「スペッターズ」 カナザワ映画祭2014

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カナザワ映画祭2014で爆音上映された「スペッターズ」を観賞しました。

ポール・バーホーベンの初期作品ということで、全編オランダ語です。この作品はやはり観る予定はなかったのですが、前日のオールナイトを寝過ごしてしまって急きょ時間ができたため観ることにしました。結果は大正解!

モーターサイクル好きの仲良し三人組とその周辺が巻き起こすドタバタ青春アクションコメディ?といったところでしょうか、、しかしこの作品、バーホーベンらしい猥雑さがストレート変化球なしで120球は繰り出される映画でした。それはもう初期衝動の塊とでもいえばよいのか、、、そもそもこの映画を観たことがなかったワタクシとしましてはかなり楽しい時間を過ごせました。

見どころは上でも書いたように下品で猥雑な表現が特にぼかされることもなく画面に映し出されることだ。これは文字どおりの意味である。男同士でナニの長さを測り、一番チンポのでかいやつが意中の彼女にアタックするというシーンがあるんだけどほんとにチンポ丸出しでそれをやるんだね。んで、とりあえずしごこうぜとシコシコして勃起までさせようとしてくださる。ううう、、目が痛い。。その他ベッドシーンでもとりあえずチンコがでかい顔して画面に映し出され、シャブシャブされたりシコシコされたりと忙しい。しかもゲイ表現も下品かつ差別的で、字幕隊がいい仕事していることもあって気持ちよく大笑いできる。正直コスモポリタンな左巻きの人が見ると激怒して帰ってしまうのかどうなのかわからないが、確かにこれは下品です(笑)。だからこそ笑えるのだけどね。こういうマインズを忘れてはいけないよな。

また、バーホーベンの毎回のテーマ?かわからないが、女性に対する不信感と偏見に満ちており、いじけたドー×ー小僧の妄想のようなキャラ造形のホワイトトラッシュのビッチが登場し、仲良し三人組をぐちゃぐちゃにかき回してしまう。そして一見ギャグのようでいて、描かれているのは凋落した白人の貧困層の世界である。貧しい仕事、苦しい生活、信仰の喪失、教養のなさ、乱れた風俗とまあ、普遍的といえばそうである。貧乏に耳までどっぷり漬かった人々が金を得るためあらゆる汚い仕事に手を染めるが、そんなことしていても結局末路はよけい惨めである。その逃れられぬ悪循環を描いており、馬鹿馬鹿しい映画のようでいて多くの教訓を得ることができる良い映画でした。