”バトルロワイアル”
本邦最凶のマッド映画

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この映画はもうずいぶん前だと思うが、、、、

※昔書いたレビューの復旧

おれが高校生のころで朝、高校に行く前に気だるくトーストをかじりながらテレビを観ていたら、この映画のことを目覚ましテレビでやってたんですな。不謹慎すぎるだとか国会答弁で規制しなければならないだとか、大して興味も持たずにふーんと観ていたらその映画の一シーンがテレビに流れた。女子学生が制服着たまんまマシンガンでぼろ雑巾のように撃ち殺されているというあのシーンだった・・当時は和製ホラーがけっこう人気あったように思うから、また過激なホラーが出てきたのかなと思ったものだ。

しかし先のシーンはこの狂気の映画のほんの一瞬の一シーンに過ぎず、本邦最もマッドネスかつブルータルな映画がバトルロワイアルなのである・・ってんなこたあ、大抵の方は知っていると思います。すいません・・偉そうに。。

何が言いたいのか率直に言いますと、マシンガンで撃たれた女子学生の体の脈打たせ方とか血液のほとばしらせ具合とか、今までにない斬新なものを感じて、それが衝撃だったわけである。おれはあんまり当時残虐映画を観ていなかったと思うから、びっくりしたんですわ。過激だなあと思ったんですよ。だからはじめてみるときも、その例のマシンガンのシーンが観たくてワクワクしたのを覚えています。なに・・この独白・・変態ですね。。我ながら。死にたいです。

あらすじは超単純!中学生の一クラスが最後の独りになるまであらゆる手段を講じて殺しあう!
以上!

いやあ清々しい・・なにこの短くて無駄のない感じ。おれも楽でいいです。まあBR法がどうだとか大東亜なんたら共和国がどうしたとか、この荒唐無稽なプロットを正当化するアレコレが付け加えられているが、どうでもいいと断言する。この映画はとある中学クラスがお互いに殺しあうのを丁寧に撮っている映画である。素晴らしい・・

深作欣二は中学生のころにもろ戦時中だったらしく、中学生主体のぼんくら映画を撮りたいと常々考えていたそうである。こう考えると我々の祖父の世代は中学生のころに人を殺せと教えられていた人もいたかもしれないじゃないか・・おお・・だんだん戦争映画と関係があるような気がしてきたよ・・。

映画の根幹には、単なるグロではなく色んな監督のメッセージが秘められているんだ!表面的な残虐描写に惑わされないで!といった言説が多く見受けられるのだが、そんなこと言ってるやつ見かけたらそいつのケ×穴に中指突っ込んでやってくださいネ。そんなこたあおれがいくら馬鹿とは言えわかるよ。何がしかのメッセージは確かにびんびん感じる。でもなあ。

こんな中学生が一人残らずお互い殺しあうなんて設定がいまだかつてあったか??あったら教えてください。観るから。もうこの映画はそういうマッドネスな設定において瑞々しい青少年がどのように右往左往するのか、または全力でいかにして互いを撃滅するのか、もしくは無抵抗に殺されるのか、罪悪感に苦しむのか、日本人らしく死に逃げするのか、騙まし討ちするのか・・お腹いっぱい味あわせてもらえるシチュエーションスリラーの大傑作なのだ。その過程をのみ楽しんだって別に一向に構わないはずである。

少年法がどうたら、教育がどうたら、競争社会がうんたらかんたら全てファxクしてこの映画は暴力の過程をのみ楽しんでほしい。その一点にのみおいてこの映画は奇跡的によくできているのである。というかおれが大好きな感じなのである。

タランティーノもこの映画の大ファンで大絶賛していることはもはや言うまでもない。日本の国内問題を風刺しただけの作品であれば、海外でも評価が高い現実を説明できないだろう。タランティーノはこれに出てくる栗山千秋と柴崎コウをえらく気に入ったそうだが、もちろんそこはおれも同意する。特に柴崎コウのアナーキーで狂気に満ちた殺戮描写は必見!だがおれは断言する。この映画の影のMVPは赤松義生だと・・

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赤松義生

なんだって?
・・誰このデブだと?!
バカヤロー!

こいつはマジで男だぜ。こいつはマジで真の野郎だ!でけえ××2つもぶら下げてるガイなんだよ!

3年B組がいきなり完全武装した自衛隊員に取り囲まれて、殺し合いを強要される序盤のシーン。見せしめに生徒は2人も殺され、銃や刃物を渡されてキリングフィールドへ解き放たれるあの最序盤のあそこだよ!みんな戸惑ってわけもわからずあたふた右往左往してわめいたり泣いたり暴れたり諦めて大人しくしたり色々やってるのに、こいつときたらよお。

いきなりこれだゼ!!

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?!

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ジャギン!!

このボーガンを構えて闇の中を疾駆してくるこのケレンミ、ド迫力・・ダルマが転がり込んでくるかの如し!でもデブだから足が遅いの!こいつ一体何者なんだ・・?と思う間もなくいきなり勝手に死ぬこのブタ公にビビったのはおれだけじゃないはずだ。こいつが先陣きっていきなり女子を射殺してしかも勝手に死んじゃってくれなければ、この映画は冒頭ここまで疾走しなかったと思うのである。

この映画の序盤のテンションの高さはマジですごい。自衛隊員の威圧的で強権的な態度とかも何かマジにこういう軍人さんいるんだろうなあと思えるリアリティある演技で迫力あるし、おしゃべりしてる女子学生をいきなり投げナイフでぶっ殺しちまうのも目を疑う残虐性。言葉もないほどブルータル。しかも首輪に爆弾ついててリモコン使って指先1つで人間花火まで再現してくれた日にゃあ・・。なんというデスメタルな映画かと絶句するしかない。相手は中学生なんだぜ!?

そんな中、赤松義生がちょっとお互い様子を見るとか、周りがどうしてるか見てからとりあえず自分はどうするか決めるだとか、とりあえず気のあいそうな奴出てくるまでその辺で待ってようだとか、そういう日本人のだせえ日和見を一瞬でファxクして開戦の口火を切ってくれる。このシーンによりこの荒唐無稽はギャグから真の戦慄へと姿を変える。嗚呼マジなんだこれ・・。と。何かの例えとか風刺とかじゃねえんだ。マジで文字通り殺しあうんだ今から・・と誰あろう我々観客に叩き付けるのである。冗談じゃねえんだぞと。こう考えると赤松義生はマジですげえ奴だ。赤松の辞書に「とりあえず」とか「様子を見る」という言葉はない。普通ちょっと様子見るだろ。周りがどうしてるかとか。そのヤケクソなド根性には男の生き様見せてもらったぜぇ・・。

未知の状況にも迷うことなく即行動!即殺害!本当に素晴らしいです。言うことねえ!200点じゃ!200点やる!

ところで先に書いたマシンガンズタボロシーンの加害者であるキリヤマもいい。ターミネーター並みの熱源追跡殺人マシーンを演じてくれた素晴らしい役者である。セリフがないところもより非人間性を増大させており、良かった。殺しまくって武器がどんどん増えていくのも絶望が増していく感じでグッド。ただ無感情に殺すというのではなく、いたぶったり嬲ったりどんぶりいっぱいのサディズムを無言の挙動で感じさせてくれた。真の殺人狂である。世界が42人の中学生だったらこういうキ×ガイも1人は混ざるってわけかな・・。

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ぎにゃ~~~。

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神様助けて~~!

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柴崎コウは赤松義生につぐMVPを与えたい。彼女は素晴らしかった。女の武器を最大限に利用して殺すとなったら一切の躊躇なしの即応性。アンタ・・どこの戦場から帰ってきたんや・・と絶句せざるをえない。カマやハンドガンにスタンガンと基本にして猟奇的で物騒な武器で武装し、笑顔や泣きまねなどで不意をつき確実に一人一人積極的に抹消登録していく姿には惚れ惚れしました。マジで結婚して欲しいっす。「死ねばいいよ」とメロドラマ中の女子学生に鉛玉ぶちこむところは普通にイくこと間違いなし(笑)。いやあ最高でした。マジで戦う美女が流行っている昨今だからこそ改めて見て欲しいと思う次第です。

br51

どうしてこの時の猟奇的演技を今後も続けてくれないのか、柴崎コウという人材を活かしきれない日本映画界のフニャチンぶりにがっかりである。

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かっこいいっすわ~。

さらにこれら濃厚なキャストに比べて藤原竜也のフニャチンぶりにもがっかりである。いや、まあそういう役だったのかもしれないんだが本当にフニャチンである。きれいなお顔の美少年で鼻くそほじってるだけで勝手に女にもてるという、少年ジャンプの主役のようなキャラ造形であるにもかかわらず、マトモに戦うことすらできねえ・・空気も読めずにきれいごとをわめていは映画のテンポを削ぐだけの障害物のような役割である。

まさしく現代日本に増殖したクソドリーマーの象徴のような存在。真っ先にこういうのを根絶やしにしなければならないはずだが手を汚すこともなく生き残っちまう。このしらけた感じは例えようもない・・これはこの映画の明確な弱点である。原作を捻じ曲げてでも殺すべきだった。こういう日和見が生き残っちゃったら、人生は闘争である、他人を蹴落とし手を汚してでも勝利をつかめ、というメッセージを受け取ることは不可能だろう。別にそんなこと誰も言ってないけど。

正に日本映画界の斜陽の象徴。この日斃れた日本映画のスピリッツの鎮魂歌・・これが悲劇の傑作バトルロワイアルなのである。それはパート2を観ることではっきりするんだよ。

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誰も信じるな!みんなぶっ殺せ!

※パート2に続く

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