セッション あちら側の二人のお話

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whiplash

いやいや!これは面白いでしょ?!

なんかこの映画色々賛否両論だと聞いた。

少なくとも劇場で観ていてこんな楽しい気持ちになったのは久しぶりだったので、おれとしてはかなりの高評価ですわよ。

ストーリーはもう有名だし割愛する(笑)。

フニャマラのドー×ー小僧が、ハゲ頭の巨匠フレッチャー教授に見出され、死ぬ思いで太鼓の練習をしまくる、、というだけだ。手から血が出るぐらい練習しまくる。フレッチャー教授はドS丸出しでこのフニャマラをしごきまくる。

教授は超一流の奏者を育て上げるために信念を持ってボロクソシゴくわけだが、フニャマラは厳しい訓練に次第に正気を失っていく。。

やっぱりどう考えてもこの映画を観ていて思い出すのは「フルメタルジャケット」だよねえ、、、

ハートマン軍曹、、ほどとは到底言えないにしても、格調高い一流の音楽学校でこんなおしゃべりの汚いハゲ頭がいるなんて困っちゃうよねえ。。。

このハゲ頭に現実味がないとは思わない。音楽の世界ってけっこう厳しいみたいょ。。高校のブラスバンドレベルでも、セッションしてて周りとあってない奴はボロクソ皆の前でコケにされるらしいの!

音楽にしても、おれもヘヴィロックとかメタルが好きだからねえ。。速さ=正義という観念が刷り込まれて久しい。ジャズがあんなにスピードにこだわるなんて、現実味があるかは謎だが、フニャマラ小僧の壮絶な練習風景には圧倒されちまった、、、もうドラムやりまくりのめりこみまくりで、あっち側にいっちゃって戻ってこれなくなっちゃった感じがクールだった。彼岸の彼方に旅立っちまって、、

ここまで自分の才能にのめり込む時間と環境があったなんで、、本当に幸せな人生だ。ちょっとノロマだが、腐らずその環境に全力投球する姿も好感が持てる。日本のクソ大学生とは大違いだ。

この少年は、音楽以外何一つ取り柄がない男だ。友達いないし。ドラムの練習のためにせっかくひっかけたヤリ×ンともすぐ別れる。うっかりした性格でここぞというところで大ポカばかりしている。自業自得。そう思うしかないシーンもある。

だがな、、だからこそこいつには音楽しかないんだよ!微笑みデブに狙撃しか残らなかったように!奴も頭はもう狂ってたけど、死ぬ直前は最強の殺人マシーンになっていたの!

そんなわけでどうにも抜け出せない狂気の世界の映像化ということで、これは文句なしに面白かった。なんでハゲもあんなドラムにだけ厳しいのか謎だけど、少年の才能を見抜いていた、才能があるからこそシゴいていた、という解釈で問題ないだろう。

とはいえ、この映画は実際にドラマーを目指して挫折した監督の実体験がベースになっているという。美しく終わるわけがないのだ。フニャマラは未熟ゆえに取り返しのつかないミスを犯し、ものの見事に挫折する。

そして映画後半は挫折した鬱屈した日々が描かれる。ヤリ×ンとヨリを戻そうとするけど既に使用中マ×コだったりして悲しくなったりだとかあ、、ショボいバイトを生活のためにやっていたりだとかあ、、、そんなしょっぱいヌルい失意の日々が描かれる。現実だったらここで終わりだ。特別ドラマチックなことも起こらず。ただ生活のためにおもしろくもない仕事をする。自分を無理やりに納得させて。そうやって歳をとってく。そうやっていつの間にか青春も終わる。

だがこれは映画だ。

こうだったら良かったのになあ、、という願望がラストに用意されている。

で、ラストは二人してあっち側にいっちゃって二人だけで踊り狂っていて、周りはそれみてドン引きしてるだけ、というなんともパンクな幕引き。

ただ怒鳴られまくっていたフニャマラの少年。今にも殺し合いをはじめそうな仲の悪い二人。

だが、少年ははじめてフレッチャーを無視して場をコントロールし始める。フレッチャーは最初それにムカつくが、少年の演奏があまりにも素晴らしいため、興奮してだんだんプルプルしはじめるのだが、ここは映画館で大爆笑するのを必死で抑えた、、、なんのかんので音楽を愛しているのだ。完璧な演奏を前にして感動してしまったのだ。

これは単なる願望だと思う。しかし、エンドロールがかかった時にはスタンディングオベーションしようかと思うぐらい感動した。

褒められてデヘヘヘと照れてるようじゃ超一流にはなれない。貶されてボロクソシバかれて、なにくそー!と限界までがんばれる。監督は旧日本軍の元軍人なんじゃないかと思うほど日本的価値観である。こんなの日本の部活動とかで今でも行われているだろう。おれも剣道部所属時代はこんな世界だったの!厳しいけど優しい時もあるし、限界までがんばると認めてくれることもあるの!すると嬉しいんだよ!ゲイくさい奇妙な信頼関係がそこにはあって、おそらく部外者には永遠に理解できまい。。どっちも必死なんだよ。。

それがいいとは思わないし、今更古臭くてしょうがないと思し、企業風土にこういうのを持ち込む日本という国をあまり上等だとは思わないが、、それでもこの映画は感動した。。

まあ、そんなわけで、色々意見があるのでしょうが、ワタクシは面白かったの方に一票デス。

音楽のプロが観たらこの映画は色々とおかしいらしいのだが、音楽の素人のおれが観ても色々とおかしいのは普通にわかったよね。

だから無問題じゃね?おーいえー

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