ARKHA SVA -ODO KIKALE QAA(U-I-V)

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どっちがバンド名でそもそもなんと読むのか?もうまったくわからないが、それもそのはず(?)このバンドは国産であるという事以外は基本的に全て謎のバンドである。

それでも少しでも何かヒントはないか?
歌詞カードを開いてみるが、ヒントは何もない。異世界の言語のような変な文字がズラーーーっとメソポタミア壁画のように並び狂い、そもそもバンド名もアルバムタイトルもグチャグチャにディストーションされていてまったく読めない。パソコンに取り込んではじめてタイトルや曲名がわかった。

バンドメンバーの顔とか名前も当然いっさいなし。千葉のバンドであるとか、活動拠点もレーベルも全てフランスであるだとか色々な情報が飛んでいるが確たるものはない。

このバンドは“Gloria Satanae”という1stなのか2ndなのかこれも色々言われているが、この作品が有名である。2007年当時にわりと流通した一枚なので、これは持ってるぞという人も多いかもしれないが、こないだ再発されるまで実に五年以上も廃盤であった。

さて、今回紹介するこの
“ODO KIKALE QAA(U-I-V)”だが、これはなんなのか?3rd?初期音源?どうやらこれは06年当時にちょこちょこ発売されていた各バンドとのスプリット音源をかき集めたものであるらしい。

ディスクユニオンの商品説明によれば、
06年のNOCTIFER/IMPIOUS HAVOC/WRATH/VORDR/BLOODSHED NIHILとのスプリット「A SIXTH SENSE OF DARKNESS」音源と、06年のHYPOTHERMIAとのスプリット音源を収録。

だそうだ。わかったようなわからないような、、

スプリット音源は基本的にそのバンドの自信作が並ぶ傾向にあると思うが、この作品、何が何やらわからないが音を聴いておれは全てどうでも良くなった。こいつはすげえ。やはり普通でない、、むちゃくちゃいいぞ、、なんだこりゃ、、

“Gloria Satanae”を聴いた時も終始ニヤニヤしっぱなしだったものだが、これも勝るとも劣らないのではないだろうか。。曲のクオリティはものすごいものがある。こんなものすごいのは聴いたことがない!極上である!極上のプリミティブブラックメタルだ!

音は「DEATH SPELL OMEGA」直系のフレンチブラックだが、叙情的なのだ。カオティックで曲構成は超複雑だがものすごくキャッチーである。メロディがいい。しかもクサい。これは国産の持つ強みだと思うが、とにかくメロディがとがってて叙情的なんだ。

雰囲気作りも最高。再生ボタンを押した途端ドス黒い大波が一斉になだれこんでくる。音の密度が半端ないしテクニックも超絶だ。ボーカルはがなったりうなったり金切り声をあげたりソプラノで歌い上げたり、その性別不詳のさまは正に悪魔。音質も最悪。密度はすごいがこもりまくっている。邪悪で良い。言うことなし。

この手の過激なメタルが陥りやすい罠として、轟音まみれでテンション高いのはいいが単調が過ぎてなんかすぐ飽きる。という弱点があると思うが、あの手この手でそのウィークポイントを克服している。スプリットのかき集めとは思えないほど「構成」がしっかりしているように思う。月並みにいえば緩急がついているとでもいいましょうか。めちゃくちゃ複雑な曲ばかりなのに抜群に聴きやすい。一気に聴き通せてしまう。

まあ、やっぱりこのバンドが只者でないのはこれ聴いただけであきらかである。これほどの実力を持ちながら、一切の名声にそっぽを向く姿勢、ユーザーに不親切なアチチュード、ライブをほとんどしないところなど、まさしく真性のブラックメタルバンドだ。

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