悪の法則

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テキサス・メキシコ犯罪職人コーマック・マッカーシー原作の「悪の法則」。

巷の評価はイマイチだがワタクシとしてはやはりオススメしたい。

アメリカ南部とメキシコ国境ラインの化け物じみた人間の営み。これが現実とは信じたくない。最悪の土地だ。

弁護士がちょっと金が欲しいと裏社会に片足を突っ込む。しかし一度踏み入れたら引き返せない世界だ。身に覚えのないネタでカルテルの連中に命を狙われる。

メキシコのカルテルってなに?よし!ちょっとググろう。ちょっと待った。簡単に調べるとトラウマ植えつけられちゃうゼ?マジでやばいネタだ。引き返すなら今だゼ?

まあこの映画かなりクセがあって、軽くみてても何が何やらわからないのだ。セリフがいちいち観念的で難しい。どうもニーチェとか哲学の元ネタを知っていないといけないようなのだがこの時点でかなり敷居が高いだろう。暴力描写はマッカーシー映画らしく渇いててぶっきらぼうだが容赦ない。生々しいともいえる、、最悪に近いものである。だがホラー映画のように露悪的ではないからみれなくはないだろう。

弁護士さんがだらっと生活してたら急転直下で命を狙われ始めると、もう安穏とした平和な生活は姿を消す。自分もやばいし婚約者も同じようにやばい。何とか自分の無実をわかってもらいたい弁護士だが、麻薬カルテルの連中はそんなお話し合いができるような人種ではない。もう別の人種である。異世界の住人だ。問答無用に人を殺す。野蛮な連中だ。

でもこの映画、世の中の理不尽さを訴えているのだ、どんな人間にもこの無軌道な悪から逃れることはできない、とそういう言説があるが、おれにはそうは思えない。

この弁護士が結局裏社会に踏み込まなければ良かったのではないか・・一度踏み込んだらもう帰って来れない場所なんだよ、、と。セリフは難解だが結局こういう話に思える。とても暗くて欝な展開で、こういうのが好きじゃなければかなりの拒否反応が起こるかもしれないがワタクシはけっこう気に入った映画です。

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