第三帝国極悪伝説08 カール・イェーガー

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カール・イエーガー

Karl Jäger

リトアニアのアインザッツコマンド隊長

44088406[1]

所属:SD(親衛隊保安諜報部)、アインザッツグルッペA、アインザッツコマンド3隊長
出身:スイス、シャフハウゼン
階級:SS大佐(SS-Standartenführer =シュタンダルテンフューラー)
罪状:リトアニアのユダヤ人コミュニティを壊滅。13万7346人のユダヤ人虐殺に関与。

1888年スイス、シャフハウゼンで出生。第一次大戦に従軍後、23年にナチ党へ入党。バルバロッサ作戦が始まるとアインザッツグルッペA、アインザッツコマンド3の司令官として、北方軍集団と共に行動する。リトアニアのカウナスでのアインザッツコマンド3は1941年6月から12月までの半年間で13万7346人のユダヤ人を虐殺した。彼は自分の部隊のその仕事ぶりを詳細にレポートに残している。
例えばそれはこんな↓感じである。

7.7.41 Mariampole 32ユダヤ 32
8.7.41 Mariampole 14ユダヤ, 5共産党幹部 19
8.7.41 Girkalinei 6共産党幹部 6
9.7.41 Wendziogala 32ユダヤ, 2ユダヤ女, 1リトアニア人
2リトアニアの共産党員., 1ロシアの共産党員.
38
9.7.41 Kauen-Fort VII 21ユダヤ, 3ユダヤ女 24
14.7.41 Mariampole 21ユダヤ 1ロシア人, 9リトアニアの共産党員. 31
17.7.41 Babtei 8共産党幹部 (6人のユダヤ人を含む) 8
18.7.41 Mariampole 39ユダヤ, 14ユダヤ女 53
19.7.41 Kauen-Fort VII 17ユダヤ, 2ユダヤ女, 4リトアニアの共産党員
2 リトアニアの共産党員(女),
1ドイツの共産党員
26
21.7.41 Panevezys 59ユダヤ, 11ユダヤ女,
1リトアニア人 (女), 1ポーランド人,
22リトアニア人の共産党員, 9ロシアの共産党員
103

このように処刑の日付と場所、殺した人間の所属と人数をドイツ的生真面目さで詳細に記録している。
最初処刑は男性がほとんどだった。しかし徐々に女も混じるようになって行き、やがて女も数十人単位で処刑されるようになっていき、ついには男女の区別はなくなった。また更に子供も処刑対象の中に含まれるようになってくると、一気に規模が拡大し、子供を処理したという報告が大部分を占めてくる。例えば41年9月1日にはたった1日で5090人が処刑されている(うち1404人は子供、1814人は女性。また、精神障害者も数百人含まれている。)

子供や女性の殺害が激増する8月付近でユダヤ人の絶滅が上層部より指示されたことが推測できる。「慈しみの女神たち」においても、ゾンダーコマンド4a指揮官パウル・ブローベルSS大佐の誕生パーティー(ブローベルは8月13日に生まれた)の時に、ブローベル自身がユダヤ人の処刑対象に女・子供が含まれるという命令を下されたと宣言する一幕がある(この小説自体はフィクションである)。

ナチスの知識人部隊においても7~8月時点ではまだユダヤ人絶滅の計画はなかったと推測している。
全部隊に共通しているかは不明だが、アインザッツコマンド3においてもゾンダーコマンド4aにおいても虐殺に女・子供が含まれ、本格的に規模が拡大するのは8月以降なのである。

そうして12月までには13万7346人が殺された。彼らが子供を殺したのは親を殺してしまった今、育てる人間がいなくなったから、手に余るからという理由もあった。

リトアニアでは、現地のリトアニア人がこの虐殺に手を貸し、この地域におけるユダヤ人の「浄化」はほぼ完了された(ハイドリヒの命令で占領地の反ユダヤ的活動を促進することがSDやアインザッツグルッペに課せられていた)。リトアニアには41年初頭には約20万人のユダヤ人がいたとされているが、41年末までに17万5千人が虐殺され、終戦までに19万5千人が虐殺されたのである。アインザッツコマンド3はたった百数十人程度の部隊である。

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イェーガーは戦後、身分を偽り農家に潜伏していたところを連合軍に逮捕され、1959年に獄中で自殺した。彼はハイドリヒによる命令を拒否できなかったと語っている。

イェーガーの報告書はホロコーストに関する最重要書類とみなされている。ただの数字の羅列だが、何百万人もの人々が狂気の暴力装置に殲滅された恐怖の現実を薄暗く照らす血も凍るような証拠の一つである。

イェーガーレポートはイェーガー自身のサインと共にこのように結ばれている。
「現在、アインザッツコマンド3によってリトアニアにおけるユダヤ人問題は解決したことを確認した。リトアニアには強制労働に従事するユダヤ人とその家族を別にすれば、もはやユダヤ人は存在していない。(中略)
アインザッツコマンド3はユダヤ人の活動は終息に向かっていると考える。ユダヤ人の労働者はこの冬を越えた後もまだまだ必要である。奴らがまた息を吹き返さないように生きているユダヤ人には断種措置を取るべきである。にもかかわらず妊娠した女がいた場合は即座に抹殺されるであろう。」

イェーガー
SS-シュタンダルテンフューラー


ナチスの知識人部隊
ヒトラーの親衛隊
http://www.holocaust-history.org/works/jaeger-report/htm/intro001.htm
http://en.wikipedia.org/wiki/Karl_J%C3%A4ger
http://fcit.usf.edu/holocaust/resource/document/DocJager.htm
http://www.ushmm.org/wlc/en/media_ph.php?ModuleId=10005444&MediaId=1958