を全部「日没症候群」という言葉で理解しようとする二人(それもググった程度の知識)。しかし、母とスカイプで会話中に最大の謎が明らかとなる。

この謎の明かし方が例によって秀逸だ。「え・・・? いまなんて言ったの?」ってなっちゃったもんな。すぐ驚くおれである。

これはさすがにネタバレしませんが、この映画のおもしろいところは、この祖父母が結局単なるぼけた老人だということである。老人のありのままの奇行、醜くただれた体、不潔行為などをホラー的演出に仕立て上げてしまっている。私としては日常見る光景なので、大爆笑である。

普通はやっぱ絶句するよなあ。。でもな、人間ってのは汚いもんなんだよ。うんこもおしっこも誰でもするだろう。誰でも年取るだろう。誰でもだんだん歩き方がゾンビみたいになって行くしな。体調崩して嘔吐するなんてよくあることなんだよ。長生きすれば頭も狂うし。狂わなくても知能はどんどん下がって子供以下になる。

年を取るって恐ろしいなあ、、、
そこをホラーにするなんて、本当は不謹慎な映画なのかもしれない。でも、映画というものは不謹慎な方がおもしろいものだ。

主人公の姉弟もキャラクターが立っており、お姉ちゃんは美少女だし、弟はアホだが可愛い。この二人のおかげでこの映画は、暗くなりすぎることなくカジュアルに観れる。最後、弟君の下手くそなヘボラップに和まされる。手堅く楽しめる佳作だ。

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