グレーな解体工

シェアする

すいません。今日はロシア軍機の撃墜なんてそんな地の果ての出来事どうでもいいので、おもっくそ近場の話をしてもいいですか?
おれは休憩中職場の駐車場にとめてある車に寝に行くのだが、その駐車場は外部から土地を借り受けているらしく、敷地外にあるので昼休みになったらおれはそこに缶コーヒー持っててくてく歩いてそこまで行くのだが、その駐車場の隣には古い家があって、そこがどうやら取り壊されることになったようなのだ。


で、おれはむやみに端っこが好きな人間なので駐車場の隅っこにとめていた。すぐ隣には取り壊される予定の家がある。そこでとめて昼に車の中で寝ていたら、どこから湧き出て来たの?と問いたくなるような80年代風の眉毛の細い作業着姿の青年が二人現れて、おしゃべりしながら煙草を吸い始めた。彼らは二人とも下品な改造バイクを所有していて、施設専用の駐車場に平気でそれらのバイクをとめて、そこに腰かけ煙草を吸っているのだ。どうやら隣の家を壊すために派遣された解体工の作業員らしく、彼らも休憩中のようである。で、それはおれが寝ている車のすぐ横なわけ。状況わかりますか?なんか落ち着かないっすよねえ。普通外部の人は入っちゃいけない場所なんだが、かといってバイクを止める場所は確かに他にはなく、道端にとめろと言うわけにもいかん。リーガルかアンリーガルか、にわかに判断がつかなかったのである。そこで俺は無視して寝ることにしたのだが、今度はその解体工の青年二人は「かーー!!ペッ!」「かーー!!ペッ!」「かーー!!ペッ!」「かーー!!ペッ!」・・・・と何度も何度も痰をおれの車の周辺に吐き散らすのである。これは俄然嫌な気持ちになったが、別におれの車に痰がかかっているわけでもなく、やはりリーガルかアンリーガルかわからない。

リーガルかアンリーガルかはわからないのだが、確実に迷惑行為ではある。それを仕事中に派遣された自らの職場付近で制服着てやっているのだから、ああこれは話が通じる相手ではない、と即座にワタクシの脳が判断したので、これはもううるさいし帰ろうとおれは車から降りて自分の詰め所に帰ろうした。するとすれ違いざまギロリ。うん、、まあ、、見ただけだ。そうと言えばその通り。メンチきった(死語?)としてもそれがリーガルかアン・・・(略)

そんなわけで次の日の朝も車で出勤すると、解体工が仕事を始めていたのだが、くだんの青年が狭い道で平気で突っ立っているものだから車がかなり通りにくいわけだが、頭を下げるでも一歩下がるでもない。何をしたかと言えばただ通ってるだけの運転席のおれに身をかがめてにらみつけてきたのである。まったく・・・いや、まあ車が通れなかったわけじゃないし、兄ちゃんも(18ぐらいにみえたな)運転席を覗いただけだよ。まるで狂犬のような目つきだったからおれが勝手にびっくりしただけだけども。道を譲らないというのはヤンキーの特徴だ。他にも痰を吐く、バイクを私有地に勝手にとめるなど、犯罪とまでは言えないがけっこうな迷惑行為を職場でさえ平気でやるこの連中こそ、この日本で最も男らしいガテン系の猛者たちと言えるだろう。一言文句言うだけで集団で報復してきそうだな~と勝手に感じた。話してみたら案外いい奴だったりするのかもしれないが、この手の人種にはかなわんな~。。守るものが一切ないという顔をしていた。ケ×まくって逃げるしかない。男らしいというのはつまりこういうことであり、ヤンキーを描いたサブカルや映画等で男らしさというものを勘違いしてはいけないのである。

まあ、家も解体してきれいに片づけてしまったら、そのアンちゃんたちも別の場所でおまんまのネタを探すのだろうから、少し我慢していればいいとは思う。それにしてもその兄ちゃんたちの親分風の現場監督をちらりと見たが、何人殺したの?と尋ねたくなるほど荒んだ眼をしていた。肌は黒人よりも黒くまるでタールのようだった。

異世界の住人と言えばそれまでだが、少しだけかっこいいなあ。。と思ってしまったワタクシである。とりあえずこの国の男ヒエラルキーの中では最も恐ろしい階層の人間たちではないだろうか?ヤクザでさえひるみそうである。そういえばこういう男たちは我が地元北九州でよく見かけた気がする。解体工には前科持ちも多いようなので本当にかかわらない方が良いと思う(ニュースでもよく聞くフレーズだ)。差別だと思うが自分の身を守るためには仕方がない。中途半端な注意などは彼らの報復感情を刺激するだけだろう。清潔で治安の良い都市に住んでいたらなかなかお目にかかれない人たち。おっかねいし迷惑だし近寄りたくないが、どういうわけだか少しかっこいい。そんな日常の一幕である。

↑↑
なにか一言メッセージでも残して行ってください