A子ちゃん(改訂版)

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skaullcandy

※2010年か2011年か忘れたけどその辺りで書いた駄文


ふと思い出したことを書きます。

そういえば、昔はおれの友達には濃いキャラクターがたくさんいて、色々と退屈しなかったな~ということを思い出す。で、色々とこういう場所でネタにしたり、多少誇張を含めつつも大筋を外れない紹介というやつをしてきたけれども、今振り返ってみるに、今面白い人って周囲にいないな。まあ多分おれが多感なアノコロに比べたら他人に興味がなくなってあまり観察してないからだと思うんだけれども・・

そんな中、おれは実はミクシをやっててマイミクが3人ぐらいいてという状況が3年近く続いているんですわ。まあはっきり言うとおれはミクシが嫌いである。あの友達多ければ偉い、みたいなみょうちくりんな空気が好きじゃないし、どいつもこいつも書いてることは自分の刺激的でもなんでもない本当に単なる日常を書いてるだけ。有名人だったり映画俳優だったり裸のオネーチャンの日常ならともかく・・そんなもの読んでなにが楽しいんだ・・

そんなに嫌いならやめればいいじゃないの、未練たらしい男だわん、と今思ったでしょうね。そもそもどうしておれがミクシなんかをやる羽目になったのかというと・・・

おれのこのホームページにある日一通のメールが届いた。いつだったかな。3年ぐらい前かな。

その内容はいわゆるおもしろいからがんばって、という内容だったんだけれども。まあ自慢じゃあないがここは時々そういうメッセージが届くのですよ。まあその10倍は死ねとか変態とかクズ野郎とかレイシストとか書いたメールが豆に来てたけども。

まあそんなファンレター言うたら大げさだがそういうのがきた。それはA子ちゃんという名前の若い女の子だったんですな。で、その子がミクシをやってるから招待したい、招待させてくれと頼むものだから(本当はおれが頼んだんだけれどもどうしていつも嘘ばかり言ってしまうんだ)おれはミクシってなんなんだろう、ぐらいの状況だったからわりとワクワクしながらミクシをはじめた。で、そこで試しに日記を書いてみたが、アクセスなんて全くないわけです。なんだこりゃ・・誰もいない体育館でカラオケの練習をしてるみたいじゃないの、馬鹿みたいよ、と開始早々放り投げそうになった。

そしたら件のA子ちゃんが本当にまめに毎日訪れては、何かしらの書き込みやら応援やらを書き込んでくれるのだ。で、とりとめもなくメールをやり取りすることが多くなった。で、ミクシってプロフィールに写真が表示されるじゃんか。そのA子ちゃんのページ見たら、すっごくいい尻の脚の綺麗なオネイサンの写真が載ってるもんだから、おれは最初完全にスケベ心でメールをやり取りしていた。そうこうしているうちにA子ちゃんは女の子のクセに(あえてこう書くが)デスメタルが好きでメキシコのdisgorgeやらイギリスのcarcassやらかなりの変態なベクトルに進んだバンドを好んで聴いていた。かと思えばmassive attackやらportis headを聴いてたり、かと思えばポップスにも妙に詳しくて、良くその年でそこまで聴きこんだなおい、と舌を巻くほどだった。おれはその頃確かとあるショップで店員していたと思うけど、そんな仕事の愚痴も色々聞いてくれてな~。ノリのいい娘だったよ。まあ、そんなに会話を積み重ねたわけでもない、お互いほんの通りすがりな存在だったと思うが、おれの中では非常に濃いキャラのオタク女というところで殿堂入りを果たしていた。オタク女なのにすさまじい美人だったのがまた・・稀有なキャラクターだと思いませんか。滅多にいないよこんな娘は。

まあこういう出会い方をしたお約束に漏れず、次第に自然とメールもなくなりやり取りもなくなった。おれもそんないっつもA子ちゃんのページをみていたわけでもないから(というか数ヶ月に1度ぐらい?)「あしあと」っていうあの気持ちの悪い制度の中におれが映らなくなっちゃったもんだから、マイミクを追い出されてしまった。

A子ちゃんは良くも悪くも自意識過剰な女で自分のページを見て、あしあとを残して、何かコメント書いて、とやたらにいう子だったから、マイミクでありながら訪問すらしないなんてありえんかったんでしょうな。おれも忙しいんだよ!毎日ネットつないでるわけじゃねえんだこの野郎!と言ってやろうかと思ったが、それもアレなのでやめた。ほうっておいた。で、ミクシも脱退しようかとも思ったが、別に残してて金がかかるわけでもなし、将来なんか利用することもあるかもしれんと残していたのであった。

そしたらこの生ゴミ生産局にある日いきなり書き込みがあった。それは1年ほどやり取りがなくなったA子ちゃんで、いきなり白血病になったなんていいだす始末。マジかよ・・めんどくせえなと思いつつ何となくほっとけなくてA子ちゃんのページを見ていたらどうやらネタではない様子。メールを送って元気かきいたら(元気なわけはないが)話をしたいから電話してもいいかときいてきた。おれは何かその時やたらと緊張したのを覚えている。盟友の大山君に相談したぐらいだ。もうすぐ死ぬかもしれん女とお話しするのはいかがなものかと。なんとも手前勝手な話だがおれも精神的に強いほうではないのでねえ。色々ためらったのだよ。そしたら大山君がなかなかいいことを言ってくれて、結局それで決断して話をすることになった。

で、何の話かとドキドキして受話器をとったら、開口一発「創価学会ってどう思います?!あれやばくないっすか?!カルトっすよ!信者おおすぎっすよ!」だと・・

本当に変な女だと思ったっけ。で、その後他にもいろいろな話をした。2時間ぐらい話をした気がするが、おれがその中で覚えているのは、友達と電車に乗っても端っこに1人で行って音楽を聴くぐらい音楽が好きなことと・・・・・・・う~んそれぐらいだな。あとはなんだったか。おれの文章が好きでおれのことを師匠だと思っているとか言ってくれったっけか。何のレクチャーもしてないのに師弟関係なわけはないのだが、A子ちゃんなりの応援だったんだろうよ。あとはおれのシモネタとかモノマネとか卑猥な替え歌を笑いながら聴いてくれたな。言っておくがおれの猥談は破壊力抜群だ。しかし笑わせてくれるなんて優しいとまで言ってくれた。変な女だった。

まあ、何度かそうやって電話をしたら本当に途中体力的にきつそうだったな。で、A子ちゃんの日記は闘病日記の様相を呈してきたので、おれも気になってみていたけど本人は「がんばれ」っていう無責任な書き込みが大嫌いだったみたいで、応援書き込みに噛み付いたりしてた。おれは相変わらずパンクなマインズの女だなあとニヤニヤしながら見ていた。で、時々書き込んだ。

で、その後必死に病と闘い退院するまで行ったけれども、その後急変して結局死んでしまった。あっけなかった。急に死んでた。
ミクシの久々のエントリは本人ではなく、A子ちゃんのお母さんだった。本当にがっかりした。

おもしろい奴だったのに・・おれも社会にでてからクソ面白くもない人間関係ばかりで若干うつ気味だったりするんだけども、そんな中出会ったけっこう面白い人だったのにな。生きていればいつか会うこともできただろうに(A子ちゃんは横浜に住んでいたらしいがおれは彼女の死後2年後には横浜に移住することになる)。結局おれは人の死を自分の都合の中でしか感じ取れない乾いた人間なのだが・・いまや死んでしまったあの娘にできることなど何もないが、こうやってネットを介してネタにしたりされたりするのが好きな奴だったのは覚えている。良くも悪くも自意識過剰だったから。自分にスポットが当たることは相当好きで、そういうとこと感情的で怒りっぽいところは実に女らしかった。だから今日はA子ちゃんをネタにしました。別にこの話に教訓は何もない。

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