ナチ用語訳し方まとめ②

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※2013年5月30日日記復旧分

では、どこにも需要のないナチ用語の訳し方講座(大げさ)を続けたい(笑)。どこにも需要がないことはわかっている(笑)。勝手にやってるだけなのでそっとしておいてほしい(笑)。

今日は、Führerフューラーにします。なぜFührerを”総統”と訳したのでしょうか??その他の文脈ではこれは”指導者”とか”指揮官”と訳されることが圧倒的で、総統というのは唯一無二ヒトラーを意味しているではないか。そういえば北朝鮮でも”親愛なる指導者同志”ということがある。単に”指導者”ではいけなかったのだろうか…対外的には首相で通るはずですし。

と思ってとりあえずWikipediaをみてみたら興味深いことが…
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/総統

ヒトラーはナチ党内の支配体制として『指導者原理』(Führerprinzip) を採用した。これは党内を階層化し、それぞれの階層はそれぞれの階層のFührerに従い、そのFührerは上位のFührerにのみ任命され、従属しなくてはならないという仕組みである。

また、党内の半軍事組織である突撃隊や親衛隊、国家社会主義自動車軍団などの党内組織の指導者には、親衛隊全国指導者 (Reichsführer‐SS) や上級大隊指導者 (Obersturmbannführer) のように、‐führer が付属した役職名が用いられている。

なんだこりゃ…
この独自の世界すごいなあ…
いかにも閉鎖国家という感じ…

この中で注目したいのは各階層のフューラーは上位の階層のフューラーに従わなければならないという記述だ。これは彼らが「いや…命令っすから…従うのは当たり前っつうか…」とユダヤ人大虐殺を全部上のせいにするというよくあるアレがあるでしょう?まあ党員にもそういう軍隊的な指揮系統があったのでしょうね。

そうか…だから親衛隊や突撃隊はなんとかかんとかフューラー、なんとかかんとかフューラー、という階級がたくさんあるのか…

なんか単なる無印フューラーより偉そうじゃねえかと前々から疑問であった。なるほど階層のね…階層の中だけのフューラーというわけか…。

じゃあ上の命令だから逆らえなかったというのも多分本当なんでしょうね。。でもホロコーストの現場では胸のムカつく任務を拒否しても特に責められなかった、ということもしばしばあったようです。にもかかわらず絶対服従!骨身にしみていたのでしょうか?

それにしても…気になることが…。親衛隊はなんとかかんとかフューラーという階級がたくさん並んでいるが、その中でも”上級大佐”あるいは”准将”に相当する階級…その名もオーバーフューラーOberführerというのがある。
“上級指導者”だ。

これがほんとわけわかんない階級なんだ…。だって“尊師”という階級があったとしますよ。で、“上級尊師”という階級があるとする。どっちが偉いのか??尊師の方が上級より偉いと言われてもほんとピンと来ないのである。ヒトラーは上級フューラーという階級があったことによくクレームをつけなかったなと感心する。

なぜ無印フューラーが上級フューラーより偉くなってしまうのだろうか?

だが、我々は大事なことを忘れている…。

フューラーは総統。だがドイツ映画とかでよくいわれるのはマイネフューラーという言い方。これは“我が総統”だ。マイネは”私の”とかそんな意味になる。直訳すると”私の指導者”となる。

つまり、中隊指導者とか集団指導者とかケチなこと言ってんじゃねえよ。我こそは僕の、私の、私たちの、民族全体のフューラーである。つまり総統やろ?とこう言われると返す言葉もない。

なんか…話が宗教とか哲学じみてきた。。「主よっ!」というキリスト教徒のような感覚なのかもしれん。。”ご主人様”より”主”の方が偉いに決まってるでしょ?と言われたら返す言葉ないもん。

まあフューラーが唯一無二、ヒトラーを指すとすぐわかるように、日本でも総統は台湾という例外を除けば、ヒトラーを指す言葉であり、特に問題はないのかもしれない。

以上特にメスをいれる必要もなかった問題についての覚書を終わる。(覚書というかおれのお勉強ノートみたいだな…)

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