カリートの道 人情に厚い不器用やくざの魅力

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任侠映画といえば日本の映画も素晴らしいと思うのですが、なかなか海外にも良いやくざ映画が転がっています。

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これは1993年のアメリカ映画ですが、アル・パチーノが義理に厚いが不器用な元麻薬ディーラーを演じています。

麻薬さばいてとっつかまって、もう娑婆には出て来れそうにないと諦めかけたとき、旧知の弁護士に救われて5年で出て来れた。アル・パチーノは感謝して弁護士に「お前が女だったら結婚したいくらいだぜ」というほど惚れ込んでいる。

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「お前が女だったら結婚したいくらいだぜ」

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ダチの弁護士。見るからに胡散臭い。

仕事も弁護士がクチをきいてくれて生活にも不自由ない。ディスコの経営者におさまり、金をためて南の島でレンタカー屋をやるのが夢だった。もう汚い仕事から足を洗おうと決めていた。もうおれも歳をとったし昔みたく無茶はできねえ。アブないやつらが汚い仕事を持ちかけてくるが全てスルーだ。ひたすら金を貯めるだけよ。そしておれはこのきたねえ街から出てくのさ・・。

しかしかつての恋人の所在を知り、懐かしさからつい会いに行ってしまう。ムショに入る前に別れた女だ。二人はすぐに昔のように惹かれあうのであった。

なんだか幸せな話のように思えるが、過去が追ってくる。どこまでもこの男を追ってきて最終的には追いつめてしまう。

しかもダチの弁護士はヤバい仕事に手をだし、ヤバい連中を敵に回していた。どこにも逃げ場はない。ヤツらは殺すといったら絶対殺すヤツら。しかもダチと思っていたらとんでもない食わせ物で、自分を検察に売ろうとさえしていた。経験不足で場当たり的でこいつに付き合っていたら命がいくつあっても足りない。しかも裏切り者だ。

しかしそれでも、このバカ弁護士に恩がある。仁義がある。彼はこのバカ弁護士のバカげた犯罪に付き合い、自分の身を危険にさらしてまでサツから彼をかばう。その代償は大きかった。イタリアマフィアは身内をディスられた礼を決して忘れはしない。どこまでも執拗に追い立ててくる。行動には必ず結果が伴う。一度やらかしたことは決して取り返しがつかない。この辺はまるで「悪の法則」を連想させる恐ろしさであった。

彼は信じていたもの、味方だと思っていたもの全てから裏切られるが、恋人に看取られ比較的あたたかい最期を遂げる。

、、、、といったストーリーだ。男の自己満炸裂といった内容。「レザボアドッグス」のハーヴェイ・カイテルのようでもあるし、映画自体、公開時期も近いところに注目したい。腕は立つが義理人情に厚すぎるがゆえに不器用にしか立ち回れない。なんともステレオタイプ通りの魅力的なヤクザ。ヤクザがみんなこんななら良かったのになあ、、、こういうのが90年代は流行っていたのかも。日本でも男気のあるキャラクターに人気があったように思える。

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かっこいいオッサンだなあ、、、

あまりにも不器用で無骨なアル・パチーノ。哀愁漂いただかっこよいとしか言えない。そんなわけで好きな映画です。吹き替えで観るのがオススメです。

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