さんかく 執着は不幸

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ワタクシも夫婦関係でしばしば悩むものでして、デヴィッド・フィンチャーの「ゴーンガール」はここ最近ではシンクロ度100のすごく感動した映画だった(笑)。

ゴーンガール

その点、日本映画は、、となるとワタクシも恋愛関係に疎い面もあり、そもそも質の良い恋愛映画となるとよく知らないというのが正直なところだ。

最近は日本の漫画、映画、アニメにおける男性器の具現化のようなキャラ造形、つまり自分で自分を慰めるかのようなどこまでも男に都合のよい女性キャラクターたちに強い不信感を覚えるようになった。こういうのは馬鹿だったガキの頃は素直に興奮できたが、リアルじゃないな、と感じで興ざめなのだ。極論を言えばそういうのを求めるならAVを観ていろと言いたい。AVは男の夢と性欲が詰まったコンテンツ。もうほっとくしかない聖域中の聖域だ。普通の文学やエンタメにAV嬢のようなキャラは不要ではないか?と思わざるを得ない。

その点、少女漫画は男性を暗にお断りしているサブカルコンテンツだと思うのだが、これが女の描き方がリアルである。ただし、やはりと言ってはアレだが、今度は男の描き方がリアルではない。もう少し男というものを知った作家ならば、きっと良い作品も作れるだろう。

そこで、「あなたのことはそれほど」という少女漫画をあげたい。ワタクシ自身少女漫画はほぼ読んだことないが、別に偏見があるわけではない。大抵の男性は少女漫画を読まないと思うのだが、それは単になじみがないからである。そんなことはいいのだが、これはおもしろい。とにかく女性の心理状態やどういう部分に喜び、傷つくのかとか、シンプルに記述している。女の心の動きは男にとってはそれはそれは難解なものだが、これを読んでいると特別難解でもねえなあ、などとプレイボーイになったかのように思う(思い込みだが)。男の描き方も多少美化されているが、まあまあ良い方ではないだろうか。こういう人は確かにいるしな。とはいえ、デートする仲からセッ×スに至る過程に関してはざっくり省かれているので、ここをリアルに描けていれば殿堂入りするところであった。この辺はもっと男は獣的になるというか、女性の理想や願望を大幅に裏切る生臭い営みが展開されるはずなので、省いたのは意図的かもしれない。誰もそんなものはみたくないだろう。おれも男だけどそんなものはみたくない。ストーリーはいわゆるW不倫というやつだが、キャラがなかなかリアルで好感が持てる。まだ1巻しか読んでいないが続きを読んでみたいと思った。

本題だが、「さんかく」も名の通り三角関係の映画だが、よくある男に都合のよいハーレム状態ではないところが良い。最近おれも小説を書く関係で素人投稿サイトに入り浸るが、最近のいわゆるラノベは万能で何でもできるイケメンが異世界に転生してチート状態でなんでもうまくさばき、女にもてまくってハーレム状態に陥るという悪夢のごときストーリーでないと売れないという。こうじゃないといけないというのだ。信じられますか?悪夢でしょう・・・こんなものおれは書けと言われても才能ないです、、と言うしかない。厳しい現実である。。

【画像あり】最近のラノベ異世界行き過ぎワロタwwwwwww

異世界か。。。ニートがナチス時代のドイツに行って美女に囲まれつつメンゲレに××××を摘出されるなんて話を書いてもなあ。もうダメかもわからんね。。。この国はもう駄目よ。。。

第三帝国極悪伝説4 ヨーゼフ・メンゲレ

また話がそれたが、「さんかく」は一方が一方に異常に執着するあまりの人心の乱れや狂態を描いた映画で、いわゆるストーカー化するメカニズムみたいなものに示唆を与えている気もするが、難しいことは考えなくてもよいシンプルなお話だ。不倫ドラマかと思いきや危うい面はあれど不倫ではない。倦怠期カップルの家に彼女の15歳の妹が遊びに来るのだが、彼氏はその妹に骨抜きにされちゃって彼女と別れようとするのだが、妹は遊びでからかっていただけで彼氏を軽くあしらい、彼女は彼氏に執着してストーカー化する。というか彼氏も一日に何件も妹に電話してその都度留守電にメッセージを残すという不気味極まりない愚行を繰り返すのだが、ここで描かれるのは、「自分の欲望を満たそうとするばかりで相手のことを一切考えられない人々」というところでこの三人は同じカテゴリーに属すのだが、彼らの滑稽な人間関係である。ギャグだと思うのだが、狂人と化す彼女の醜態は涙なしには見れない。一般的には美人で優しくて母性愛に満ちた素敵な彼女だと思うので彼氏が非道に思えてくるのだが、もしもこれがおれの嫁だったら、、と思うと超恐ろしいサイコスリラーと化す。これは嫌だ、、勘弁してくれ。もうおれを自由にしてくれ、、、と思うことだろう。

と言いつつ、この彼氏が馬鹿で人の気持ちも考えられず下半身だけで行動するクズだというのは疑いないのだが、女性は孤独であるがゆえにこんなアホでも離れられないという心理状態にしばしば陥るものかもしれん。孤独に耐えられずマルチ商法にハマっていく姿を並行して描くことでわかりやすくその姿を詳述している。

15歳の妹は小悪魔的な魅力で周囲を翻弄するが、「まだ子供だもん」でなんとでも言い逃れできるという有様。とっくに柔道部の強靭な彼ができていて、主人公は追いかけた挙句彼にぶん投げられてしまう。泣けてくるほどかっこ悪い。金玉が縮み上がるほどかっこ悪いこの姿には「おれも気を付けよう」と思うしかない。

ラストは含みを残す終わり方で、結局復縁したのかしないのかよくわからない終わり方ではあるが、もうこれは復縁なんかできないだろうし、復縁したとしてもすぐにまた別れるだろう。無益な営み。しかしこの終わり方はリアルだった。どっちに転んでもリアルだ。。どっちに転んでもすぐ別れるだろうな、と疑いなく思えるだけに救いがない。

こういうクズどもの破滅的だけどなんだか楽しそうな恋愛事情を描いた映画をこれからゆっくり冷やかしていきたい。情報求む(笑)。

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