戦争映画考

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SoldatJamesRyan4

ワタクシもショボい戦争映画サイトをダラダラとやっていて、最近はそこそこお客さんも増えてきて、いろいろありがたいお言葉を頂くこともあります。


しかしここは志高くはじまった超専門マニアックサイトではない。古い馴染みのお客さんは多分もうわかっていると思うのだが。

きっかけは特に何もない。なんとなくついでだし戦争映画のレビューばかりかき集めて公開してみようかなと何となく思っただけである。そもそもおれ自身そこまで濃いミリタリーマニアでもないし。

言っておくが、特に謙遜などでもなく、ごく一般的な戦争映画好きの間ではおれなんてつまはじきものである。おれの戦争映画趣味はかなり偏っていて普通とはかなり違うのだ。これはおれにとって気になることであった。

昔個人サイト隆盛時代、ここ以外にも戦争映画専門サイトというのはけっこうあったのだけど、駆け出しの頃、おれはそういう大手の戦争映画専門サイトと相互リンクをするのが最初のショボい目標だったが、そこの管理人さんにまずおれのとこを気に入ってもらわなきゃならないでしょう。リンク貼ってもらうんだからさ。でもなあ、、そこで問題が。。

みんなみんなそうだったんだが、
やれ「史上最大の作戦」だ、やれ「バルジ大作戦」だ、やれ「鷲は舞い降りた」だ、やれ「戦場のメリークリスマス」だ、、とまあ、、、

いや、人の趣味にケチつける気全然ないんだけど、おれこの上の全部嫌いなのね。いや、嫌いというあれこれもない。ダルすぎてクソ眠い。まあジックリよくみればそりゃあ見所もあると思うが、ワタクシの趣味ではないのだ。
だが、世間一般的に上で挙げた作品は超絶の名作ということで異論なしで、それが常識なのである。

ワタクシのホームページは基本的におざなりで当たり障りのないレビューを意図的に排除しており、嫌いな映画は嫌いとはっきり書いてしまっているので、相互リンクをお願いしようにも、アンタとワイ趣味ちゃうやん、と怒られてしまうのではないかと気が引けた。

人間、自分は自分、ヒトはヒトと真に割り切りる人は本当に少ない。自分と趣味が違う人を遠ざけようとする、これは誰も否定できないはずである。

まあそんなわけで大してミリオタでもないおれが、戦争映画サイトを作るのにはまず名作といわれるこれらを受け入れなければならなかったのだが、これができなかった。もう嫌いと書きまくってしまった。そして無用の苦労を背負い込まなければならなかった。

しかも当時急進派の過激思想に染まっていたおれは、「プライベートライアン」「バンドオブブラザース」にまでディスを飛ばす有様であった。もうここまで来てしまうと趣味があう人などほとんどおらず、常に異端のサイトとして孤独な道を歩まなければならなかったのだ。若かったなあ、、

ちなみに「プライベートライアン」は今ではとても好きな映画です。

昔は坊主頭のドイツ兵とか意図的な反独ステルスプロパガンダが気に食わなかったのだよね。あと、「橋」をパクってもったいぶって登場したⅥ号戦車がなんちゃってT-34だったりして本当に心の奥底からガッカリした覚えがある。あと、戦車が機銃掃射すらせずになんかアッサリ歩兵にやられちゃうとことか。ドイツ兵が見苦しく命乞いしたりとか。なんかフェアじゃねえなこの映画、と憤ったものだ。若かったなあ、、

でも今は、気に入らないところは無視してかっこいいところだけピックアップすることがある程度できるようになったから、この映画は好きである(笑)。

いい部分もたくさんあるのですよね。一番ハマったのは冒頭のオマハももちろんだが、ドイツ軍が市街地で対空用の20ミリ機関砲を仰角0で歩兵の群れにぶっこむところで、のちに「ランボー最後の戦場」で似たようなシーンがあるけど“木っ端微塵に粉砕される人体展”のはしりをあそこにみた思いがした。名シーンである。「みんなあれに殺される、、、」は戦争映画史上屈指の名セリフではないか。歩兵のしょっぱさをあれほど的確に表現したセリフはない。

とまあ、このように今では上のように熱く語れるぐらい好きな映画です(笑)。

「バンドオブブラザース」にいたってはなんかまだダメで、昔はクソミソにケチつけてたら、本当に”苦情呼び寄せ装置”のようなページとなってしまい、色んな人に説教されたものである。

んで、公開停止にしたが今でも再公開する勇気はない。まあ、いつかまたみてみようかと思うが(笑)。

さて、話を戻すが、ここまで趣味が人とあわないと、もうひょっとしたらおれって戦争映画がそもそもダメなんじゃないか?と疑いもした(笑)。加えて、戦争映画の批評は歴史問題や政治問題と結びつき、おいそれと迂闊なことは言えない空気に満ちている。また、映画の表現が史実からみて適当か、あまりにも非現実的なものか、といった部分が、映画の評価と直結するという、戦争映画特有の難問が常に立ちはだかっていた。

この不自由さが嫌になって一時期、政治の話も歴史の話も戦争映画の話もしなくなった時期があった。おれも仕事が不安定で生きるのに必死な時期でもあったしそんなもんで頭を悩ませてる余裕も時間もなかった。

そうやって放置していたホームページだったのに、なぜかお客は途絶えることなくよく来たもんだった。とっくに更新途絶えてるのに、応援してくれる客もたまにではあったが、通算すればよく来たもんだった。

で、気がついたら世の中は大きく変わっており、個人サイトは絶滅危惧種で、あの当時隆盛だった戦争映画専門サイトもほとんど更新が途絶え、”404 not found”の特売状態。なんか知らないが“炎628”と検索すればおれのサイトが一番上だし、検索してはいけない言葉に「黒い太陽731」か加わった関係か、異常にそのページだけ客が増えている(笑)。

で、壮絶な勘違いをして、おれのサイトをやたら持ちあげてくれて自分の作る雑誌に載せたいという人まで現れる始末。これにはたまげた。そこまで対抗馬が減ったのかと唖然とした思いがした。

ならば生活に余裕も出て来たし本気でやってみようかと更新を再開した。昔のレビューはホジホしながら適当に思ったことを書きなぐっていただけで、今自分で読み返すと稚拙そのもの。ゴミの価値もないなと真剣に考えているが、おれもいい年になったし、もうちょっと落ち着いた長いレビューを書こうということで、一本一本丁寧に書くようになりました。

で、歴史問題や政治問題、リアリズムの問題、昔はその辺語る自信がなかったりもしたが、今はむしろそこをがんばれば誰にもできない長所になりうるかも、と思い、がんばって下調べ等もやって、無関係に思える歴史コンテンツにも力を入れている。

で、今に至る。

そんなわけで、ここはかなりヤクザな戦争映画サイトである。参考にしてはいけないとも思っている。でもおれはわりと一生懸命やっているのである。

ところで最近こんなのを見つけた。
戦争映画200本以上見てきた俺のBest5紹介していく
http://military38.com/archives/31547035.html

これにはぶったまげた。
やはりおれの趣味は世間と乖離しておるなあ、、気をつけねば、、、

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