こだわるべき道具 革靴編

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スターリングラードにせよ、アウシュビッツにせよ、真っ先に必要だったものがある。それがだ。

靴がない環境では、人間は生きられない。寒ければ凍傷を受け、そうでなくとも怪我を負ってそこから細菌が侵入してくる。足を怪我すれば人は歩く速度が遅くなり、生存できる可能性が著しく下がる。


えーー??そんなカビ臭い時代の話知らないしぃ。おれは靴なんかにちまちまこだわらないしぃ。履ければなんでもいいしぃ。そんなものに金かけて時間使って考え込むなんてだせぇしぃ。

あ?
んだとおらー?

じゃあ、お前仕事にせよどこ行くにせよ、裸足で行けんのか?あ?おらー?

じゃあ、近所のコンビニとかスーパーにユダ公みてえな木靴履いて出かけられんのか?

面接行くのにスニーカー履けんのか?

山登んのにサンダルで行くか?

お前はこだわってる。絶対に靴にはこだわってる。絶対にこだわってるんだよ!こだわってるの!

はい、というわけで、こだわってるということは納得していただけましたか?

ファッションはTPOですからね。

何を着るかではなく、どこに行くのか?がとても大事。生意気言ってすいませんが、靴ほどどこに行くかで何を履くかがシビアに求められるものもないだろう。

おれは労働者階級の三十代男性ですが、自分に見合った靴がやはり必要なのである。これは皆そうだと思います。

おれの好きなキチガイ映画、「レクイエムフォードリーム」で、黒人の貧困層の青年が、「いつまでもスニーカー履いて街を歩きたくないぜ!」というセリフがあるんだけども、例えばアメリカでは少なくともいい大人がスニーカー履いて街を歩くのは恥ずかしいこと、という通念が伺えますね。日本ではスニーカー履いてるおっさんなんかたくさんいるが、アメリカでは紛れもなくスニーカーしか履くものがない、という状況は貧困を連想させるようです。そしてこの黒人青年はヘロインの密売に手を染めて破滅への道を突き進んで行くのであるが、、これはたかが靴、されど靴な気分になったところで先に進みたとい思います(笑)。

レクイエムフォードリーム

とりあえずおれは何度も言うけど労働者階級の三十代男性なんで、それに見合った靴を履かねえとだせぇな、と思うようになった。

上の黒人じゃねえけど、いつまでもスニーカーばかり履いてられないのである。

三十代男性に必要な靴はずばり革靴だ。
革靴は上品で背が高く足が長く見え、大事にお手入れすることで大変長持ちし、丈夫で場所を選ばず履くことができ、歩くとコツコツいい音がする。エレガントを容易に演出できるのだ。

ジーパンでもスラックスでも基本的にあわせやすく、仕事にカジュアルに大活躍する。

やや重いが足首が制限されない上に踵の材質上滑りにくいので、自転車などの運動もこなせないわけではない。

革靴はテーラードでは非常に重要なアイテムである。誰でも持ってるよ!だって?

日本製、イタリア製、スペイン製とあるが、洋服の青山で売ってるような安物は避けるべきだ。中国製ではステータスにならないし、あからさまなビジネス仕様は歩いてもいい音がしないことが多い。

スペイン製イタリア製と聞くと、なんかそっちの方がカッコよく思えて飛びつきたくもなるが、圧倒的にオススメなのは日本製の「リーガル」である。

勝手に決めつけてはいけないが、三十代のビジネスパーソンはけっこうこれを愛用している人が多いと思う。

何と言っても店が多く、何かあったらすぐに補修を頼めることころが良い。また、メーカーのサービスで踵の交換が一回無料なので、どんなに大事に履いても勝手に踵がすり減っていくという靴の弱点を補える。

また、商品にもよるが、ワタシがオススメしたいのはゴアテックス(防水)仕様の革靴だ。革靴の露骨な弱点は水に弱いことだ。濡らすと色が落ちたり浸水のリスクがあるのだが、ゴアテックス仕様ならば安心だ。基本的に雨程度で問題は起きない。このゴアテックス仕様は、なかなかスペイン製イタリア製などの外国製ではお目にかかれないのだ。あったとしてもクソ高いはずである。

しかし、ゴアテックスなんてせっかくのクラシカルな雰囲気が損なわれるんじゃない?大丈夫?と思われるかもしれないのだが、ワタシは実際そんなことを思いながらも買ったのだが、これは問題ないと言っておく。エレガントで、コツコツといい音がし、何よりアンティーク調のオシャレなデザインが素晴らしい。

これを履いているだけで貧乏人にはまず見えない。少なくとも絶対にニートには見えない。

日本では働いていること、が男に必ず求められるファクターだが、そんな心配はしなくて済む。値段も2万そこそこでそこまで高くはない。得られるものを考えればむしろ安いと言える。ここぞというときに履く革靴が中国製では、奥さんもガッカリするだろう。ぜひこの程度の投資は自分にするべきだろう。

色は絶対に黒ではなく、ブラウンをオススメする。あわせるジャケットは是非ネイビーに。黒いといかにも営業さんなのでオススメしない。ブラウンは非常にあわせやすい色だ。ジーパンにもあうし、カジュアルにもビジネスにもセンスの良さが際立つ。

では、是非皆さんも良い靴を履いて、このアスファルトジャングル(死後?)を生き延びてください。

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