アイスピットオンユアグレイブ3

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女性への性的暴力を題材にした人気ホラーシリーズ第三(四?)弾だ。

今回は一作目でボロボロにレ×プされた挙句殺されそうになったが、犯人たちへの暴虐に満ちた復讐を成功させた女性が主人公。

この人だな。
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復讐は大成功



主人公の女性アンジェラは、カウンセラーの勧めで同じ性暴力被害者の会に行くようになり、友達もできる。仲良く遊んでいたのだが、その友達は、レ×プ被害者が望む救いは赦しではなく、復讐であると、説く。それは主人公にとっても共感したい意見だった。

二人で組んでこっそり始めた遊びは、暴力に苦しむ女性に代わってクソ男どもに制裁を加えることだった。しかし友達はある日いきなり死亡。死亡の詳細は全然わからないが、アンジェラは復讐鬼に逆戻り。レ×プ被害の話を聞いては犯人と思われる男たちを虐殺して回る毎日だった。警察はアンジェラの犯行に気付いて尾行。すぐに連続殺人の主犯がアンジェラだと嗅ぎ付ける。。

というお話だ。

まあ自分で書いてても思うが、すげえつまらなそうだなあ、と皆さんも思ったと思う。前二作とはかなり毛色の異なった映画で、今回はそもそもレ×プシーン自体が存在していない。今回はレ×プ→復讐の流れはなく、トラウマ、回想シーンを重ねて暴力衝動を抑えられない主人公が、実際に手を加えてしまうシーンの繰り返しだ。今回はアンジェラが殺す相手は、そもそも本当に悪い男だったのかよくわからないところがポイントだ。被害者が被害を受けた!と言う。その伝聞情報だけを頼りに凄惨な殺戮に手を染めるアンジェラだが、復讐と言うよりは暴力をふるう機会を自ら嗅ぎまわっている猟犬のようだ。最初の友達を殺した犯人も結局誰だかよくわからない。

そのようにして私刑を繰り返すアンジェラだったが、結局サツにパクられて終わり。なんともパッとしない脚本だ。

今回はレ×プシーンがないので、復讐?シーンもスカッと感がほぼない。しかも中途半端にジェンダー理論を持ち出すので、これは映画だと割り切ることもできず、悪趣味な殺し方もまったく楽しめない。悪趣味バイオレンス映画にもなりきれず、性暴力被害を訴えるジェンダー映画にもなりきれず、なんともおさまりの悪い映画であるという印象。前二作のムナクソ悪さも、復讐のスカッと感も楽しめず、良さを自ら全部潰したかのような脚本。本当にこれで良かったのだろうか。

とはいえ、この三作目を観ていると、監督や製作者たちは性暴力や男尊女卑に満ちた世の中に真剣に憤っていることがよくわかる。その義憤が前二作を作らせたのだろうか?と思うと感慨も沸くが、、、前二作のファンは特に観る必要はないだろう。

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