ポーランド・ドイツ旅行記⑤ 5日目

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本日でポーランドともお別れです。次なる目標はドイツ首都ベルリン。遂にこの土地の土を踏む日が来たか…。ボクにとってドイツというのは興味の尽きない国。長年ドイツの歴史ばかり気にして生きてきました。

男子たるもの人生のどこかでドイツに夢中になる時があるもんだ。本当かよ!さあいざ!

朝飯を食います。ここのホテルのビュッフェがうまいのは前日体験済み。飯だけでなく、清潔でオサレでアメニティも充実してました。

さあ、昨日おとといと昼飯を食えなかったわけですが、今日も不安な移動の日。今日ももしや昼飯食えないほどのトラブルに見舞われることもありうる…

いっぱい食おう!
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スクランブルエッグは毎日食いましたね。

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甘い食べ物は旅行中あまり口にできないので貴重でした。

そうと決まればもう食いたいだけ食います。スクランブルエッグにジャムドーナツ、ケーキ、ベーコン、ハム、ソーセージ…海外の食物は味が薄いからまずい…よく聞くアレですが、別に味は薄くない。むしろ結構うまいでしょう。日本人が飯で不満なのは米が滅多にないからでしょう。固くてパサついたパンばかり食わされるんだもん。朝も昼も夜も…これはかなりこたえます。たかだか一週間でも相当うんざりしました。それ以外ではまあ特に不満はないです。

さあ食いすぎなぐらい腹に詰め込みまして、さっそくクラクフ・バリツェ空港に向かいます。もう道に迷うのは嫌なので(笑)フロントでタクシーを呼んでもらいました。空港までは80ズロティです。固定?だったみたい。ちょっと高い気もしましたけどまあタクシーは抜群に楽ですね。不安もないですし。トランクは担いでくれますし。空港には20分ほどで到着しました。思ったより近いんだよな〜。

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タクシーの中から一枚。寒そうでしょ?

だがだいぶ時間に余裕を持たせすぎたため、早くつきすぎました。ベルリン行きの航空会社は”エアーベルリン”です。バリツェ空港はメチャクチャ小さなこじんまりとした空港で、エアーベルリンの専用カウンターなどはありません。そのことに気づくのも大変でした。一人旅は基本すべて手探り。。大変ですよ〜。この日ほどそれを痛感した日はありませんでした。ドイツはポーランドよりはるかに…いえ、まあいいですよ。

エアーベルリンに乗りました。ズロティが余ったので適当に大してうまくもなさそうなチョコレートを買っておきました。これがあとで命綱になるんですよね〜。。悲しいことですが。あと朝飯はしっかり食っといて良かった…
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バリツェ空港で売ってた雑誌。買おうかと思ったけどポーランド語全く読めないしな・・。《総統》とその下僕

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警備員たちは超威圧的です。空港職員で愛想のいい人はついに一人も見かけませんでした。

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この飛行機に乗りました。

クラクフからベルリンは1時間程度でした。めちゃくちゃ近いですね…。手荷物受け取り場を探そうとキョロキョロしながら前の人について行ったら、うっかりゲートの外に出てしまいました。こりゃいかん!引き返そうとしたらガードマンに止められました。文字通り体当たりで!どうやら一方通行でもう引き返せないのだとか。。え?じゃあおれのトランクどうなるの?ガードマンは何やらどこかを指差して叫んでいます。そこに行けということらしい。女性係官に話してみたら色々やってくれたけど結局引き返すことは認められず、女性もめんどくさくなったようで、インフォメーションに行けとポイッとされました(笑)。インフォメーションでパニクった頭でどうにか英語を搾り出そうとしますが、パニクりすぎてメチャクチャなことを言ってたと思います。でもなぜか通じたんですよね…。

インフォメーションのおばちゃんは、ゆっくりと、つまるところ、こんな内容のことを言いました。
「いいかい、坊や。あんたは今から一時間ぐらい待たなければならない。そしてこの空港を出て右手にまわって階段降りたところにカスタムがある。そこに入って電話をしなさい。」

カスタム(税関)…?電話…?なんじゃそりゃ?!一時間も待つの?!
もうなんでおれはこうなんだ!!どこのドー×ー野郎だよ!カッコ悪りぃ!

この時ほど自分を情けなく思ったのは久しぶりでした。ここ数年で一番そう思いましたね。不注意で浅はかで無計画で…自分のドー×ーヅラをファxクしてやりたい気分でしたが、もう仕方ねえ!一時間も待ってられるか!即座に殴り込んで取り返してやる!すぐに税関に向かいました。

すると狭苦しい汚い部屋に人が一人。退屈そうに座っていました。観光客風。おれと同じく荷物を失くした間抜けか?何だこいつ?って顔でこっちを見てます。よく見たらおばちゃんの言った通り電話が…電話

ボディランゲージができるから下手くそな英語でも通じるのに、電話じゃ絶対無理だ…。咄嗟に出てこないんですよ。何て言うかメモってからかけようと思って外に出ようとしたら、入ってきた扉…鍵かかってる!これには絶句です。変な白人がこっちをアホ見るような目で見ています。バ〜カあかねえよ。その目はそう言っている。しかし全く話しかけてはきません。携帯で誰かと話しています。

こ…これじゃ…。完全に閉じ込められた…。変な外人と一緒に。途方にくれているといきなり壁のシャッターがあきました。で、なんか手を伸ばして話しかけてきます。おれは反射的に手荷物の引換券を手渡しました。するとおっさんは足元からおれのトランクをほらよとかついでよこしてきました。。まるで最初からそこにあったかのように…。段取り良すぎ…なんじゃこりゃ。。待つ必要なかったじゃん…。

トランクを受け取って戻ろうと思ったがそういえば鍵が…。みると電話の横にもう一つ扉があります。おっさんはおれにトランクを渡しながらそこを一瞬指差したような気がします。ノブをひねってみると開きました。入った部屋には警備員風の制服を着た若い男と女がいます。男はおれのトランクを指差しながら、色々聞いてきました。タバコやらアルコールやらその他贈り物は入ってないか?とかそんな内容だったと思います。ノーノー!と手をふってたら、もういいよ行ってよし!と言われました。で、ようやく外に出ることができました。。すげえ疲れた…。すでに昼でしたが間違った列車に乗った日と同じで、アドレナリン出過ぎて食欲全くなし。もういい、とそのままタクシーを探します。ホテルまでまたタクシーに乗せてってもらおう…。しかし…。

テーゲル空港はこれまた小さな古い空港で(2012年閉鎖予定)、タクシー乗り場はすぐ見つかりましたが、タクシーが一台もいねえ…おれが税関に行く前までたくさんとまってたのに…どうやら飛行機の発着時間にあわせてタクシーが集まる仕組みなのでしょう。だって周囲には人もまばらだし。

茫然自失として待つしかありません。。疲れた…とても疲れた。
しかし待てど暮らせどタクシーはこない。30分ぐらい空港で待ったと思います。いつ来るかわからないわけだから、ずっと外で待っていたのです。氷点下5度の中を。。むちゃくちゃ寒い!ドイツってこんなに寒いんか…ポーランドより寒く感じるど。。
(この日からちょうど欧州には強烈な寒波がきていたようです)

ようやくタクシーが来たので乗りました。運ちゃんはおまえ中国人か?ドイツは初めてか?とかリラックスしろよ、コートぐらい脱げよとか色々話しかけてきます。おれは適当に相槌をうってたのだが、ふと気づいた。このタクシー、メーターがないぞ…今いくらか全然わからない。不安…。で、目的のホテルまですぐ着いたのはいいが、54ユーロだという。運ちゃんは余裕の顔で領収書いる?とか聞いてくるのでとりあえずもらった(笑)。もらったはいいが…54…?ガイドブックなどの情報から、おれの予想では20〜30ユーロではなかろうかと思っていたが、高いのか安いのか…それすら確信が持てない!一人旅は結局すべての常識が白紙の状態で大金持ってほっつき歩くわけだからトラブルにあいやすい!これは結論を申し上げればぼったくられていたのです。しかしその時はどういうわけか、54ユーロもありうるのかも…などと考えてしまいました。ズロティの国から来たので通貨の感覚がおかしくなっていたのも大きいでしょう。なんせ朝はホテルから空港までタクシーに80ズロティ払ったんだから。80ズロティはせいぜい2000円ぐらいです。だから54ユーロも大した額じゃないでしょ、とか考えていた。しかしよく考えたら54ユーロは6000円ぐらいだぞ。これはトゥーエクスペンシブざんすよ!旦那!だが何故かおれはそのぼったくりタクシーにチップを6ユーロもくれてやった。ズロティボケしてたのは間違いない。6ズロティは150円ぐらいだもの(笑)。運ちゃんからしてみたらぼったくってんのに破格のチップをもらった形である。呆れたに違いない(笑)。そういえば呆然とした様子で、「サ…サンキュー…サンキュー…ミスター…」とお礼を言っていたな。ジャパンマネーの威力を運ちゃんに見せつけてきました。おれは学生じゃねえ!金は持ってる!コジキにくれてやるぐらいの金は稼いでんだよ!ありがたく受け取れや!ダーハッハッハ!

ホテルのフロントに行きました。噂には聞いていましたがとてつもなくボロいホテルです。なんだこれは…旧東ドイツ地区でもないのに、何でこんな年代物のホテルが…エレベーターは手動式だし、鍵はゼンマイ式だし…暖房はパイプだし…なんか臭うし…これは…ホテルマジェスティック…噂にたがわぬボロホテルでした。。しかしホテルマジェスティックといえばハンガリーでアドルフ・アイヒマンがホロコーストを指揮する時に拠点にしたホテルと同じ名前じゃないか…何という偶然。え?どうでもいいですか?

ポーランドの二つのホテルが三ツ星なのにカードキーだったのに対し、このホテルマジェスティックも三ツ星のはずなのに、鍵はゼンマイ式だ。なんだこれ…?どうやって開けるんだ…。開け方がわからない。鍵を鍵穴に突っ込んで回す…カチャリと音はするが開かない…一体これは…悪戦苦闘すること10分。黒人のメイドに助けを求めました。開かないんだよ!黒人は愛想良くおれの部屋の前まで来てくれました。日本人なのに背が高いじゃない。メイドは笑顔でそう話しかけてきました。日本人てみんなこんなにちっちゃいじゃない、と。おれは悲しくなりました。確かにあんたらに比べたらチンポは小さいよ…でもなあ!

…う〜ん。黒人に勝てるところなんて何一つ思い浮かばない…。
日本人なんて所詮は劣等チンポ人種です。
おれが刹那そんな妄想に浸っていたら、メイドはあっさりと鍵を開けました。あの虚しさ!ハイハイもできないドー×ーに戻った気分!恥ずかしい!チップをあげて追い払おうとしましたが、いいよいいよいらないよ〜と言うのでおお…誇り高いメイドさんだと手を引っ込めようとしたら、目の色変えてコインを分捕って去って行きました…。欲しいんなら素直に最初から持っていけよ…。

時刻は既に14時半をまわっている。出かけねば。おれはどうしても今日プリンツアルブレヒト通りに行かねばならない…。ベルリンに滞在するのは明後日の朝まで。観光できるのは今日、今からと、明日しかないのだ…ゆっくりできねえ…。

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目的はトポグラフィーオブテラーです。明日はオラニエンブルクのザクセンハウゼン収容所に行くつもりなので。しかしなあ。ガイドブックをみててもさっぱり意味がわからないベルリンの公共交通機関を使わねばならないですよね。Sバーン、Uバーン、トラム、ドイツ鉄道といった複雑に絡み合う鉄道ラインに茫然自失。まず切符をしっかり買って、改札とかないので時刻を刻印しなければならない。切符はホームで売っています。刻印機もだいたいその隣にあるということでした。(地球の歩き方) ホテルのすぐそばにKonstanzer Starbeという名の駅があります。これはUバーン(地下鉄)のようです。そこでベルリンウェルカムカードを購入。ベルリンのどんな乗り物でも48時間有効の乗り放題チケットです。72時間もありましたがそんなに滞在できないしなあ。刻印機もすぐ見つかり、時刻を刻印しました。
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Konstanzer Starbe駅。
階段を下りたらすぐそこはホームでした。無駄のない効率重視のドイツ民族らしい駅だ。
電車乗り継ぐのは相当楽しいです。はじめてでも大丈夫なぐらい簡単!景色を楽しむこともできますし。
乗り継いで目的地まで着くと相当達成感が味わえます(笑)。

地下鉄は本数かなり多いです。2、3分おきに来ますね。東京メトロ並みにじゃんじゃん来ます。路線図を見ながらおっかなびっくり乗ってみました。目指すはPotsdamer Platzという駅です。ここまでこれればプリンツアルブレヒト通りへ徒歩で行くことができます。

車内をぼーっと眺めながら思ったのですが、ベルリンにはポーランドとは異なり有色人種が大変多いですね。黒人やトルコ系の人々が目立ちます。だがアジア人はやはりあまり見かけないですね。相当目立つことは確かです。まあドイツに旅行に行った〜とか言ってるスイーツ女子なんか見たことないですもん。無理もないですね。 ドイツなんてナチスと東ドイツ以外に何があるんですか?(嘘)

というわけで日本人に観光しやすい都市とはとても思えませんが、SバーンやUバーンは割とシンプルで、東京メトロとかよりよほどわかりやすいですね。路線図も複雑に見えましたが、色分けされてて割と見やすいかも、と思えて来ました。
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さて、乗り換えること数回。
Potsdamer Platz駅に到着しました。ここからは歩いて数分のところにトポグラフィーオブテラーがあるはずです。早速iPhoneの地図アプリを使用して探します。特に苦もなく見つけることができめした。

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偶然通りかかりました。ここもプリンツ・アルブレヒト通りになると思うんですがね・・。官庁のようでしたが・・。

トポグラフィーオブテラー(ゲシュタポ本部跡地)の写真はこちらへどうぞ。

さて、出た頃には既に空は暗くなっています。時刻はまだ18時前ですが真っ暗です。腹が減った…そう思わざるを得ません。結局昼飯を食う暇はなかった…三日連続である。せめて夕飯を豪勢に行きたい。だがレストランなんかどこにもないぞ…カフェみたいなのはいっぱいあるが…

観光ももう一箇所ぐらい行きたかったのだが、極度の空腹とドー×ーiPhoneの電池切れにより(そう!またいきなり電池が切れたのだ!)断念。iPhoneは本当にドー×ーでした。どこでもまあ役に立ちませんでしたね。

てくてく歩いていると駅前に屋台?がたくさん出ていました。ビールを売っているようだ。なんでもいい。寒いし。景気付けに一杯やって行くか…3ユーロのビールを一杯注文する。20ユーロ札を出したが…よく見たら14ユーロしか釣り銭が帰ってこなかった。せ…せこい。幸いなのか民度の差なのかポーランドでは一度も釣り銭をちょろまかされたことはなかったが、ドイツに来てすぐタクシーにはぼられる、釣り銭はごまかされるで、ドイツ人に対する印象は最悪です。このゲシュタポ民族が!恥を知れ恥を。

しかもビールだと思ってたら、ホットワインだった(−_−;)このガッカリした感じは例えようもない。ドイツといえばビールじゃんか。それすら味わえないのか…釣り銭ボラれたのに…

酔っ払って途方にくれたおれだったが、飯を食いに行く当てもない。どこに行きたいとかいうのも疲れすぎて無理である。朝からろくに休憩もせずに何も食わずに酒だけ飲んでしまったという形だ。もう帰るしかないじゃん…そう思いホテルまでの帰路につく。

ホテルに帰ると疲労でベットにすぐ横たわりました。酒もまわっていたので空腹なのにすぐ寝てしまった…起きたのは21時過ぎ…は…腹が減った…本格的に腹が減ったぞ。飯を食いに行こう。と
外に出るのだが…

く…暗い…ほとんど外灯が…しかも寒い…また横殴りに雪が降っている。ホテル周辺を探すが飯を食えそうな場所は皆無であった。ホテルのレストランに行くか…と渋々ホテルに戻りました。しかし…

ぼろホテルのマジェスティックにはレストランなんて上等なものはなかったのである!レストランに見えたのは小汚いバーで、酒は出すけど食い物はないという一番痒いところに手が届かない残念な感じ(笑)。仕方なくビールを注文。あと飲料水すらないという有様だったのでダメもとでフロントに水売ってないかと聞いたら、2.5ユーロで売ってくれた。炭酸入りのまずいやつである…日本とは違い、ミネラルウォーターはだいたい炭酸が入っている。炭酸が入っていないのももちろん売っているが、最初は気付かず買ってしまうだろう。今回もクソまずい炭酸水を飲む羽目に。酒ばっかりすきっ腹で飲んだのでかなり体は脱水していました。まあ飲むしかないです。

で、夕飯です。ほんとに申し訳程度の食料も手に入らず、一日を終えることになろうとは…まさかドイツがこんな惨めな貧乏旅行になるとは想像すらできなかった…。クラクフを出る直前に買ったチョコレートと、日本から出るとき買ったイカの姿揚げ…お菓子のね。あれが今晩の夕飯である…マジ泣けた。詫びしいなんてレベルを超えている。金はあるのになにしてるんだ?無計画だからこうなるんだ。情けない話ですなあ。明日はオラニエンブルクだが…明日こそは昼飯をちゃんと食いたい。贅沢ってことはないだろう、それくらい。
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