「フレッシュ+ブラッド」 カナザワ映画祭2014

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カナザワ映画祭2014で爆音上映された「フレッシュ+ブラッド」を観賞しました。


ポール・バーホーベンのハリウッド進出作とされています。
「スペッターズ」の直後に上映されました。

カナザワ映画祭はそんなにハードなスケジュールでもないと思いますが、やはり一日に何本も映画を観るというのは案外きついものである。ケ×痛いしな。

前日も「マッドマックス2」の途中で10分ほど寝てしまったのだが、本作もペース配分を考えると寝た方がいいのでは?と思えてきて前半15分ほど寝てしまったと思う。しかし起きてからもストーリーは割と理解しやすいものでした。

時代は16世紀だったか。ペストだの戦争だの物騒な時代だ。城攻めのシーンから物語は始まる。

この時代、まだ戦争は傭兵のものである。国民軍などというものは存在していない。傭兵は略奪とレ×プを役得とし、金で寝返り、ヤバくなったらすぐ逃げる。そんな傭兵たちの戦場での乱痴気騒ぎを見兼ねた、、、というか彼らの略奪品を横から分捕ろうと、戦で勝ちが決まると一転領主は傭兵団に奇襲をかける。あえなく追い払われてしまう傭兵たちであった。

だが、ここでイモ引くようなお上品な連中でもない。領主の城を襲い、お姫様を拉致してトンズラ。キ×ガイ神父の語るデタラメな神のお告げを奉じて、傭兵、、とさえ言えないようなゴロツキ一行は当てずっぽうかつ適当な旅に出る。

享楽的かつ欲望まみれな一行は、食って飲んでヤッて殺ってそれしか知らないかのよう。腕っぷしの強い奴がボスという猿山並みのヒエラルキーでなんとか秩序を保っている有様。ジャイアン的な人物にキ×ガイ神父が適当なお告げでデタラメな”権威”を与える。白い服とか絹とか豪華な服着ればよりそれっぽい。キリスト教支配の滑稽さをうまく表現している。結局神とか権威とかハッタリなんだよ。

お姫様はといえば、こんなならず者から身を守るために一番強いボスに自らすりよるしかない。そうやって有象無象による無秩序な暴力から身を守る。太古より女はこうして生き延びてきたのだ。

お姫様を取り戻そうと、領主とその息子(お姫様の婿殿)と騎士団がならず者たちが支配する城へかちこむ。でもけっこう強いの!どうしようどうしようと迷った挙句、731部隊も真っ青の生物兵器が城攻めに使われる。ペストに感染した犬の死骸をバラしてカタパルトで打ち込んだのである。なんという残酷な兵器、、、嗚呼、、神はいないのか、、

ペストの蔓延によって急速に戦闘力を失っていくならず者部隊だが、真の戦いはこれからなのであった。。

ストーリーはこんな感じだが、目を覆うような残虐描写は特にないので安心して観れるだろう。エロいシーンはたくさんあり、未成熟な肢体のお姫様の官能シーンは山ほど盛り込まれている。まあ別にエロくはないが背徳的なフレーバーを増す効果はあったと思う。

見所はキリスト教徒たちのバカっぷりだ。神は慈悲深くて立派で全能でチンコがデカいかもしれないが、神の小羊たちはといえばただの野蛮人である。行動原理は欲しかない。欲深いし迷信深いし無教養だしな。そういう未開の時代の人類の野蛮さを可能な限り描き出そうとしたのは確かである。私はこういうの好きなのでかなり興味深く見ました。神の不在をテーマに、神の存在を理由に殺戮に興じる人々の姿を描く。ベルイマンの「第七の封印」に似たアチチュードなのでは?とはいえこちらの方がかなり下品でありのままの姿を描いている感がある。なかなか観るのが難しい本作ですが、バーホーベンの初期を語る上では「スペッターズ」と並んで外せない作品なのでしょう。ヒロインは相変わらず自己中で欲深くて嘘ばかりつく。それでもなんだか魅力的なのはバーホーベンマジックといえるのではないでしょうか。

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