他人のふんどし

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他人のふんどしで相撲を取るというが、おれほどそんな人間もないだろう。

人様が一生懸命作った映画や本だの作品を好き勝手批評して、しかも時には、というかしょっちょう口汚く罵ってストレス解消の手段とする有様だ。

このドエスな運営形態を好む人がなぜか少数いて、ワタクシのブログやホームページもそこそこ賑わって参りました。

しかしおれはどこか虚しい。釈然としない。批評とかエッセイなどというものも、一種の創作活動であるという考え方もあるようなのだが、なんだかおれは違うと思うんだな〜。違和感がある。。


おれは最近は自分でも文章を書くことに関してはそこそこ自信がついてきている。昔は自分のスタイルとか得意なジャンルとか、そういうのを模索するのにすごく葛藤した時期があって、そんな時手本にした物書きの人々も少しいて、今でもその人たちを尊敬している。ここではあまりに畏れ多いので名は出さないが、その人たちを真似ることから始め、来る日も来る日も書き続け、大抵はボツになったが、それでもなかなかこれはププっと笑えるいい文章が書けたなと思った時、おれはブログなど日記などにそれを公開した。で、不思議なことにだいたいおれが自分でうまく書けたな〜と思った文章は、客の受けも良い場合が多く、WEB拍手などで手応えを感じていた。

が、である。

おれのブログは8割が、批評文やエッセイでしめられていて、その他はナチス戦争犯罪ものなどのような戦争犯罪系ノンフィクションである。で、瞬間的にうけるのはエッセイや批評なのだが、ロングセラーするのは戦争犯罪系ノンフィクションである。

ノンフィクションとか言ってみたところで、おれは持ってる本で興味深い箇所をピックアップして、それを羅列して再構成しているのみなのだが、これがなかなか大変だ。戦争犯罪というテーマから、なるべくおれなりに嘘を書かないように気をつけているし、ついうっかりと誇張的な表現になってしまわないかなどと気を使う。その結果、まるまんまうつして参考図書を後に提示するというスタイルになってしまう。すると今度は著作権の問題が、、、大変だしこれではあまり楽しくない。スカッとしない作業なのである。時間もかかるし。なによりおいおいまた他人のふんどし使っちゃってんのかおれは?と悩むことに。

そこでなんとかこのジレンマを脱するためには、これは0から何かをおれも創作するしかないのでは?と長らく考えていたが、絵や音楽の才能はない。独創的なあれこれも無理。やるとしたら小説だが、自分に小説を書く才能は全然ないということが、いつしかわかった。書こうとしたこともあるのだが、おれはどうやら大変に現実的な性格らしく、空想を働かせて物語を作るというのが大層苦手である。何も思い浮かばないし、何か浮かんでもすごく地味で華のない設定であったりする。小説にはどんなジャンルでもある種の華が必要で、主人公はけっこう魅力的な人物である必要があると思う。生来より魅力的な人物が嫌いで、ダメな人間に感情移入するおれは、これが破滅的に下手くそであった。

そんな中、戦争映画というジャンルをより考えることが多くなってきて、ひとつ気が付いたことがあった。最近はタフな英雄が悪い敵兵をくわえタバコで片手でなぎはらうという描写はかなり減ったと思う。昔は、戦争映画は普通のアクション映画のただの設定にすぎない場合が多かった。しかし最近はリアルに戦争を描こうという試みが活発で、主人公は戦場というその舞台であり、そこに登場する人物はその戦場を傍観する等身大のただの人である場合が多く、特別魅力的である必要がない。それどころか、ちょっとダメで腰抜けで泣き言ばかり言ってる方がリアルに思えてくる。最近の真面目な戦争映画はだいたいこんな感じであり、案外これならおれでもやれそうな気がしていた。

そこで、この場合はキャラクターを英雄として書く必要はないけど、世界観に関してはメチャクチャ細かく設定しなくちゃならないし、それが実際の戦場が舞台の場合はかなりその時代に精通している必要がある。というわけで、おれが長らく書きたいが書けなかった小説だが、最近ホロコーストをテーマにした長編を書き始め、割と順調に書き進めている。

最初いわゆる短編小説を書こうと思い、習作として2000字未満のショートショートといわれる短い作品を書いたのだが、意外とあっさり書けたので、どうせなら長い話にしよう、どうせそうしたくなるに決まってると思い、かなりの期間下調べに時間をさき、いよいよ書き始めたところだ。

現在のところ2万字ぐらい書いたが、とりあえず長編小説が目指すべき数字は9万字だということなので、そこを目指して少しずつ書いている。

ここで公開するのは恥ずかしいので、とりあえず適当な小説投稿サイトに投稿して、反応をみて、また書き直し作業をして、という感じで進めていきたい。かなり時間がかかるとわかっており、特別急いではいない。時間がかかっても良いものを書きたい。

連作小説風にするのは気が進まないが、今のところかなり壮大な長い話になりそうなので、物語が一区切りついた時、その投稿サイトで公開しようと思う。最近はこの作業にハマっており、サイトやブログの更新は減ると思いますが、なるべくここでもしょーもない話は続けていきたいと思っております。

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