残酷戦場写真館 16

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これはチェチェン紛争の犠牲者の写真と思われる。チェチェン人の老婆のようだが…彼女が何者かに脳天をぶち抜かれて殺されたのは一目でわかるだろう。

チェチェン紛争は、ロシア軍とチェチェン武装勢力との終わりなき闘争である。チェチェンは石油が出るからロシアも絶対に独立させる気はない。しかし長年共産主義体制の過酷な粛清によりアイデンティティーを抑圧されたチェチェン人の憎悪は深く、どちらの陣営も矛を収める様子はない。

名前のせいで小規模紛争のような印象を受けるが、これも大規模な戦争である。アフガニスタンで赤軍と戦った最新鋭の装備を持った精鋭の兵士たちが義勇軍としてチェチェンにかけつけ、ロシア軍は大苦戦する。だが国家総動員体制をとったチェチェン側も人口100万のうち25万が既に死んだと言われている。ロシア軍の戦死傷者も2万名を超えたという。

この状況でロシア側に余裕があったはずがない。チェチェン紛争は子供が後ろから撃ってくる常軌を逸したゲリラ戦である。民間人に対するレ×プ、略奪、放火、無差別の空爆…難民は20万人を超え、紛争はひとまず首都グロズヌイを強制的に占領されたチェチェン側の敗北に終わる。

だが、肉親をロシア兵に殺された憎悪に煮えたぎったチェチェン人たちが、今度はロシア民間人を対象にした自爆攻撃を延々長年繰り返していることは皆さんのお茶の間のテレビが言っているとおり。ロシアのどこの都市も常在戦場といえる。オリンピックが無事に終わることを祈りたい。

参考
http://adolf45d.client.jp/kousyourosia.html

http://www.islamsgreen.org/islams_green/2006/02/chechnia.html