優生学

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人間は命を選別するのが好きだ。この命よりもあの命の方が価値が高い、低い、あれの方が賤しい、あれの方が素晴らしい。
そんなもんはナチスだけだって? 全然違うよ。ナチス同様どんな国でも、どんな人でも命の価値に順列をつけているし、選別している。

たとえば、犯罪だ。
なんで日本はこんなに平和なんだろうか。考えたことはないか?なんで外国の民はあんなにも血に飢えているのか。延々戦争や犯罪の抜け出せぬスパイラルに陥っているのか、と。

日本は文化が高等だからだよ(笑)
日本人は高い教育を受けているからさ(笑)
日本の先人たちが素晴らしい歴史を作ってきたからだよ(笑)
日本は神の国だからね(笑)

・・・一番下までいう奴はいないと思っているが、上二つは普通にいそうである。こうやって偉そうに書いているワタクシもそう無意識に考えていたのかもしれない。

そういうお年頃なのか、ワタクシは最近子供について考えることがとても増えている。子供を産むこと、子供の育つ環境、子供が置かれる状況などあらゆることを思案する。そんな中で、こないだどこかで読んだ意見で、日本の犯罪が少ないのは日本人がこれ以上ないぐらい誕生するべき生命を選別しているからだ、というのがあった。

紛れもなく実感としてあるが、子供は育つ環境で行動が大幅に揺れるものである。例えば片親家庭で育った子供はそうでなかった子供よりも、大人になってからの犯罪率が倍に増えるという。たったそれだけで。理由はいろいろあるだろう。片親の場合、経済的に困窮した中で優しさを周囲から享受し難い環境で育つことが想像できる。これが原因かは知らないが、そもそも今現在貧乏していると、精神的にも肉体的にも余裕がなくなって人様のモノを盗もうとしたりちょっとムカついたら暴力をふるうという構図ができあがる。これはワタクシも極貧時代の20代半ば~後半にかけて死ぬほど思い知った。偉そうな意識高そうな講釈垂れてられるのも、衣食住が十分に満ち足りているからである。別にそいつが立派で高潔で頭が良いから、とかそんなことは全然ない。金があるからだ。それだけだ。生活が充足しているからどうでもいい議論にまで興味・関心が向くだけだ。だからこそ偉そうなこと意識高そうなきれいごとを言ってる奴は誰であろうと信用しない。お前がただ単に裕福だから、そんなことを考える余裕があるだけなんだ。

気分を害する必要はない。まさにこれは自分自身に向けた言葉だからだ。おれは20代半ばの頃は貧乏すぎて、サイトの更新なんて5年ばかりほぼ完全に放置していた。そんなことする時間もなければ、思想を切り売りするような行為に意味も感じられない。大学生みたく映画ばかり観てサブカル詳しいゼおれ、なんてところに自己実現や価値を見出すような、そんな貴族のような精神性を保持し続けることは誠に困難、、まとめると貧乏過ぎて仕事以外の時間は全部勉強するか寝ていた。あとはオナニー。残酷なまでに突き上げてくる子孫を残せという命令と、他人を蹴落として生き残れという闘争本能を解消するためにAV観賞やゲームなどに明け暮れていた。こうやって貴重な青春時代が終わったのである。

そんなことはいいのだが、今のワタクシのようなプチブル的放蕩生活をおくっていられる人間はそうそう犯罪は犯さない。デメリットが多すぎるからだ。しかるに、極貧時代の自分は犯罪やっても失うものがほぼ何もなかった。定職にはついていなかったし家族とも疎遠で友達もいなかった。こんな状況であったから、福岡という好戦的な土地をイライラしながら歩いていると危険な目にもけっこうあった。犯罪を犯す側にまわる危険に。

ワタクシは親は両方いるし、けっこう裕福な家庭で育った。それでも貧困は犯罪へのトリガーを容易に弾かせる。これが生まれた時から片親で、貧困で、小学校の頃から万引きと自販機の釣り銭口に手を突っ込むのが当たり前の少年時代を過ごしていたとしたら、おそらくおれはあの時誰かを傷つけ、モノを盗み、警察の世話になっていただろう。

そして、皆が犯罪と貧困に相関が高いことを知っているから、じゃあどうするかと言ったら未婚のうちにできた子供を中絶しようという思想に至る。これは社会からも受け入れられている。未婚のうちに孕んでしまったら、その娘の親でさえ中絶を是認するのが普通だ。これを徹底してやり続けた結果、日本人は犯罪を犯しそうにない平和な環境で育った子供ばかりが増え、それ以外の子供は成長する過程においてどこかで社会から排除され、羊のような子孫だけで平和な理想社会を築いた。その影では理想のために生まれてくることさえ許可されなかった無数の中絶児がいる。

日本は超絶の少子国家だ。それは生命を選別し過ぎた結果と言えないだろうか?
人口を増やそうとするなら、中絶を禁止し、自然に生まれてくるに任せるだけで良いのだが、それは犯罪を激増させるのは確かであろう。ベビーブームのちょっとあとが一番少年犯罪が多いのは歴史を見ても明らかである。ルーマニアの独裁政権、チャウシェスク政権が人口を増やして国力をつけようと中絶を禁止したことをご存じだろうか?その結果期待通り人口は増えたのだが、犯罪はめちゃくちゃに増えたそうである。街には孤児や浮浪児があふれ、治安は劇的に悪化した。これらの子供たちは「チャウシェスクの落とし子」と呼ばれる。ルーマニアは今でも犯罪が多い危険な東欧の国である。女子大生が遊び半分で冷やかしてよい土地ではない。

では、おなじみのナチがどう考えたかと言えば、人口は増やしたいが、犯罪を犯すような劣等な子孫は排除したいというのがナチのスタンスであった。我々と同じである。じゃあナチがどうしたかといえば、血統によって人口と犯罪の矛盾を解決しようとしたのである。占領地から優良な子を拉致し、親衛隊の裕福な家庭に育てさせたのである。アーリア人とユダヤ人やジプシーなどの劣等人種との混血を禁じ、高潔な種同士での未婚の出産を奨励し、生まれた子供は国家が手厚く保護した。将来の国家社会主義の兵士とするために、、

我々が抱える矛盾、、犯罪を増やしたくないが人口は増やしたい、、、という思想、、、
ここでもナチが先駆的な存在として、我々の参考になる。さすが元同盟国だ。

我々はナチ以上に生命を選別している。血統にかかわらず、片親はダメ、貧困はダメ、ダウン症はダメ、精神病はダメ、仕事や生活の足手まといになるようなら子供は要らない、、、胡散臭い相手(部落、貧乏、朝鮮人)との結婚は認めない、子供も認めない、、、
デブは嫌、ハゲは嫌、不細工は嫌、ヤリ×ンは嫌、病気・障害は嫌、無職は嫌、公務員じゃなきゃ嫌、ドー×ーは嫌、アニメオタクは嫌、趣味が合わなきゃ嫌、金持ちじゃなきゃ嫌、、、、例えば我々も生命を作る相手をこのようにして選別している。同じデブでも金持ちならオッケー、とかねえ。

これらを徹底した結果、我々の社会は子供が少なく、犯罪も少ないのである。

というようなことを延々考えているからおれは鬱になるのだな、、もうやめよう。
よく考えたら、バレンタインデーに話す話題じゃなかったな。ごめんよ(去年もそうだったな わざとじゃねえんだよ)。

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