国家と民族の総統 ver.1

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※去年の日記の復旧分です


今日はヒ総統が亡くなった日ですな。
だからなんだと言われたらアレだが、人生を投げ打っておれのような人種にネタの数々を残してくれたことを感謝したいと思う。おれの人生からドイツ軍を奪ったらかなりつまらないことになったのではないだろうか。

思えばワタクシのドイツ軍趣味だが、きっかけは映画だったように思う。ドイツ軍の軍服の格好良さ、そしてそれをまとう偉丈夫のドイツ人の姿、その兵器のSF的デザイン、画期的かつ革命的とされたその戦略と戦術。それにすっかり魅了されたのが十数年前のこと。

・・・規律、統制・・どんな冷血な任務も疑問を挟むことなく遂行するその機械的なステレオタイプ。颯爽と旗を掲げて行進する打ち鳴らされる軍靴の隊列。はためく赤黒白の鉤十字。肉食獣に例えられるその妥協なき勝利の哲学。

滅びて数十年もたつのに極東のアジア人ですら魅了するその官能。どんなにナチスが悪かった虐殺したひどかったと学校教育を施そうが、無駄な努力。だってもとより正義の味方には見えんもんドイツ軍。ヒトラーもその親衛隊も。ゲーリングだのヒムラーだの。ゲッベルスだのボルマンだの。悪の秘密結社、悪の帝国にしか見えんもん。やっぱりそんなひどいことしたのね、やりそうだものね。と変に納得されるだけであろう。

そう、その極悪さすら魅力の一つになっているナチスドイツ。アインザッツグルッペン?何その格好いい名前?特別出動集団?なんか訳してもかっこいいよねえ。しかもなにほんの1,2年で何十万人殺したって?特殊部隊だったの?髑髏部隊?なにその中二病な名前・・なにそれ、ほんとにそんなのがあったの・・(絶句)。という具合に悪いことでその官能をさらに増大させる困った魅力。

まったくもって不謹慎である。しかも国防軍にだけ目を向けてれば犯罪とか暗いところとかは見ないふり、気づかないふりも出来てしまう。便利な国防軍神話。「Eagle has landed」でもみて気持ちよくなっていたい。「バルジの戦い」でもみて純粋に戦車エリートの誇り高い姿だけみていたい。「大脱走」でもみて悪かったのはゲシュタポとSSだけよと考えをあらたにしたい。ヒトラーが馬鹿でSSがアホだったから誇り高きドイツ国防軍に傷が付いちゃったんだよと飲み屋でおおいに語りたい。

だが、物事には裏と表がある。一面的なものの見方では何もわからない。ナチスが僕に教えてくれた一番役に立ちそうなことはこれである。何事もカードの表と裏がある。ナチスは健康とか福祉とか動物愛護とか医療とか失業問題とかオリンピックだとかヘリコプターだのミサイルだのジェット機だの電撃戦だのすごいしね!進んでいるしね!日本の同盟国だったし規律と統制の美しさを教えてくれたかもしれない。

だが一方で、ナチスは全体主義、民族主義、レイシズムの恐ろしさ、醜さ。そして無駄をなくそうとする合理化を突き詰める姿勢、ありとあらゆる文明的なものをもたらしたその究極の合理主義によってあの惨劇が起こったのだと教えてくれるではないか。

ナチスのその先進的な進歩的な格好良さを生み出すものと、ガス室と絶滅収容所を生みだすものとが、実は同じだったのではないか?規律と統制の美名に隠れたその独裁主義、軍国主義、非個人主義とがヨーロッパを破滅に追いやったのではないか、と疑いながらおっかなびっくり探求する・・ナチスが滅びて70年近い今、そんな姿勢がかつての同盟国子孫たる我々に求められているはずである。

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