Within Temptation-Unforgiving

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このクソださいジャケットを見よ。一体なんだこれはというと、オランダのゴシックメタルバンドのアメリカ進出第一弾とでも言うべきCDである。古くから存在し、べたべたなゴシックメタルを聴かせてくれた実力派のバンドだが、アメリカで売ろうと思ったらそれではダメである。とはいえ、21世紀初頭「Evanescense」の出現によりゴシックメタルライクなミクスチャ系ロックがいきなり流行りはじめたのだが、このバンドはその流れにちゃっかり乗っちゃったバンドと言える。こてこてなエンジェリックボイスな正統派ゴシックだったのだが、これはかなり現代風な明るくさわやかで哀愁漂う美メロを楽しめる。フィンランド系ゴシックに似ているがあれよりさらに疾走感があって「ロックしちょるな~」と感慨しきりである。


で、これがなんなの?と言われるとアレなのだが、これはこれでおれにとって思い出のCDである。思い出と言ってもせいぜいこのCDが発売されたのは5年ぐらい前だったと記憶しているが、明日をも知れぬヤケクソな気分で毎日生きていると、5年前なんて十分大昔なの!というわけでこのCDの思い出について語る前に、車について言いたいことがある。

音楽聴くなら車の中である。
まあ、それはおれの勝手な持論だが、音楽は車の中で聴くからこそイイものだということは案外異論はないのではないかと思う。車の中で聴く音楽は最高だ。アクセルを踏みまくっている時に速い曲がかかるとなおのことイイ。というわけで音楽が好きなワタクシはどうしても欲しかったおもちゃが車なのであるが、車は持つだけでたいそうお金がかかるので、貧乏だったおれはながらく車を持つことができなかった。

自動車税、駐車場代、車検、定期点検、消耗品のケア、任意保険とまあ、どうしてそうお金がかかるのかしら?と思うほど車は持つだけでお金がかかりまくる。到底おもちゃ気分で買えるものではなく、貧乏人のおれが乗れる乗り物なんていいとこ原付、基本はチャリであった。

毎日働いてるのにその当時は時給950円ぐらいだったのでやっぱり車を持つのは不可能であった。貧者の乗り物の代表格たる原付がワタクシの通勤の相棒・・愛車であった。しかし任意保険に入る金はなく、自賠責だけで毎日爆走していたので、貧乏が更なる不幸を招く構図はおれにもよおく理解できる。そんなわけで車を持つのは無理だったのである。

しかしおれはそんな中、夜間学校に通ったりもしていたのだが、昼間働かず夜むくりと起きて寝ぼけたツラして学校に来るような連中がクラスの半分を占めていたのだが、そんな中、おれと歳も変わらないのに働きもしないでぼけーっとしたツラのダメな野郎がいたものである。しかしそいつはちゃっかり車を持って乗り回してたのである。親は金持ちで不良債権のバカ息子に車を買い与え、保険から維持費用まで全部出してあげていたのである。おれはそういう連中をみながら割と真顔で「ああ、殺してえなあ」と毎日考えて貧乏ゆすりしていたのだが、本当にそういう連中のせいでおれは極貧の中でがんばることができたと言っても過言ではないのだ。恨みや憎しみはけっこう強い原動力である。ジェダイよりシスのが強いやろ?というわけでフォースのダークサイドを甘くみてはいけない。極貧の中で腐るぐらいならフォースの暗黒面に魂を売ってでもがんばるべきではなかろうか?

そんなわけで、おれは無事学校を卒業し、国家試験を潜り抜けて今の職にありついたのだが、まず買おう!絶対買おう!と心に決めていたのが車である。車は買おう!そう思い、毎月いくら貯金すればいつごろ買えるのか、などということを綿密にシミュレーションした結果、1年目の冬のボーナスを満額支給された翌月、つまり1月ごろに人生初のマイカーを手に入れたのである。働けば、がんばれば自分の車を持てるなんて、、、、と30年代のドイツ人のような気持ちでワタクシは本当に感動した。その車にいまだに乗っているのだが、その当時の感慨はひとしおであった。で、10年近くのペーパードライバーだったワタクシは買って一週間で事故ったのだが、その時かかっていたのがこの、というかもうみんな忘れたと思うが、冒頭のCDである。散々連ねておいてアレだが、ノリノリで哀愁漂うメロディーはドライブに最適!アクセル踏みすぎて事故ったのもおれだけのせいではないのだ。まあそんなわけで今の車も事故りすぎてべこべこです。今はお金を貯めて新しい車を購入することが夢ですね。労働者階級のささやかな夢です。笑いたかったら笑えや。

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