ULVER-Nattens Madrigal

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ノルウェーの変幻自在音楽集団「ULVER」。初期はメタルだったが今はダークアンビエントのような音楽をやっている。

1stの頃はフォークとブラックメタルを混ぜたようなサウンドだったのだが、この3rdはこれ以上ないぐらい最低の音質でプリミティブブラックメタルに大化けした。

1stの頃からいかにも森林リスペクトなペイガン的音像だったが、この3rdはどうか?というともうこれが正にペイガンで、特別わざとらしい“森らしさ”をこれ見よがしにしてるわけでもないのに、すごく森林くさい雰囲気を醸し出している。噂では森の中でレコーディングされたとかまことしやかに語られている。この歪んだ音像と最低の音質を考えればそれもあながち嘘ではないかもしれない、、数々の伝説を生むブラックメタルシーンではあるが、この噂のほんとっぽさはすごいと言える。

ペイガンだの森らしさだのわけわかんねえよ、何いってんのこの人と思うかもしれないが、まあほんとすいません。ブラックメタルの多神教・自然信仰については、当サイトの「ブラックメタルを聴きやがれ!!」で詳しく書いている。暇な人は参照して欲しい。

このULVERだが、のちにヴァイカーネスの放火事件について、「バカバカしい」と一蹴し、「そんなことしなくてもキリスト教なんかすぐ没落するよ」と断言してみせた。現在は音的にブラックメタルではないが、思想面は謎が多い。とりあえず確かなのはこの3rdはブラックメタル史に名を刻む極上のプリミティブブラックメタルだということだ。

特別なことをしなくても、プリミティブブラックにペイガン臭が勝手についてくることを証明した傑作だ。簡単に手に入るし音もキャッチーだ。リフも極上。禍々しく神秘的で夜の森に迷い込んだかのようである。

プリミティブブラックの世界に興味を持った方に最初に勧めたいCDである。
その後ULVERはブラックメタルの世界からは足を洗い、トリップホップをやったりダークアンビエントをやったりしている。初期の荒々しさは影を潜めているがものすごくセンスが良く、これはこれでかなりの高品質である。好きな人は是非試してみて欲しい。

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