オアシス 障害者の愛

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す……すごすぎる。。
なんじゃこりゃ……
壮絶である……

どうなんだこれは……
めちゃコメントがムズい。
とにかく言えるのは圧倒されたということだ。


愛ってなに……?
おれの普段の悩みはなんてミニマムだったのか…?
ワタクシもこれを観て小一時間、そう考えざるをえなかった。

とりあえず、これを手放しに感動したと言う勇気はない。しかし、なにか放っておけない妖気を放つ映画だ。

前にも思ったが、このタブーに容赦なく切り込む姿勢は、フランス映画の如しである。韓国映画すごすぎるぜ、、、

とりあえず言えるのは、これはかなり度肝を抜かれたということである。すさまじすぎる。かなり強烈な一撃だ。

一言で説明すれば、精神発達遅滞の男と、脳性麻痺の女性の恋愛ドラマとでもいいましょうか。まあ、ほんとその二人の恋愛模様を描いた映画である。

とりあえず、24時間テレビの制作スタッフには、これをみせたいような、みせたくないような、非常に複雑な心境である。これを観て、曲解して毎年似たような企画を立ち上げられたら、おれは怒りで多分死ぬ。そんなコメントしか浮かんでこない壮絶さだ。

というのも、まあ日本のクソ映画たちの難病モノといえば、女優がばっちりメイクしていたりだとか、ジャニーズが演じていたりだとか、そもそも障害者に見えない、障害者に似せようと努力していないことが難点である。そのようなタブーに切り込む問題提起の意識とかは全然ないし、とりあえず、ええ話やろ?金くれる(笑)?というものに過ぎない。これらの映画なりドラマなり企画なりの不快さのコアはここにある。

(「ATARU」の画像でも載せようかと思ったが、画像検索しててあまりに不快なのでやめた)

その点、この映画の壮絶さたるや半端ない。アテトーゼ型脳性麻痺の不随意運動と言うのだが、それを超努力して演技しているのである。体は不自然に歪むし、表情も不規則に歪む。元が美人だろうがなんだろうが関係ない不気味さである。それゆえに古来より差別の対象であった。

ここまで本気で演技すれば、障害者を馬鹿にしてる!差別してる!との謗りを免れないはずだ。やりすぎである。と、思ってしまうおれがひょっとしたら臭いものに蓋的感性のどうしようもない差別主義者なのかもしれん。そんな倫理のハードプロブレムについて、思案せざるを得ない大変に厄介な映画だ。

知的障害者側の男の行動原理も、いちいちアンリーガル……というかもう犯罪である。つうか、脳性麻痺女性の家に侵入して……のくだりはどう考えても犯罪、というかレ×プ未遂ではないだろうか?しかし、初めて女として扱われたこの女性は、この馬鹿男の犯罪行為で初めて自分が女であることを意識するのである。この流れで一般女性の共感を得られるとは考え難いが、なんとも言えぬリアルさがあってなんか嫌な気分である。

というわけで、娯楽性はマジにゼロである。これはかなり精神的に疲れる映画だ。頭空っぽにして観れる映画ではないので、全然オススメではない。つうか、これ観てゲラゲラ笑っちゃう中学生とかいると思うんでぇ。全然オススメしないんだけれども、ここに切り込む韓国映画界はマジにガイじゃのう(すごいのう)と感じざるを得ない。

というか、おれは医療従事者の端くれであるから、義務感として言うのだが、障害には必ず程度、つまり症状の重い軽い、というのが個別に存在している。脳性麻痺=この映画とは思わないでほしいのである。この映画のこのヒロインよりアテトーゼ(という名の不随意運動)が軽い人もいますし、脳性麻痺にはそもそも痙直型とか、別のタイプのものも存在しています。この映画では脳性麻痺の女性は知的障害がほとんどないように描かれていたが、実際は知的障害が合併することがけっこう多く、臨床像としてはちっとも珍しくないものである。アテトーゼ型は知的障害が合併しにくいという議論も昔はあったが、現実は非情で、知的障害がある人もいっぱいおられます。知的障害も境界例、軽度、中度、重度、最重度と障害の重さのランクというものがあります。この映画はその辺の説明は全然ない。要するに基本的知識もない無知な大衆がこの強烈な映像に触れることで、偏見が逆に固定化されるようにも思うのである。かといってお勉強してから観ろよ、という勇気もない。そんなこと言ってたら障害を理解してもらうなどというアレコレはますます遠のくように思う。かなりの難問だ。これはおれ一人では答えは出せそうにない。同じ疾患名、障害名でも、個別にそれぞれ症状が異なるため、その人に近しい人にしか偏見なしに見るということはまず無理、というこの世の最も残酷な原理が思い出されるのである。(つまりそれは近親者か、専門教育を受けた医療従事者だけである)

かなりのリテラシーが求められる映画だ、、、自信がないなら観ない方がいいと思うよ。。

韓国は昔から、障害者の動きを真似るのが伝統芸能としてあった気がするのだが、この映画はその流れをくむ作品なのだろうか?韓国の文化に疎いのでなんとも言えないが、こういう形で受け継がれているとしたら、非常に深遠な文化だ。日本人には到底理解できないが、これはすごいと思ったよ。

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