ヘイトフルエイト

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Hateful-8

困ったもんで、これが生まれて初めて観るタランティーノの映画だったとしたら、かなり興奮してレビューをあげたに違いないのだが、、、


ああ、またこんな感じなのね。。好きなのね。。と思ってしまった。。決してケチをつけるわけではないが、うまく言えないが、毎回毎回テーマからプロットから登場人物の行動パターンや性格類型など、ここまで似通ったものを量産できるな、と感心してしまった。

これは、レザボアやパルプフィクションやイングロや、前作ジャンゴなど、今までの監督の作品の根底を流れる、「うまく言えないけど仁義なき戦い的な何か」をプンプン感じさせるいつもの作風だ。

嘘ばかりつく登場人物、いきなり炸裂する暴力、不意打ち、だまし討ち、メキシカンスタンドオフ、犬にも劣る悪党たち……

これらに黒人差別がダイレクトにテーマに潜り込む。毎回こんな感じだが、今回もそんな感じ。

キャラだけでなく、キャストもどこかで見たような顔ぶれなんで、どうにもこうにもマンネリ感が拭えない。サミュエル・ジャクソンにティム・ロスなど。演技は、はっきり言っていつも通りだ。

この作品はしきりに密室劇だと騒がれるが、思い出しても見てくれ。タランティーノの映画はだいたいこんな密室劇がシーンとしてしばしぼ登場する。だいたいにこにこトークしながらいきなり銃をぶっ放す。

それを二時間以上もやったのが初めてだと言うだけだろう。監督も自覚しているのか、「××に別れをいいな」などのセリフは、まったく同じセリフが過去にもあった。わざとやっているのである。

行きつけのラーメン屋の親父に「ラーメン!」と注文して出てくる物体を味わう時のような、なんの意外性もない脂ぎった安心感。

こいつが確実に味わえるので、そこに価値を見出せるなら、1800円払うのも良いだろう。個人的にはラーメンに1800円は高い。DVDで良かったかなあと思う作品だった。

冒頭書いたように、これが生まれて初めて味わうタランティーノ映画だったら、大興奮していたことだろう。歳をとって経験を積んでいいこと何もなし。若い感性に戻りたい。何にでも感動していたあの頃に戻りたいです。

今回一番舌を巻いたのは、雪山のすさまじい吹雪の描写です。めちゃめちゃ寒そう! で、映画館内もなんかすげえ寒かったんだけど、アレは計算なのかな? それだけが気になりますね。。。

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