第一次日韓暴力映画大戦

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gonin01

※2013年2月13日日記復旧分



いやあおれは最近敗北感に満ち満ちてますよ…なんなんだこりゃ…一体どういうわけだ…

イワンの奴ら…いったいぜんたいいつの間にこんなにパンツァーを大量に揃えやがった…!そもそもなんなんだあの、あれは!多連装ロケット砲は!反則じゃねえか!あの時代にあれは反則じゃねえのか!?だいたいなんだあのイワンの戦意の高さは!?ボリシェヴィキに恐怖で支配されてるんじゃなかったのか?!なんで奴ら降伏しねえんだ?!二階を爆破したら奴ら三階に移動して機関銃で撃ってきやがる!最後の一人が死ぬまで抵抗しやがるっ!こないだ工場を攻めた大隊が蜂の巣にされて十五分で全滅しちまった…!どこに機関銃が忍ばせてあるのか、こっちからは全然見えないんだよ!!ああ、我が総統はロシアは腐った大木だと。ドアを蹴破りさえすればいいとおっしゃった…なのに…
…今朝は霜が降りた。。まだ九月なのに!なんて寒いんだ!これで冬が来たらどうなるんだ…?神様!どうか冬が来る前に私を国にお帰し下さい!こんな知らない土地で!寒いのに!補給も来ないのに!イワンに拷問されるのも蜂の巣にされるのも凍え死ぬのもイヤだぁー!助けてぇー!もうやだー!

といった心持ちで。おれは絶望の念に打ちひしがれながら。韓国映画をみてはため息をついている。いったいなんだこりゃ…。どういうことだ…。なんでこんなにおもしろいのだ…冗談か?悪い夢か?

それに比べて我が日本…彼我の戦力差は圧倒的である。もう戦争にならんぞこれ。

といった感じですが、なんとも最近の韓国の暴力映画はおもしろい。言うことないぐらいだ。アートワークとか邦題の付け方とかも神がかっている。「復讐者に憐みを」「黒く濁る村」とかもうカッコよすぎる。まあノワール映画と戦争映画しかみてないおれがこう言うのもなんだが韓国映画の勢いはすげえなあ…ズンズンベルリンに迫って来てる感じがヤバイ。おれもとりあえず死守命令を乱発するしかない。あと数日守り切れば英米も認めます!我々が対ソの防波堤になるということを!あと数日で講話も可能に…首都が前線だ!特殊作戦発動だ!

…という妄想は置いておきたい!(しつこいよね)日本映画には韓国に負けない殺伐としたノワール映画はないのか?!いやないよ、とほざいたらすごく色んな人に怒られそうだと感じたので、ここで一個殺伐としててヤケクソな日本映画を挙げておきたい。

GONIN
95年の日本映画だ。バブルがはじけヤクザに食い物にされてヤケクソになったクラブオーナーが、暴力団事務所を襲ってゲンナマ抱いて逃げまくるというこんな王道みたことないよ、というぐらいの王道ノワールだ。古くはハダシのゲンとかでこういうのあったよね。おれは隆太が偽のマイトとチャカ一丁でヤクザから大金分捕ってったあの辺りをそれこそ擦り切れるまで繰り返し読んだものだ。あのスリルはすごいぞ。あの殺伐。あのヤケクソ。あのクソッタレゲドウのハナタレ…ビビリにビビってオシッコが止まらん。。だがそんなの恥でもなんでもない。生きていたい!逃げおおせたい!最も安全な場所はムショだ。東京ブギウギ歌いながら去って行く隆太の後ろ姿に泣いたのは決しておれだけではないはず。あれは脳が震える名シーンだったはずではないか。

といったわけでございますが。
これは登場人物全てがもうヤケクソすぎてすごいんだよなあ。ヤケクソ度120!後のJホラーに通じる幽玄な恐怖描写もあるし野心的だ。

ゲンナマ奪った五人がヤクザの刺客に次々殺されていって、ただ殺されるの待つのはアレだから、おれのほうで殺りにいくぜ!といった感じだ(笑)。

しかもこのヤクザの刺客。ヤバイ。たけしなんだけどさ。この頃のたけしさんカッコよすぎるわな〜。狂犬みたいな目つきだもんな。どこまで逃げても無言で追跡無言で虐殺。ノンターゲットのチャイルドキリングも平気でやる。特に拳銃のことを”テッポウ”と呼ぶあたりが最高にツボであった。いかにも歴史の長いベテラン職業ヤクザらしくて大変良い(笑)。たった一言でそれを表現する手腕に脱帽。だめだこの鉄砲!

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この殺伐とした姿にはコーマック・マッカーシー「血と暴力の国」アントン・シガーと対決させてみたいと感じるほどである。つうかタランティーノはこういうのをパクってやしねえか?!日本映画は世界一カッコいい。素直にそう思える名作なんじゃあるまいか。

というわけなので国民よ立て!
今こそ嵐を巻き起こさん!!
韓国の暴力映画はすごい!でも日本の暴力映画も負けてないぞ!ということが言いたかっただけです。

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