終章 ブラックメタルとはなんだったか
おーいえー。どうでした?
ブラックメタルに興味持てましたか? まぁブラックメタルのファンにはオオマジの変態さんやビョーキ野郎、キ×ガイ、ソドミー、ぺドフィリア、リアル精神病・・ ・・がいっぱいいると言われています。 まぁ嘘だと思いますけど、そんな嘘が飛ぶぐらい病んでてちょっと怖い音楽です。 少なくとも女性でブラックメタルが好きだと言ってる人はほとんどいないでしょう(笑)。 しかしなあ。 おれは断言する。 ブラックメタル聴いてると音楽詳しくなるぜぇ・・。 ブラックメタルはねぇ。純度100のまじりっけなしのプリミティブブラックメタルというのもあるし無数にそういうバンドもいるし、おれ自身プリブラが一番好きなんですよ。 でもブラックメタルは様々な音楽とクロスオーバー(ミックス)できる音楽であり、大変音楽として奥が深いです。 一番身近なところではクラシックね。 クラシックの要素やメロディを取り入れているバンドはとっても多いですよ。 後は宗教歌だね。グレゴリオ聖歌とか。取り入れてるバンドはけっこういますよ。 後はヘヴィメタルの下部ジャンルを大なり小なり取り入れてます。 というのもスラッシュメタルやデスメタルに対するアンチテーゼから生まれた次世代メタルだからね。 スラッシュの要素もデスの要素も入れる場合があるんです。魔王たるもの何でもできなきゃいけないんですよ。 後はプログレッシブな要素ですね。プログレッシブって何?だって? まあ曲が長くて複雑で王道の曲構成からあえて逸脱しているアヴァンギャルドな表現のことだと思ってもらえればいいです。 あとはなにかな・・エレクトロとか電子音楽の要素だね。打ち込みマシンとかノイズ入れまくったり無機質で血の通わない雰囲気を好むバンドもいます。 バーズムが一時期アンビエントにはまってた影響なのか、アンビエントにしか聴こえないのもいます。 ブラックサバスのような遅さにこだわるバンドもいます。 メロディアスにしてクリーンヴォイス入れて普通に歌っちゃうのもいます。そこまで行っちゃうとゴシックメタルと呼ばれることが多いですが、まあいます。 最近はネオナチとコラボしちゃって、政治ソングが一番得意なハードコアとクロスオーバーするバンドが多いですね。 NSブラックの派生型と言えるでしょう。でもこれが中々かっこよくて、僕ははまりましたけどね。危険な雰囲気出てるし好きですよ。 という感じで、色んなジャンルの音楽と融合してシーンは異常に広がっています。 全てのバンドを聴くのはどんなオタクでも無理でしょう。 興味あるが何から聴けばいいのかわからない・・という貴方は最初はクレイドルオブフィルスやディムボガーなど商業的に大成功しているバンドを聴いてみるといいかもしれません。 CDを買う必要はないよ。youtubeでいくらでも聴けるから。反商業主義だから商標がどうたらとか言うバンドは少ないです。このお手軽さもこのシーンを活発にしている一因でしょう。 ちなみに今回のこの特集は、 この二冊・・というか上の一冊がなければ絶対書けませんでした。内容濃すぎてびびるぜこれ。 ほとんど哲学書みたいに難解なところもある。 青少年の犯罪心理分析の決定版という扱いで世界中で高評価を受けた名著です。 あと「ライト・テイクス・アス~ブラックメタル暗黒史~」を深夜テレビでやってるのをたまたま見なければ書こうという気にはならなかったでしょう。このドキュメンタリーを日本の茶の間に届けてくれた関係者の人々には感謝してもしきれません。 おれ自身ブラックメタルを初めて聴いたのは18の時、バンドはエンペラーだったと思います。 あのころは本当に情報を得るのに主体的であることが極めて難しい時代でした。 今みたいに情報を得るのが容易じゃなかったんだよ。 youtubeなんかなかったんだぜ?! そもそもネットからして誰でもできるというわけではなかった。 CDもいちいち手に入りにくくて頭に来たもんだ。 思えばあの時世話になったうさんくさいメタルショップの数々・・いっぱい閉店しましたね。札幌に住んでたとき行きつけだったススキノのメタルショップもこないだつぶれてしまった。 あのころは効率よく情報を集めるために店員とくっちゃべってオススメ聴きだしたりこっそり視聴させてもらったりが基本でしたよ。 おれはそうしてたね。 あとブラックメタル・ナチが影響受けてるナチの生存哲学やニーチェ哲学、社会的ダーウィニズムとかの本・・大学の時アホみたいにそんな本ばかり読んでたけど久しぶりに引っ張り出したよ(笑)。 色んなこと思い出しながら書きましたよ。 1人でも多くのヒトにブラックメタルの魅力がわかっていただければ嬉しいですよ。 こんなバンドみつけたってのがあったら教えてください。 最後まで読んでくれた人は感想でも送ってみてください。 間違いとかも気付いたら教えてください。 喜びますよ。 |
||||||||||||||
おわり
|