暴力の世界

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151203-00000005-mai-n_ame
<銃乱射>米カリフォルニア州の障害者施設 12人死亡か

朝のニュースでは死者は14人と言っていた。もっと増えるかもしれない。

海外では日本では考えられないほど暴力的な事件が立て続けに起こっている印象だが、一体暴力を運んでくるものがなんなのか、ということについて考えたい。

暴力の主催者はだいたい男である。男はなぜ暴力を好むのか、あるいは好むだけにとどまらずしばしばその主催者となってしまうのか、去勢されて久しい中年日本人男性のワタクシが考察したい。


理由① かっこいい
暴力をバシッとふるうと強そうに見えてかっこいい。映画や漫画などのフィクションでも暴力的なキャラクター、シーンなどは非常に人気があり、暴力表現は観客に大変に喜ばれる。暴力をふるう相手が、同じようなタフな男であれば暴力は罪が薄れ、犯罪者や悪人であれば清々しさや正義すら伴う。しかし無抵抗の弱者にふるわれる暴力は不快さを伴うが、一部の人間はそういうのこそ喜ぶ。自分よりも弱い者を暴力で抑圧することを「かっこいい」とか「男らしい」とポジティブにとらえる本能が人々にあると思われる。

理由② 名誉
人類の歴史は戦争の歴史。民族・国家・共同体・家族を守るため、獰猛な暴力に対抗するため自らも暴力をふるう。防衛戦争の場合は誰も非難しないしむしろ勇敢だと褒めてもらえたりもする。理不尽な暴力に戦わずに屈することは「臆病」とか「腰抜け」とか「意気地なし」などと言われて非難の対象となる。「何かを守るための暴力は名誉を守るために重要」なのである。つまり、テロも同じ論理で資本主義者から、帝国主義から、近代合理主義から、身を守るためなの!と主張すればテロも勇ましく名誉ある行為となる。

理由③ スカッとしたい
自分が抑圧されたり、自分の親しいものを殺されたり、高ストレス状態でヤケクソになった時、男はそのような状態に追い込んだ者を適当にロックオンし、いきなり攻撃する。報復感情を満たすためであり、端的に言えばスカッとするためである。スカッとしたい。暴力は振るえばスカッとするものである。ストレス解消だ。本当に暴力をふるうと犯罪だし、多くの場合は映画やゲーム、スポーツで代替消費する。衣食住に恵まれ特に不幸でもない日本の若者でさえゲームや映画の暴力に耽り、スカッとする機会を虎視眈々とうかがっている。暴力は快刺激であり、快刺激の誘惑に弱い男は何が何でも暴力的な何かにどっぷり漬かっていたい。暴力映画ばかり観るのはオナニーと同じである。

理由④ 武器があふれている
テクノロジーの進化により人間が自分の意思ひとつで短時間に比較的容易に大量に人を殺すことが可能となった。原発に北朝鮮の特殊部隊がRPGをぶち込んだらとてもやばいが、日本に原発がなくて北朝鮮に携帯式ロケット弾がなければ被害も大したことはない。アメリカも同様で一般市民が銃を持っていなければ当然乱射事件など起こらないし、被害も最小限であろう。100円ショップで包丁が買えなければ被害はなお最小限のはずである。人間の暴力的な性質に殺傷能力の高い武器が効果的にアシストする構図。被害が大きくなることで大きく報道され、世界が暴力に満ちているかのように思えてくる。これらも理由の一つであろう。

理由⑤ 自分の意見を譲らない
男は滅多なことでは自分の意見を譲らない。他者に意見を譲ることは敗北とみなされ舐められるし面子にかかわるし名誉を失う可能性があるからである。たとえば、医者。「風邪ですね~」患者「あ、いや、でも半年以上微熱が続いてるんすよ」「僕りんが風邪と言ったら風邪なの!」という感じじゃないですか?まあ医者が簡単に患者に言い負かされて意見を変えてたらすぐ廃業ですよ。意見を譲ることで大きなものを失う可能性が遺伝子に刻まれている。そのことにより男は意見を他者に譲らない。しかし男と男がお互いに自分の意見を固持したらどうなるか?暴力で解決するしかないでしょう。戦争は全部これです。

まあ、いろいろ考えましたが、男が男である以上、暴力はなくならない。いかにそのような突発的な理不尽に巻き込まれずに済むか、我々はセーフティネットを構築しなければならない。日本は割とこれが偶然にも整っているのです。

裕福だから他者から奪う必要がありません。
ゲームや映画、欲望を代替消費する環境があります。
危険な銃器が庶民には手に入りにくいです。
良くも悪くも草食化が進んでいるので意見をすぐ人に譲るので争いが起きにくい。
暴力が名誉を守るという感覚は、アメリカにボロ負けしてからは影を潜めている。

・・・という傾向があるというだけで日本男子みんながそうだと言っているのではなく、暴力的なたちの悪い男もいっぱいいます。でも、海外に比べれば上記のようなセーフティネットが築かれているので、派手な事件が起こりにくいのではないでしょうか。つまり海外へ出て行く、移民を受け入れるということは、暴力の危険が増すということです。これは排外主義を唱えるものでなく、現実だと思います。理想論だけで裸一貫で海外へ飛び出してはいけません。

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