BLONDE REDHEAD-Misery Is a Butterfly

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おれは思うのだが、音楽というのは多感な思春期の頃に好きになったものをえんえん聴くものかもしれない。社会に出てしまうとそうそう音楽ばかり聴いていられない気がする。そこに金とか時間がまわらないというか・・・?


これはおれの人生が特殊だったのか・・・?よくわからんが、とりあえずおれは貧乏すぎて音楽聴く余裕がなかった、、、そんな中でも映画はよくレンタルして観ていたのだが、映画ばかり観ていたせいで映画のエンディングテーマとかスタッフロールでかかってる音楽に心奪われることが増え、デヴィッド・フィンチャーの「セブン」では「The Heart’s Filthy Lesson」、リンチの「ロストハイウェイ」では「I’m deranged」などを気に入り、デヴィッド・ボウイを一時好んでよく聴いていた。

次第にメタルからは心も体も離れて行った。おれは当時けっこう鬱だったので、いつしか激しい音楽がとても嫌いになってしまい、率直に「うるせえなあ、、、」としか思わなくなってしまったのである。メタルなどの激しい音楽は精神が絶好調な時でないと耳障りに感じられるというか、普通に雑音にしか聴こえなくなってしまう。これは今でもそうで、メタルばかり聴いているとイライラしてくる。

ストレスと刺激についてまたウンチクを思い出したので語りたいのだが、ストレスに弱い人、と簡単に言うけれども、ストレスを与えるものをストレッサーと呼ぶのだが、ストレッサーは4種類あってそれぞれ物理的ストレッサー、心理的ストレッサー、化学的ストレッサー、生物的ストレッサーと呼ぶ。一般にマスメディアが喧伝するのは心理的ストレッサーの部分であり、いわゆる仕事がいや、とか対人関係が苦手、とかそういうのをそう呼ぶ。しかしストレッサーには物理的なものもあり、それはいわゆる音や光、においなどである。おれは生まれつき他人が立てる音には非常に敏感で、マンションなどで隣の人のテレビや音楽の音などがとても気になるので昔からよくそこでトラブルになっていた。最近は耳栓を常備してうるさいなと感じたらすぐつけるし、光にも敏感で、おれの部屋や職場の詰め所に来た人はその暗さに驚く。「こんなに暗くて目が悪くなるよ!」などと心配されてしまうのだが余計なお世話で、おれはこれぐらいの照明が落ち着くのである。、、、というわけでおれはストレスに過敏に反応する男なのである、と自己分析した。

ある種の精神病はこのストレス耐性がほとんどないため、ほんのちょっとしたことで過剰に感情が浮き沈みし、多量のストレスからすぐに病気を再発させてしまう。暗い部屋に閉じこもって出て来られなくなる。精神病者の社会復帰のむずかしさの所以はここにあるといえる。

おれもいつしかうるさい音楽を本当に雑音としか思えなくなり、悲しげで静かな音楽を好んで聴いた。トリップホップやエレクトロやアンビエントやジャズなど。女性ボーカルが心地よい。やはり人類の声は女の方が美しいと確信するようになった。これは今でもそう思っている。

前置きが長いが、そんな鬱な青春時代で鬱な映画を観て過ごしていたら「ブロンドレッドヘッド」というユニットを偶然知った。イタリア出身だが、ボーカルは日本人女性でたいそう美しい声である。このユニットの「Elepahnt Woman」という曲が、とある映画のエンドロールで流れていた。確かロリコン野郎の××××を切り取る話だったように記憶している。とても悲しい物語である。おれはその悲しげな旋律に胸をうたれすぐにCDを取り寄せたが、それがワタクシがほとんど2年ぶりぐらいに買ったCDであった。あれほどCDを買いまくっていた大学生時代だったが、そんなことは当然ずっと続きはしなかった。まあそんなわけで随分金も時間もなかったおれだが、このCDは何度も聴いて、そのつど深い悲しみの中にいたワタクシを少しだけ癒してくれた。そして今でも時々カーステレオでかかる音楽である。ううう、、前が見えない。。

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