シモ・ヘイヘを女体化しちゃった漫画「白い魔女」

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「冬戦争」で”白い悪魔”と呼ばれた人間虐殺器官シモ・ヘイヘを女体化しちゃった漫画だ。


これはやっちゃった感ハンパない。

なんでシモ・ヘイヘを女体化、、、というか萌え絵化する必要があるのか、オジサンのボクには全く納得できない。
意味がわからない、、なぜ現実味をなくすような演出をわざわざやっちゃうのか、、

そもそもシモ・ヘイヘなんて軍オタしか知らないフィンランドのスナイパーだ。500人以上狙撃して殺したそうである。当時の侵攻ソ連軍がかなり弱かったらしいというところを差し引いても、シモ・ヘイヘは化け物である。(英雄ともいうのかもしれないが)

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シモ・ヘイヘ
似ても似つかぬイカつい風貌だ

まあ、ミリタリー界隈で不必要な女体化がまかり通っているのは今に始まった話ではない。架空戦記ものとか常套の演出だ。そうすればオタクが買うからである。これも安易にそこに乗っかっちゃった作品なのは間違いない。

何を隠そうおれとて、軍服と女性のコラボは嫌いではない。なぜかあうんだ。軍服にもよるが。ワタシも嫌いではない。むしろ好きだ。しかしそんなワタシもこの「白い魔女」には否定的である。

「皇国の守護者」のユーリア
これは成功例といえる
架空戦記だし許される

これは、女体化する素材が他国の英雄であることがまずルール違反である。これはマズイだろう。フィンランドに輸出されたらどうするつもりだ?これは「ローレライ」というバカ映画にも言えた。ドイツ人とのハーフがナチの研究機関で「ニュータイプ」みたいに改造人間化されちゃって日本の潜水艦に、、、あ〜語るのも嫌だ。吐き気を催す設定である。これもあれもそうだが、こんなアホなパロディを大真面目にギャグ抜きで、史実っぽい時代設定の中に混ぜ込んでしまったことが有罪である。「ローレライ」もこれをドイツ人が観たらどう思うか?という想像力に欠けていた。まったく戦争の陳腐化というしかない愚行だ。売れれば良いと許されるものではない。

倫理的な面に加え、やっぱり絵が可愛すぎてだめである。戦争を描くのにこんな日曜の朝やってるようなアニメ絵にしてしまうのは、単純に迫力がなくなってイマイチである。オタクはなぜこういうのを好むのだろうか?まさかこれでヌくわけでもあるまいに。なんでもかんでも女体化萌えアニメ化するのは、ワタシの世代には強烈な違和感がある。

というわけで、総合すると女っ気皆無の小林源文的なシブい劇画の方がまだいいんじゃないかと思ってしまう。実際の戦争を描いているんだからなあ。軽いのはよくない。重みのある絵の方が良い。

また、随所に「ヘルシング」の影響が強烈に感じられ、キャラクター造形やセリフ回しもこれを隠せていない。実験的なことをやっているわりに、パクりをあっさり読者に見抜かれるというのもまたお粗末だ。

結局、ない実力を補うのに色んなものから素材をお借りして、勝手に素人臭くいじくってバラまいた。
この漫画の不快感の正体はそこだろう。

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