大山くん(完全版)

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もう覚えてないぐらい大昔に書いたネタ話。今思えばボクのお友達シリーズの第一弾だ。


ボクのお友達の大山君について話そう。

彼は医療大学卒にも関わらず、何も考えずにファミレスに就職した命知らずのガイである。ファミレスと言えばおれも経験があるのだが、それは最も知能も経験も技能も何も無い奴らが流れ着く現代日本の秘境である。それは別名地獄とも呼ばれる。おおよそ普通の人間が生きていける場所ではないのである。

そこは時計が一回りするぐらいは当たり前、月の休みは3日、4日というのは当たり前、残業代が出ないのも当たり前、周囲のアルバイトは中卒、高卒が当たり前、職場いじめは当たり前、ノリは体育会系でジョックス野郎が幅を利かし、面接すれば誰でも採用が当たり前、1年モてば相当タフだと言われてしまうような、北朝鮮も真っ青の地獄である。

この手の水商売は何時まで仕事すればあがり~というものがない。店が落ち着けば帰れるという寸法だが、社員たるもの12時間以内に帰れば下のバイトから「あの社員は頼りにならない」と突き上げられ、上からは「さぼってやがる」と評価を下げられる。その挙句が毎日16時間拘束と云う修羅場を生み出し、鬱病になるもの、自殺するもの、失踪するものが後を絶たないのである。妙に詳しいなって?おれも社員としてファミレスにいたからね。半年で辞めたけど。地獄みたいだったよ。。周りの社員はどんどん辞めていくし、行方不明になったり鬱病になって消えたり泣きながら「もう嫌です!」って電話がかかってきたり、普通じゃなかったね。だからこそそのような職場で戦い続ける大山君はおれにとって尊敬の対象であり、目標でもある。

まあそんな大山君だが、一つ気になるところがある。それは以前にも増して普通ではなくなったと云うことである。彼はいつからかアナル愛好者になった。と言ってもアナルに挿入することには興味が無いらしい。ケ×の匂いをかいだり舐めたりするのが好きらしいのである。しかも結構汚物にも興味津々だ。まあいきなり変態トークを展開して申し訳ないのだが、これは実在の人物の実際の話であるので、老若男女心して聞いて欲しいのだが、彼は客に対して凄まじい憎悪を抱いている。ある時、あろうことか深夜にトイレで一つ自慰行為にふけった挙句、手を洗わずにサラダを作ったと言うのである・・。これは企業名を公開してしまえばとんでもないことになってしまうかもしれない・・。東証一部上場の立派な全国チェーンのファミレスでの話である。そしてそのような変態話をあけっぴろげに楽しそうに話す大山君・・おれがドン引きしているにもかかわらず、こう続ける。「客なんてみんな死ねばいいんだよ。だってあいつらが間抜け面下げてうちに入ってくるせいでおれが帰れないんだもん」

こういう話もある。彼にも入社2年目にして彼女ができた。同じ店で働くアルバイトの女の子で恋愛経験が一切無いという。彼は狂喜して、その数日後おれのパソコンのメールに乗せてとんでもない写真を送ってきた。それは破瓜のときに生じたであろう赤い染みのついたシーツだった・・。おれは笑って「おまえ馬鹿じゃねえの」と返したが、内心ではドン引きしていた。貴方だったらどうだろう?そんな写真を他人に送るだろうか?

大学時代の彼は俺の知る限り確実にそんな人間ではなかった。少しコンプレックスを感じさせる部分があり、浮いた話も一切無かった。要するにシモネタや女の話は大山君にはタブーだったのである。その反動なのか、ファミレスという空間が彼をここまで狂わせたのか・・それはわからない。地獄での労働の時間は彼に屈強な肉体と滅多なことではくじけない強靭な精神力を与えた。しかしその代償として彼の精神は歪んだ。10年以上の付き合いになるおれは複雑だ。彼は言う。

「いい女を見分けるこつは、その女が便器にまたがってるところを想像するんだよ いい女はそんなの想像できない。逆にぶっさいくな女は和式便器でブリブリひねってるところが浮かぶ。その中間は洋式だな。おれは洋式までなら許容範囲だがX田はどうよ?これをケ×の穴心理学と呼ぶゼ?」

つい数年前までは確かに女の話すら嫌がった大山君。彼の心の闇は深い。おれはこれ以上歪まないよう、それとなく退職を促したが、彼の返事はこうだった。

「冗談じゃねえよ。ここで潰れたら他の連中からああ、あいつもやっぱり駄目だったか、なんていわれちゃうじゃん。そんなのむかつくわ。どいつもこいつもみんな潰して全員潰れて会社も潰れたら俺も辞めるわ。」

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