第三帝国極悪伝説06
カール・フォン・オーバーカンプ

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カール・フォン・オーバーカンプ

Karl von Oberkamp

ユーゴパルチザンが恐れた”虐殺師団”

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所属:SS第7義勇山岳師団「Prinz Eugen(プリンツ・オイゲン公)」
出身:ドイツ、ミュンヘン
階級:SS少将(SS Brigadeführer=ブリガーデフューラー)
罪状:モンテネグロ、セルビア、ボスニア・クロアチア国境付近における虐殺作戦を指揮

情報の少ない人物である。
ではなぜこの人物を取り上げる必要があるのだろうか?この人はユーゴのパルチザン掃討戦の際に起こった数々の虐殺事件の張本人とされる恐怖の師団、SS「プリンツ・オイゲン」の司令官を務めた人物なのだ。1893年、ミュンヘンにて出生。第一次大戦に従軍し、陸軍大尉にまで昇進。その後親衛隊に入隊。1943年にはSS少将にまで昇進し、第7SS義勇山岳師団「プリンツ・オイゲン」の司令官に就任する。

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襟のルーン文字に注目。外国人義勇部隊は「SS」の襟章をつけることは認められなかった。写真の兵士は戦車搭乗員と推測される。階級は中尉。戦車はあっても鹵獲されたフランス戦車だったらしい。

同師団は主にユーゴでパルチザン掃討の任務についた。隊員はベルガーSS中将の武装親衛隊外国人傭兵構想に乗っ取り、ルーマニアやハンガリーやユーゴのドイツ系民族の志願・徴収兵によってまかなわれた。師団は約2万人にまで膨張し、装備は二線級ながらその血も涙もない残虐性によってパルチザン側におおいに恐れられたという。

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第7師で使用されたフランス製ルノーB1重戦車。西方電撃戦でも実戦に参加した。

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第7師団はルーマニア、ハンガリー、ユーゴのドイツ系民族で構成されていた。

1943年初頭、チトー率いるパルチザンとの戦闘を開始。この戦いでパルチザン8000名を殺害し、2000人を捕縛した。だが師団の悪名を確かなものとしたのはこの直後、5月に始まった「黒作戦」と呼号されるパルチザン掃討作戦だ。オーバーカンプが師団長に就任した直後に始まったこの作戦で、師団はモンテネグロに侵入し、ニクシッチ地区を占領した。その際、パルチザンに対する見せしめとして非武装の村民を残虐の限りを尽くして殺戮。

その後の調査で121人の村民が虐殺されたことが判明する。しかもほとんどが女子供老人だった。

1944年3月末ごろ、ボスニアからチトー率いるパルチザンと戦うためセルビアに侵入した際、通過する村々で虐殺作戦を展開、834名のセルビア人を焼き殺し、500軒以上の民家を焼き払った。パルチザンに対する見せしめだった。

更にプリンツ・オイゲン師団は7月からクロアチアとボスニアの国境付近で主にセルビア人やユダヤ人に対する虐殺作戦に従事する。ベリカでは村を包囲した後、略奪、放火に明け暮れ、300棟の建物を焼き払い、428人のセルビア人を虐殺した。

また、ブラガイでは520人の村民を男性、女性、子どもと区別なく皆殺しにした。頭を殴打するなど、残虐な殺し方であったという。

師団は迫り来る赤軍との戦いで消耗し、1945年5月にスロヴェニアでチトーのパルチザンに降伏。散々苦しめてきた同師団への報復に1600名のSS隊員が処刑され、女性通信員なども残酷に殺されたという。

オーバーカンプは数々の戦争犯罪を裁かれ、1947年にユーゴ政府によって処刑された。
モンテネグロにおける虐殺に関して、ユーゴスラヴィア側の訴追報告には以下のように述べられている。

1943年5月末、プリンツ・オイゲン師団がニクシッチ地域にやってきて、イタリア・ファシスト部隊と協同して平和な村落に襲いかかった。侵入と同時にこれらの部隊は何の理由もなしに、全ての銃火を開き、未曾有の犯罪の執行を開始した。見つけたもの全てに火が放たれ、殺され、略奪された。
村民は射殺され、拷問され、燃えている家の中で焼かれた。家の中ではなく、道端や野原で見つかった犠牲者はその場で殺され、焼かれた。
子供たちはその母親と共に、妊娠中の女性やよぼよぼの老人も含めて、一様に殺された。簡単に言えば同部隊に見つかったこの村の一般人全員が殺されたのである。調査によって判明したことには、この時ひどいやり方で殺されたのは121人にのぼり、大部分は女性で、そのうち30人は60歳から92歳までの老人で、29人が生後6ヶ月から14歳までの子供だった。そして村は焼き尽くされ、更地同然にされた。


武装SS全史Ⅱ
武装親衛隊外国人義勇兵師団1940-1945
http://www.rastko.rs/rastko-bl/istorija/kcsavic/csavich-eugen_e.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Karl_von_Oberkamp

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