“嘆きのピエタ” マザコン 障害 消費者金融

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またまた強烈韓国ノワール。
しかも国技マザコン映画だ。

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正気を疑うポスター

韓国の異常な母子密着に関しては、「母なる証明」などでも記憶に新しい。

借金取りの男がいる。債務者の家を訪れ返済を迫り、返せない場合は手足を切断するなどし障害者にする。そうして入る多額の保険金で返済させる。まずこの恐怖の裏社会に絶句する。本当にこんなことが起こっているのだろうか…?

工業用工作機械など使い容赦無く債務者を不具者に変える執行人の男。これがまたいいチンピラ面でさあ。。イケメンだなんだというのとは程遠いお顔なのだが、むやみにやさぐれてて長身だしカッコいいのだよね。ここは相変わらずの韓国の役者パワーといったところか。

そんな恨みを買いまくりの殺伐とした毎日に、突如生き別れた母を名乗る女が現れる。男は最初は冷淡に扱うものの割とあっさりその女を母親と認め、失われた親子の生活がはじまる。

この映画の見所は、やはり韓国映画がはらむ様々な社会の恥部を一切隠すことなく暴露しているところだろう。借金の取り立てで、返せないとならばその場で暴力を執行して障害者保険をせしめようとはインドも真っ青の暴力社会だ。金金金…金が全て。北朝鮮がそばにいる影響か、やはり社会主義に対する強い憧れもにじみ出ているように感じる。

監督は「コーストガード」のキム・ギドク。あれでも韓国軍の異常な任務体制、過酷なヒエラルキーを鬱々とした演出で暴いていた。世が世なら反国家分子ということで粛清されるものなのかもしれない。その反骨には敬意を評したい。

また、韓国の異常な母子密着。自覚してか知らずか親子のはずの2人のベッドシーン紛いなシーンあり、手マンはするわやりたい放題。

近い国だが日本の常識は通用しないのだなあ、、

まあそんなわけなのだが、ラストシーンは冷酷非情な執行人も愛に飢えたただの男だった、というありがちな結末なのだが、しんみり無言になる。「北斗の拳」の影響が感じられたのも興味深い。

でも最後の最後の車に引きずられて行く感じには大爆笑した。ネタバレになるので詳しくは書かないが、シュールすぎるし迷惑すぎる(笑)。罪滅ぼしに全くなっていないところなど、どこか斜め上な韓国らしい映画である。

今回は借金取りの男が主人公ではあるが、個人的に面白かったのが、少しだけ登場する「社長」である。韓国黒社会の象徴的なアイコンとして登場するこの「社長」。冷酷非情な執行人も雇い主の社長には叩きのめされ蹴りを入れられビンタされるばかり。

結局悪くみえた主人公もより悪い奴の手下に過ぎない。その悪の根深さがほんの少しのシーンに現れている。

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